月別アーカイブ: 2003年12月

『バカの壁』

■養老孟司の『バカの壁』はやっぱり面白い。とてつもなく面白い。発達障害を脳レベルで考えていきたい私には付箋が何枚あっても足りないくらいです。一気に読みました。そして、ミュージック・ケアのメソッドの意味の重さをあらためて思いました。
■年末年始の休暇に入って料理のこともあれこれ考えて悩んでなんともいえない幸せを感じています。料理は面白い。最高だ! 脳が活性化するみたい。年末の大掃除でちょっときれいになったキッチンで過ごす時間がいい。冷蔵庫などの食材を見直して予定外のメニューをあれこれアセンブルするのはスリル満点。そして、スーパーなどの魚介類売り場を見て回るのが楽しい。築地に行ったらどうしようもなくハイになってしまいそうです。
■モントルー・ジャズフェスティバル2002のジョー・サトリアーニのアイバニーズをビデオでよく見ると7弦を使っています。でも、JSシリーズに7弦はない。アイバニーズの7弦といえばVaiモデルです。これも要チェック!
■そういえば、この年末年始のテレビ番組は要チェックが少ない。これ以上ビデオテープが増えても困るんだけどねf(^_^;)

学校にもCSを!

■一昨日、休暇を取って愛知県豊田市に行ってきました。伊勢道を走っていると伊勢湾岸道と豊田の表示があって本線を離れました。伊勢湾岸道は片道3車線のハイスピードコースです。同じタイプの明石海峡大橋を初めて走ったときのことを思い出す。もう5年も前のソフトのナビのモニタを見ていると何もない海を移動している! あっという間に豊明に着きましたが豊田市街までは一般道を走ることになりました。
■帰りに大須のアメ横で電気配線の小物をいくつか探してきました。AAC(拡大代替コミュニケーション)のスイッチの材料です。100円で買ったパーツが別の店で40円! 見なかったことにしよう(>_<)
■アメ横の楽器店で7,800円のバイオリンのセット(弓とケース付)を発見! Edwardsのエレキギターが「チョイキズ半額」とあるがそのキズが見当たらない。すごくきれいなギターで心がぐらつく。そのまた帰りに寄った鈴鹿のベルシティの島村楽器ではIbanezのJ-customに目が釘付けになる。きれいだ。Forestを見たかったけどなくて、その時の気分で好みもあっちこっちしてしまう。ストラップを買っただけでした。
■そのストラップはカナダのLEVYSで民族衣装を思わせるちょっと不思議な柄と色使いです。YAMAHAのDrop6に着けたところミスマッチだけど私とエレキギターとの間を取り持ってくれそう。EdwardsのINORANモデルにもナスカの地上絵を思わせるストラップを着けていて、こっちの方がもっとミスマッチかも!
■ギターは品数が豊富だしいろんな出物があるのでこまめに店を回るべきですね。同じメーカーの同じモデルでもひとつひとつに楽器の個性があるから試奏は欠かせない。
■Drop6を弾いてから普通のギターを手にするとなんと弾きやすいことか! Drop6は弦が太くてフレットの間隔も広い。それは当然のことだけど弾きづらい。でも、音域は魅力的だし、普通のギターに持ち替えたときすごく楽に弾ける。Drop6はYAMAHAの規格で、Drop6の上位モデルはカタログから姿を消してしまいました。マーケットにはまだあるので今のうちに手に入れておくべきでしょうね。Drop6をForestのデザインでオーダーすると満足するでしょうけど…
■長旅の終わりにスポーツ・オーソリティでアメフトのボールを買いました。
■昨日で今年のポコちゃんが終わりました。ミュージック・ケアのフルプログラムでセッションをしています。2学期の間、ずっと来れなくていたお子さんもこの2回のポコちゃんで感覚をすぐ取り戻してくれてうれしかったです。ゆるやかな枠組みだけどメッセージをしっかり受けとめてくれる子どもたちはすてきです。お子さんを参加させてくださる保護者のみなさんに感謝しています。
■新聞の切り抜きから始める大掃除。今は変革の時、教育界も情報戦です。「心」も「愛」もキーワードになっています。心に響く教育サービスしか残り得ないし、私はそうあるべきだと考えています。支えるのは高い専門性です。この変革の時をチャンスととらえることが大事です。そして、変革を待っているのではなく自分たちで作っていくのです。私は三重県の行政改革と学校経営品質向上の取り組みを支持して積極的に進めたいと思っています。ポコちゃんは当初から民間企業の経営品質向上、CS(顧客満足度向上)運動の考え方を取り入れて運営しています。昨日ポコちゃんではそのことに関連して大学生のボランティアにも説明したところです。学校にもCSの取り組みが必要ではないのでしょうか!

X-JAPAN再び

■12月の日曜日のポコちゃんをしました。13家族のみなさんに来ていただきました。何かと忙しい年末、たくさん来ていただいて感謝しています。私は久しぶりのポコちゃんで緊張の連続でビデオに記録するのを忘れてしまってガッカリです。
■X-JAPANのベストアルバムが届きました。YOSHIKIの作詞作曲、プロデュースなんですね。聴くと自分が好きになる理由がわかりました。まるでクラシックのオーケストラのスコアを読むように聴ける曲です。X-JAPANはHIDEの自殺もあってセンセーショナルな印象がありますが、音楽そのものはクラシック音楽の構造性を思わせる伝統音楽のファクターが色濃くあります。構造の骨組みがしっかりしているし、ストリングスのバックを多用していて安定した和声進行です。聴いていて安心感がある。私は最初に買った『Live Live Live Extra』のライブ盤の緊張感がいい。こちらの音たちは加えて危うい魅力がある。会場のノリも相当だ。『紅』を歌う会場の声がいい。そして、ライブ盤全体に流れるドラムのリズムの刻みがヴィヴィッドでとてもいい。チャイコフスキーの弦楽セレナーデとラフマニノフのピアノ協奏曲とのセッションもいい。ほんとにいいのだ。どうしてX-JAPANを今まで知らなかったのか!
■HIDEのシグニチャーモデルの予約を受付中です。でも40万円は私には高い。あのセンシティブな音はすごくほしいのだけど…。今私がねらっているのはESPのForestのホワイトモデルです。よく鳴りそう! ジョー・サトリアーニのサイン入りシグニチャーモデルもネットで見つけてしまって迷うけどやっぱり値段は正直かもね!
■ポコちゃんの帰りに楽器店でエレキギターのシールドを買いました。10mのシールドです。6月に7mのシールドをなくしてオーディオのコードで代用していたのでこの際と10mにしました。音楽療法のセッションでも10mの余裕はほしいもの。アンプが大きくて重いので練習はアンプなしでしていますが、これでは細かなニュアンスのコントロールのエクササイズにはならない。
■楽器店でYAMAHAのドロップ6にお似合いのあやしいブルーのストラップを見つけて買ったけど家で見ると鮮やかなただのブルー…ま、いいか!
■たまった新聞の切りぬきをしています。部屋に切りぬきの山! 私は教育と心身障害、医療、地方自治、そして音楽などの文化芸術の切りぬきをしています。日本も煮詰まってきたなぁというのが率直な感想です。そろそろパラダイム変換の期ではないでしょうか!

X-JAPAN

■冬休みに入ってホッとひといきです。長期の休みはポコ・ア・ポコと仕込みの大事な毎日です。新聞の切り抜きは今日はできなかった(>_<) それにしても寒い! 各地は大雪とメディアは伝えています。
■X-JAPANのCDアルバム『Live Live Live Extra』を買いました。すぐに車で聴く。音がきれいだ。HIDEのギターがすごい。プロデュースがユニークだ。チャイコフスキーもラフマニノフもある。密度の高い音楽作りに圧倒される。音たちが音楽としてきちんと機能している。今頃ハマるのが私らしいところf(^_^;;;) 今から音楽活動を始めるとしたらロックだと前々から思っています。とてつもなくテンションの高いアヴァンギャルドのロックだ。ポコ・ア・ポコとは180度ちがうかも…
■夕方、書店でアフォーダンスを感じる本たちを次々と手に取りました。カール・ラガーフェルドのダイエットの本がいい。単にダイエットだけでなく自分とどうつきあって生きていくかという哲学の本です。パソコンのDTP関係のデザインの本もよかった。買ったのは『STUDIO VOICE』1月号(インファス・パブリケーションズ)で、特集は「写真を変えた宿命のフォト・マスター69」です。またまた写真の特集かと思うけどやっぱりおもしろくて買ってしまう。広告は数少なくてみんなおしゃれなものばかり。
■おしゃれはとても大切だと思う。身だしなみ、身のこなし、その人がつくる空間のようなもの…そして、その人が作るものたちのクオリティの高さ! 直接五感に触れる質感がまた私たちのQOLを高めるとても大事なファクターなのだ。デザインは大事です。ポコ・ア・ポコのお知らせも私のこだわりです。ポコ・ア・ポコのロゴには「music design」と入れました。音楽も私たちの毎日をデザインするものだと思います。パソコンのデザインも大事…だからMacが気になる!

Love & Peace

■私の通勤路沿いのシャープ多気工場の拡張工事現場の壁面のクリスマス・イルミネーションです。昨年に初めてお目見えして今年で2年目。10階建てのビルくらいの高さがある壁面ですからすごくアピールします。家路のドライブが楽しくなりました。誰が何の目的でこんなことを始めたのか私は知りませんが、今年は「Love & Peace」のメッセージが入りました。誰だってそう思いますね!(12日にD30のページにアップした一部のコピーです)
■仕事の写真350枚余のプリントをネットで注文しました。半日で全部仕上がってその便利さを実感しています。今回は日付も入るようになってこれも納得のサービスです。D30のストレート(パラメータすべて標準)は見た目きれいではありませんがSLRならではのアングルとシャッターチャンスは納得のショットです。縦位置グリップにバッテリー2個を装填したD30はごつくて相当な重さですが、かえってブレないカメラとなっています。
■今日は出張などで200キロ近く走りました。午前3時から起きているので頭の感覚があやしくてついついスピードが上がる。サザンやELTをガンガン鳴らして覚醒水準をキープする。スポーツカーがほしい!
■明日から冬休みです。たまった新聞の切り抜きから始めます。

ミッフィーのネクタイ

■この土日はあちこち走り回ってすっかり車上の人となりました。アクセルをちょっと多めに踏んで走ると車は安定します。これでマニュアルミッションだったらどこまでも走ってしまいそうでした。
■先週水曜日、30分だけ書店に入る時間がありました。「私を見て!」という本のアフォーダンスを感じて近づく本棚に、あれもこれもと読みたい本が並ぶ。養老猛司『バカの壁』(新潮新書2003)と有田秀穂『セロトニン欠乏脳~キレる脳・鬱の脳をきたえ直す』(NHK出版2003)を買いました。どちらも脳の話です。
■私は発達障害と脳との関連について前々から関心があります。野田燎先生の音楽運動療法もそうだし、脳内分泌物質と環境ホルモンとの関連もそうです。脳の機能にある仮説をおくことで発達障害の子どもたちへのサポートの説明がしやすくなることがあります。その仮説とは、脳の中の点と点と結ぶ線の不具合とでも言いましょうか…つまり、脳内分泌物質の不具合です。その点と点を結ぶサポートがミュージック・ケアのメソッドでもあります。この仮説は真打ちに限りなく近いのではないでしょうか…教育的な意味において…
■今日、ふと思い立ってミッフィーのネクタイを買いました。渋いトラッドグリーンにくすんだ黄色の糸で大柄なチェックの中にたくさんのミッフィーが織り込んであります。紺ブレにベージュのチノ、ボタンダウンはブルーもイエローもピンクもグリーンもいけます。就学前のお子さんの教育相談に使います。「ほら、ミッフィーだよ、よろしくね!」

ATACカンファレンス2003

■12月6日(土)~7日(日)とATACカンファレンス2003京都に行って来ました。会場は国立京都国際会議場です。
■今年はセッションの数が少ないように思えて残念でした。ライブショーも少ない。参加者も少ないかな? でも、ATACのあのオープンな雰囲気とセッションのクオリティの高さはきちんとありました。
■そのクオリティの高さはATACをプロデュースする3人のパーソナリティでキープされています。人こそいちばん大切な資源です。どんなに「高名な」病院もドクターの資質やパーソナリティがその核となっていますね。学校も同じです。信頼できる学校は信頼できる先生がいるからこそ信頼できるわけ! 当たり前の話!
■さてさて、意思表示に使うグッズは少なければ少ない方がいいのだが、グッズを使うことによって意思表示がよりはっきりして相手に伝わり、その伝わることの体験を積み重ねやすいことが大事なのだ。そのことで本人もまわりの人たちもコミュニケーションの可能性がわかって、逆に、グッズを使わなくてもいいようになることも十分考えられる。もちろん、それが汎化という点でいちばん実用性が高い。
■今回はEOS D30のセットを持ってきました。ISレンズと組むと最強のコンビです。PowerPointのスライドショーもしっかり撮れました。この写真は会場のANNEXの天井です。
■夜は京都駅ビルのクリスマスデコレーションを見に行きました。大きなツリーにはなぜか鉄腕アトムが! 音楽もあの懐かしい曲が落ち着いたピアノソロで流れていてしばらくそこでたたずむ。ビルの3階から10階くらいの屋上まで延々と続く階段の空間はいつ行ってもおもしろい。そこに誰がいても絵になる。
■勤務先の近くに陸上自衛隊の航空学校から飛んで来るヘリコプターの演習区域があります。今日は複座の攻撃ヘリが実戦さながらの超低空飛行を繰り返していました。曲芸飛行と見紛うほどの飛び方でした。戦争が近いことを肌で感じています。今日は「真珠湾攻撃」の日でした。

やっぱりサザン

■この冬に備えてマフラーとブーツを買いました。寒くない! だけどマフラー巻いてブーツを履く! これもやせ我慢かな?
■サザンの『Yeah!!!…』を車で聴いています。「今までのことはええやん、明日からのこと考えよ」という野田燎先生の言葉をよく思い出すこの頃です。ボリュームを上げてガンガン流す。8月にこの言葉を聞いたときは気づかなかったけど、もしかしたら野田先生はご自身に言い続けている言葉かも知れないと思います。パイオニアは誰もがそう思うものではないのだろうか! パイオニアというよりアヴァンギャルドかも!
■大久保寛司の『二十一世紀 残る経営、消える経営』(中央公論新社 2001)を読み返しています。単に企業の経営だけでなく人間の本質を描き出していると受け止めています。
■明日は朝からちょこっと仕事して昼頃にATACカンファレンス2003京都に行きます。1年ぶりの京都です。クリスマスデコレーションが楽しみだけど街を歩く時間があるかなぁ…

加速する師走

■どうもインスピレーションがいまひとつだ。とんでもなく忙しい。先週は大事な会議をすっぽかしてしまった。いつも使っているブルーインクのペンをなくしてフランクリン・コヴィーに書き込む気をなくしたのでスケジュールのチェックをしなかった。ひたすら落ち込んだ。でも、まっすぐフランクにと気を取り直す。
■土曜日は三重県療育研究会で勤務校の話をしました。ふだんお世話になっているPT、OT、STのみなさんを前にプレゼンテーションをするのはなかなかのプレッシャーです。小学部の紹介と学校をめぐる諸相の質的な向上について述べました。保育士のみなさんとも話をすることができて勉強になりました。最後はPATHの北極星の話をして当日の夜空の映像で終わりました。夜は久しぶりに外で食べて書店で立ち読みをしました。土曜日は雨でした。
■日曜日は山間の小さな保育所に行って教育相談のお子さんの発表会を見てきました。茶畑のとなりの保育所で園児は20人と少しです。すごくおもしろくてかわいくて心なごむひとときでした。ふだんの姿を見せていただくことはとても大事です。保育所ではアップライトのピアノを使っていました。その音がやわらかくて耳にやさしくて、また、ホールのスピーカーの音もやわらかな音で、子どもたちがとてもいい音環境に包まれていることがうれしく思いました。そうそう、映画『猫の恩返し』の『風になる』でサウンドトラックとはちがう編曲を聴いてこれがよかったです。チェロのメロディーで始まってチェロがオブリガードを奏する編曲です。歌はサウンドトラックと同じつじあやのだと思いました。
■誰も傷つけずに生きることは可能なのだろうか。そんなことをこの頃考えてしまいます。自分の言動が原因で傷ついた人は少なくないと思う。これからは誰も傷つけずに生きて行きたいと思うのだけど、それは可能なことなのだろうか。誰かのやさしさのためにちがう誰かが傷つくことだってある。そして、誰かを守るためにちがう誰かを傷つけることもあるのだ。
■本橋成一の写真集『ナージャの村』は、哀しくて、美しくて、惹きこまれてしまいます。人間にとって何が大事なのかを考えさせてくれます。モノクロ(白黒)は見る人に委ねられたものの大きさを感じます。デジカメで撮ったカラーの写真もパソコンでモノクロに変換すると写真はその瞬間にちがうストーリーを語り始めます。
■師走といっても1年中走っているような気がします。これからも走り続けるのかな…今週はさらに加速しないといけない!