月別アーカイブ: 2004年1月

保育所で

■水曜日、出張で82キロのドライブとなりました。暖かくて空気が澄んでいて遠くの山々の冬枯れの枝々の1本1本がくっきりわかるくらいでした。ほんとに気持ちのいい天気でした。山間の小さな保育所での子どもたちとのひとときは私自身がシアワセを実感する空間でした。小さな子たちとすぐ仲良しになれる自分はなんとシアワセ者なんだろう! 空間はほんの刹那…だけど、人の心に、脳裏に焼き付くたいへん重い記憶になりますね。この仕事でよかったなぁとしみじみ思いました。
■発達検査をする度に思うことがあります。発達検査は子どもの発達の凹凸を曝け出します。これでもか!というくらいに。でも、ちょっと待って! だからといってそれが何なの? 私たち学校の教員はその結果を承知しながらも子どもをもっともっと幅広いパラダイムで受け止めています。それが「学校の先生」の専門性です。このことの意味の重さを言葉できちんと説明することが求められているとの認識でいます。もちろん、+αの専門性が求められています。このことをしっかり自覚するべきです。
■椎名林檎の『りんごのうた』のCDが届きました。聴けば聴くほどヘンで不思議で惹かれる歌です。哲学的な歌詞とメロディーとアレンジ、そして、心地よさを感じます。不思議な歌です。といいながら、今、ヘッドホンで聴いているのはカーペンターズです(^^ゞ
■来月、市内の小中学校の教員を対象に「特別支援教育と交流教育」というテーマでまとまった話をする時間をいただいてその準備にあれこれ考える毎日です。

皿問題

■松阪シティマラソンで10キロを走りました。みんな速い! 私は53分57秒…40分そこそこで走っていた頃と比べるとキロ1分以上も遅いわけで、これは相当なちがいだ。でも、ふだんの運動量からするとよく走れたものだと思います。今日のペースは脂肪燃焼ペースではないのですがやっぱり体が軽く感じます。
■その勢いというわけではありませんが、家に帰ってからトマトソースを作って、パンジーとビオラ、クリサンセマムの苗を30本、庭に植えました。この頃、空気がすごく乾燥していて土も乾き気味です。チューリップの球根も大丈夫かな?
■そうそう、18センチ前後の何にでも使えるような皿が欲しくて店に行くたびに探していますが、これ!というのがなかなか見つかりません。どんな皿を探しているのかと聞かれても困る。自分でもどんな皿を探していいのかわからない。そもそも「何にでも使える」という発想がいけないのかも知れません。皿はそれぞれ用途があってデザインされているのだろうか。もう1年以上探しています。これ!という皿にめぐり合えるのだろうか…

時にはシューマンも

■先週土曜日、朝起きてカーテンを開けたら外は真っ白でした。これはたいへん!と大急ぎで車のタイヤをスタッドレスに替えて腰が痛くなったとは情けない! 好きな写真も撮る時間がなくて…
■1月の日曜日のポコちゃんは18家族のみなさんに来ていただいて50人のセッションとなりました。「今日の料理」はこの頃の子どもたちは知らないのかな…お母さんたちのリアクションはしっかりありましたけどね。同じカップのプログラムで使ったゴセックの「ガボット」はやっぱりよかったです。チョン・キョンファのヴァイオリンはやっぱりいい。ほんとにいい。文字通りの「静」をみんなで感じることができました。いつもいつも、お子さんを参加させていただいている保護者のみなさんに感謝しています。
■勤務先の養護学校の授業で使う臼井裕美子作曲『クリモカ・ベル』をシンセサイザーで打ち込みました。もともと音楽療法のシーンにと作られた曲です。トーンチャイムとツリーチャイムを使います。打ち込みはピアノにストリングスのオスティナートとフルートのユニゾンを控えめにつけてみました。とりあえずのアレンジです。テンポもとりあえず一定です。それでもけっこう聴けるものとなりました。生のピアノ演奏がいちばんですがマン・ツー・マンのサポートをしようとするとテクノロジー頼みです。そしてヒューマンスピリットでつなぐわけ。ミュージック・ケアもそうですからね、大事なのは音楽を感じること。でも、この打ち込みはいろいろ工夫してみます。
■夜、急にシューマンのピアノが聴きたくなってキーシンのアルバムを持って車に乗り込みました。『アベッグ変奏曲』と『交響的練習曲』です。これで冬の雨が降っていたら別世界です。

間主観性が支える生きる力

■ビデオキャプチャのDVフォーマット出力モデルを買ってしまって、確かに高画質で1コマ単位の編集ができるのだけどDVフォーマットだとHDDをやたら食うなぁ…と今頃になって思うことが多い。キャプチャしたらその都度DVDに焼いてしまえばいいだけですけどね…私のIEEE1394のHDD、60GBだとおよそ5.5時間分です。作業領域もいるから特集番組だと2本がいいところです。でも、相当なクオリティはあるから、ま、いっか、というところです。
■AAC(Augmentative & Alternative Communication=拡大代替コミュニケーション)へのニーズに応えるための教材をあれこれ作るようになってきました。コンピュータは私の強い味方です。そして、自閉症スペクトラム障害など脳神経の仕組みまで考えないと支援の見通しがつきにくいケースに対応する度にコンピュータのことを思い浮かべます。ある意味、汎化が究極の課題のコンピュータはハードの進歩でキャパシティを広げてきています。でも、“人間のハード”は研究や開発でどうかなるというものではありませんね。治療的教育プログラムが“人間のハード”のキャパシティを広げる効果的な手段であるはずです。特別支援教育への移行はまさに教育の力の試金石となります。
■昨年夏に千葉淑徳大学で聴いた鯨岡峻先生の講義のことをよく考えます。冬休みに講義メモをワードファイルに整理しました。「間主観性の鯨岡」と言われているとのことですが、みんなみんな、間主観性がQOLの源のひとつとなっているのではないでしょうか。間主観性とはわかりにくい訳語です。英語ではintersubjectivityです。「主観性(subjectivity)が交わる(inter)」という説明がわかりやすいですね。人と人との心の通じ合いということです。関係性という言葉とも通じるところです。教育のプロはそのことを何よりも大切にする姿勢が必須だと考えています。間主観性が支える一瞬一瞬の輝きが私たちの生きる力の源ですね!
■10月10日アップのフランスのおみやげはシュガースティックとのことです。それにしてもなんとエレガントなこと!
■NHK-TVの「今日の料理」のテーマ曲をよく聴くとABAのBの部分がなくなっていることに気づきました。わずか22秒! こんなことになっているとは…うーん、どうしようかと悩むのだ! シンセサイザーの打ち込みをしようか…

FAUCHONのキャンディー

■フランス旅行のおみやげにいただいたFAUCHONのキャンディーです。ステッィクにキャンディーの結晶が付いています。これは結晶だろうか? スティックはほんとの木です。ありそうでちょっとない。文化のちがいを感じるね、とその人と話しました。とてもうれしいおみやげでした。
■D30+EF28~135mmIS、絞り開放(5.6)、評価測光+0.5EV、現像パラメータはオール弱、PhotoShopLEのトーンカーブで少しいじりました。コントラストをちょっと強くしてハイライトをちょっと飛ばしました。EF50mmF1.4の開放を使いたかったけどIS頼みのシーンです。でも、このクオリティに満足しないわけがありません。D30は今やデジタルらしくない“味”があります。もっとちがう構図で撮りたかったけど部屋がちらかっていてこれがいいところです。
■PowerPointのスライドにDVカムのビデオを挿入することができました。取説を全然読まないから試行錯誤の連続です。DVカムからのキャプチャと編集はIEEE1394接続の外付けHDDです。いろんなデバイスがやっと順調に稼動し始めました。
■今日、塾の先生と会う機会がありました。公立学校の教職員は塾の先生に見習うべきことがたくさんあると思っています。塾の先生はCS(顧客満足度)向上に懸命です。私は、今年度、勤務校の養護学校で教育相談を担当しています。就学前のお子さんと保護者のみなさんとお会いして学校見学や教育相談を担当させていただいています。法改正で養護学校は行きたくなければ行かなくてもいいという解釈ができるようになりました。教育相談は一歩まちがえると営業活動となるように思うことがあります。でも、それはまちがいでいはありません。就学先はお子さんと保護者のみなさんの選択と自己決定によるものといえます。私は特別支援教育のプロ集団としての養護学校を選んでいただけることをうれしく思いながらも、障害があるお子さんが地元から離れた学校を選ばざるを得ない状況を残念に思っています。
■仕事といえば、AAC(拡大代替コミュニケーション)の活用をあれこれ考えています。年末にはテレビのリモコンを改造してワンタッチのスイッチでチャンネルが変わるようにして担当のお子さん宅に“納入”しました。スイッチがゴールの場合もありますが、私はスイッチはコミュニケーション手段の確立へのプロセスのワンステップと考えています。ですからスイッチに他者がからむことが何よりも大切です。伝えたらちゃんとわかってもらえるじゃん!という成功体験の積み重ねがQOLを高めます。コンピュータを利用したAACはすごく使えます。ローテクの前にハイテクです。
■この3連休はストロベリーポットにどんな植物をアセンブルするかとあれこれと考えて、そんな余剰にすごくホッとするこの頃です。

ブラックモアズ・ナイト

■元ディープ・パープルのギタリスト、リッチー・ブラックモアの新ユニットのアルバムを聴きました。Blackmore’s Nightの『Under A Violet Moon』です。「ロシア民謡から中世ルネッサンス風の音楽まで…」と帯にあるようにディープ・パープルとはかなり趣きが異なるアルバムです。発売元のポニーキャニオンではクラシックのカテゴリーです。リッチー・ブラックモアはギター、マンドリン、ベース、ルネサンス・ドラム、タンバリンを奏しているとか。ギターはアコースティックです。これがすごくいい。「緑の風のような音楽」という帯の言葉のとおりだと思う。「ミンストレル(吟遊詩人)」というたとえもそうだと思う。生活に根ざした民謡を取り上げているのも音楽におけるモードの力を感じます。リズムもテンポも打ち込みでは表現し得ない人間臭さがあっていいし、私の感覚を覚醒するだけでなくホッとする。そして聴いていると胸騒ぎがします。わくわくする。不思議な音楽です。

地震!

■今日、冬休みのポコちゃんの最終日でした。12人のお子さんとお母さん、療育センターの先生方、大学生のボランティア、スタッフと30人を超えるセッションとなりました。人数は多かったのですが、求心力がしっかりあるというのか、とても充実した空間となりました。ところが、ビニール袋のプログラムで袋をほぐしていたら地響きがして地震がありました。もうセッションどころではありません。会場の建物は築数十年と思しき年代物です。天井が落ちるなど最悪の時が来るのか?自分がリーダーだとかえって冷静になるものですね。福祉会館の職員も来てくださって落ち着いた対応ができました。みなさんに感謝しています。
■久しぶりにゴセック作曲「ガボット」を使いました。ヴァイオリンはチョン・キョン・ファ、私のいちばんのお気に入りの「ガボット」です。すてきな演奏です。子どもたちは音楽とプログラムに集中してくれて私は感動してしまいました。この曲は絶えずテンポが揺れます。ヒューマニズムにあふれた演奏です。しっかり聴かないとついていけない。私が演奏の文脈を心の底から感じようとしながら動作をしていくとそこに求心力のような不思議な力が返ってくるのがわかりました。チョン・キョン・ファのアーティキュレーションはすごい!…そう思いました。音楽はいいものだとあらためて思いました。
■発達障害のお子さんの理解には脳生理学の理解が不可欠だと、そう、今日、あらためて思いました。そして、ニーズだけでなくホープ(希望)に応え得る教育や福祉など社会資源の連携による支援を構築していかなければなりません。
■日曜日に園芸店の開店を待ってパンジーなどの苗を買ってきて半日ガーデニングをしました。昨年はあまりの多忙のため草取りだけで終わったのでなんとかしたいと、でも、正月にするというのは自分でも笑えました。寄せ植えも作って気持ちのゆとりもちょっとできたかな!?
■PowerPointのプレゼンテーションにビデオを入れたくていろいろ試していました。このLavieGノート・タイプM+Ulead VideoStudioではソニーのDVカムからキャプチャができない。コマ落ちばかりでとても使えたものではありません。IEEE1394のボードを追加したDELL・Dimensionではコマ落ちの表示は出ないものの映像は止まってばかり。.aviの拡張子のファイルはかろうじて再生ができるくらいですね。VAIOノートSR+DVGateだと問題はないのですがいつも使っているLavieでないといろいろ困る。最終的にLavie+外付けHDD+DVカムをIEEE1394のディジー・チェーンで接続してやっとうまくいきました。HDDの性能と相性?がネックだったようです。(ソニーのIEEE1394の規格がネックだということを聞いたことがあります。) ビデオ編集に使うHDDは断片化してガタガタになってしまうのでノートには外付けのHDDが必須アイテムです。なぜかLavieは実質1ドライブの設定なので尚更です。それにしてもこんなことしてるとまた仕事を増やすことになるのかなぁ…

パソコンのメンテナンスの続き

■この正月は年末に買った食材を食べていました。久しぶりにトマトソースを作ろうとセロリを買って帰ったらあると思って買わなかったタマネギがありませんでした。そんなハプニングがあっても笑っていられるのも年末年始休暇ゆえです。かえって仕事のインスピレーションがあって仕事がはかどるという笑えない毎日です。子どもとかかわる仕事の人たちに心のゆとりがなくてどうしていいシチュエーションが生まれようというのか!
■DELL・DimensionのビデオカードのドライバはDELLのサイトからダウンロードして無事インストールできました。DirectX6のインストールはエラーメッセージが出るけど一切無視して強行! それと、CD-ROMドライブのトレイが開かなくなってきたのでショップでCD-RWドライブを調達して交換。なんとライティングソフトもついて3,980円! 音も静かになって快調! あと、デフォルトのボールマウスも調子がいまひとつなのでオプティカルマウスを調達。これが899円! 物の値段はいったいどうなっているのだろう…
■パーツショップでいろいろ見ていくとパソコンを自作したくなってきます。DELL・Dimensionも実用的なUSB2.0とIEEE1394のカードには投資してもいいかな、と思いました。そうなるとCPUの強化もしたくなります。CPUはスロット1のゲタをはいたソケット370です。ソケット370のCPUは今やかろうじてCeleron1.4GHzがあるぐらいです。底値だし換装は今のうちでしょうね。DELL・DimensionのWindows98SEはPenⅢ500・128MBのメモリでも体感的にはPentiumM1.4GHz・512MBのこのLavieよりスピーディーでストレスがありません。
■CRTは液晶にない美しさがあります。クオリティにこだわるとやっぱりモニタはCRTです。人の感覚に直接触れるものたちのクオリティはとても大事です。パソコンのモニタも音楽を聴くときのスピーカーも私たちのQOLに直接影響します。障害がある人たちはその影響を想像以上に強く受けます。このことを理解しておくべきですね。
■ギターの練習の王道は何かといろいろ試しています。藤田智久『テクニック向上促進プロジェクト 演奏能力開発エクササイズ エレクトリック・ギター』(リットーミュージック 2001)が私のいちばん納得のメソッドです。ピアノでいうとハノンです。機械的な練習に思えるけど脳と神経が覚醒する! 「指の独立性」に着目する点でクラシックピアノのエクササイズと同じです。

パソコンのメンテナンス

■年末年始はこれまでもパソコンのメンテナンスに費やすことが多くて、今回もDELL・DimensionのHDDの換装とOSのインストールをしました。13Gから40G+30G=70Gと十分な容量となりました。ビデオカードのドライバのインストールがうまくいかなくて今のところVGAモードです。データのバックアップが主な役割だからそれでもなんとか…といったところです。PCIスロットはモデムとLANの2枚のカードを抜いたので空きができましたが、PenⅢ500MHzだし無理をせずに98SEで動くソフト用に大事に使っていこうと思っています。解像度だけはどうかしないとさすがに16色では困りますが…
■こんなことをしながらも頭の中では仕事のことがいくつかぐるぐる回っています。年末の大掃除をしていてもインスピレーションがあればノートにメモしたりパソコンに打ち込んだりしていました。今月、小学校で肢体不自由のお子さんの支援と特別支援教育について話をする機会があってPowerPointのスライドを作っています。スライドはあっという間に50枚! 実技もあるので時間が足りるのだろうか?
■大晦日にNHKの「紅白歌合戦」で平井堅と坂本九の『見上げてごらん空の星を』を聴いてやっぱりいいなとしみじみ思いました。この歌は国立特殊教育総合研究所の短期研修の講義で手話で歌って泣けたことがあります。ピアノで弾くとベースが半音ずつ下がるクリシェで、それはそれでセオリー通りなんだけどそれだけにしっくりきます。昨年秋、平井堅がこの歌を坂本九が残した録音とデュオをしたと聞いて、あ、やられた!さすが!と思いました。
■初料理はおぞうにでした。水菜を入れてこれがまたおいしい!