月別アーカイブ: 2003年6月

サーモン・ピンク

■庭のニセアカシアの枝がおとなりとの境まで伸びたので枝を切ることにしました。どこで切ろうかと枝をたどって、太い幹から出ているところから切るのが妥当と見ました。ところが、そこで切ると3メートルはあろうかという枝がおとなりの庭に落ちそうです。のこぎりで少し切ってロープで引っ張り、また少し切ってロープを引っ張りして、無事切り落とすことができました。楓も切って、ごみ袋に入れたら7袋になりました。これで体重1キロ減!
■ミュージック・ケアでビニール袋をほぐすこともプログラムにしていることから思いつきました。すてきな色の袋からビニール袋が出てくることそのものもセッションの文脈、物語にならないかと。先週の土曜日にマーム(イオン松阪)に行っていちばん安い10センチ28円の綿のブロードのパステルカラーの中からまだ使ってないサーモンピンクを選びました。55センチ×100センチのサーモンピンクの袋を3つ作りました。紐はベージュです。自分で言うのもなんですが、これがなかなかすてきなのです。袋の色も私には子どもたちへのメッセージです。自分のこだわりも強いかな? 袋をほぐすとき、どんな音楽を使おうかと、これもめちゃくちゃ考えるけどそれも楽しいことです。
■サーモン・ピンクの袋を作っているとき、ミシンが動かなくなって下糸周りを分解しました。短い糸が2本ひっかかっていて、それを取ったら絶好調になりました。今までずっと上糸と下糸のバランスが取りにくくて縫い目がそろってなかったのも解決! 全部の袋を作り直したいくらいだけどその時間はない(>_<)
■今日は伊勢方面でポコ・ア・ポコの会場を探しました。4か所回りましたが決めるまでにはまだまだ時間がかかりそうです。今、地元で使わせていただいている公民館がとてもよくて、どうしても比べてしまいます。あといくつか回ってないところがありますが、よい会場が見つからなければ伊勢方面ではしないことになるかも知れません。
■古本屋に行って『片づけられない女たち』(サリ・ソルデン著 ニキ・リンコ訳 WAVE出版 2000)を買ってきました。これはADD(Attension Deficit Disorder=注意欠陥障害)の女性の話です。この本に限らず、アメリカでは自分の病気や障害に真正面から向き合っていくためのプログラムが整然と構築されているように思います。この本でも「専門家は何をしてくれるのか?」(P.228)というところに明確に記されています。「専門家に頼まなければならないサービスは三つある。(略)一つめは、検査と診断である。単にADDかどうかを調べるだけではない。他の障害や疾患が重なっていないかどうかも、同時にチェックしてもらうことになる。確かにADDだという診断が下ったら、次に、二種類のケアが必要になる。一つは、医師に紹介してもらい、ちょうどよい薬を飲んで、効きかたもチェックしてもらうことになる。もう一つは、ADDをもっと理解するための教育、実際的なアドバイス、カウンセリングといったサポートであす。特に、診断直後の時期には、この種のサポートの重要性が大きい。」私が個人的に発達の相談を受けているケースも「この種のサポート」を求めてのことです。1月に1回専門家に診てもらっているけど「しばらくようすをみましょう」ばかり。今すぐできることはないのか、診断が出るまででも何かないのか、親はそう思うものです。私はこう考えます。医師は診断をして、療育は親と保育園や学校の先生がする。だから障害児教育に携わる者はひとりひとりの子どもに応じて今すぐできることを示すべきだし、その意味を理論的かつ先の見通しをもって説明できなければならない。
■古本屋の300円コーナーの外国文学の棚には他にも読みたい本がずらりと並んでいました。この頃、読む本は仕事に直接関係するものばかりです。自分のための読書は久しくしていない…

『センス・オブ・ワンダー』

■15日日曜日の日曜日のポコちゃん2回目は16家族に高校生のボランティアも入って50人という大人数! 焦ったのは私だけで、子どもたちは2回目ということでいろんなことを覚えてくれていてスムーズなセッションとなりました。これからは新曲を入れていくことも楽しみです。
■21日土曜日にミュージック・ケアの初級総合研修三重会場の3日目がありました。講師の先生の動きがとてもきれいで格調すら感じます。私はその秘密を探ろうと虎視眈々といったところです。秘密への近道はクラシック・バレエだと思います。
■翌22日日曜日は大滝昌之先生の講演の裏番組の託児を担当しました。34人のお子さんとボランティア51人でなんと85人! 初めての場所で初めてのキーパーソン、初めてのセッション、耳障りな会場の反響、そして、私のプログラムミスがあって子どもたちはセッションに集中することが難しくなってしまいました。いい勉強になりました。
■先週は出張が続きました。学校という場、枠組みから出て他の業界のみなさんと詰めた話をすると血が騒ぎます。みなさん、それぞれの分野でプロフェッショナルです。私もプロフェッショナルとして話ができます。教育のプロとして、と言いたいけどちょっとちがうように思います。QOL(Quority Of Life)のサポーターのプロフェッショナルと自認して話をするときに私自身のQOLもまた実感します。TEACCHでいうジェネラリストです。
■先週、レイチェル・カーソンの『センス・オブ・ワンダー』(新潮社 1996)がふと目に留まってページをめくっていました。「わたしは、子どもにとっても、どのようにして子どもを教育すべきか頭をなやませている親にとっても、『知る』ことは『感じる』ことの半分も重要ではないと固く信じています。」それは音楽にも通じることです。音楽を感じることが何よりも大事です。

システム手帳再び

■viserを落として液晶が割れてタッチパネルが使えなくなりました。入力ができなくなっただけでなく、下層ディレクトリの情報も一部見ることができなくなってしまい、スケジュール管理などに手帳を使うことにしました。PDAはいつかこんなことがあるものです。先日、他の探し物をしていて、5年前に買ったバイブルサイズの茶色のシステム手帳を見つけていたのでこれを使うことにしました。このバインダーは5年くらい前にデパートの在庫整理で信じられない値段のものを信じられない値段で買いました。革も仕上げも最高です。でも、横長のフランクリン・コヴィーのリフィルにはちょっと小さい。
■ポコ・ア・ポコのグッズにgoldon(ゴールドン)の「メタロフォン」を調達しました。白木の共鳴箱が付いたもので、プレートの色は白で、バチも白木です。F#とB♭のプレートが付いています。ハ長調とヘ長調、ト長調のスケールが弾けます。C#があるとニ長調も弾けるのにと残念。おもちゃだけど音は澄んだ中にも芯があってクオリティの高さは文化のちがいを感じさせてくれます。goldonはドイツの知育楽器の専門メーカーです。
■そう、フランクリン・コヴィーもゴールドンも文化のちがいを感じます。文化のちがいはシステムのちがいとなります。ハードもちがってきます。ハードのちがいが発想のちがいを教えてくれる。発想のちがいを知ることは知性に直接結びつくことだと思う。
■フランクリン・コヴィーの「一週間コンパス」のチェックリストは「1:ミッションを復習する、2:役割を定義する、3:目標を明確にする、4:一週間を計画する、5:毎日、忠実に…、6:評価・反省をする」です。なるほど!と思いながらも、そこまで?とも思う。だけど、今という時を生き抜くには必要な観点であることは確かで、仕事に追われて金曜日が来るたびに「またあれが片付かなかった」と繰り返すことがある。来週はできると思っていたのに…この悪循環を断ち切りたいものです。

D30談義

■ミュージック・ケア初級総合研修が始まりました。私はサポーターとして研修に参加しています。このことはまた後日書きます。今日は一時保存のファイルをアップします。カメラとパソコンの話です。
■4月から仕事カメラとなったEOS D30は、D60の登場で“欠点”ばかりがカメラ雑誌で取り上げられて、10Dが発売されてからは比較の対象にもならなくなってしまいました。私もそうかなぁと、買い替えも考え始めていました。ところがです。先日、仕事で3枚の写真をPhotoShopLEでレタッチして高画質設定のA4サイズにプリントしてそのクオリティの高さに驚いてしまいました。実はD30を買ってから2年近く、きちんとプリントをすることはありませんでした。高画質プリントに必要な紙とインクにかかるお金はけっこうなものがあります。そもそもそんな気にさせる写真が撮れなかったのが理由で、今回もパソコンのモニタ上では納得がいく写真ではありませんでしたが仕事上の必要でプリントした次第です。そして、うーんとうなってしまいました。たかが325万画素、されど2MBのデータはただものではありません。秀逸なEFレンズとデータの情報量の豊富さは325万画素ということを気にさせない魅力ある写真としています。仕事カメラとして毎日使うようになって2か月、D30とEFレンズのクセがわかってきて、私自身が使い方がわかってきたこともあるでしょう。EFレンズも魅力です。AFの合焦後指先を気持ち動かすあの感覚はたまりません。これからどんどん撮ってプリントしたい…だけど時間がない!
■今回のプリンタはエプソンのPM2000C、ペーパーはコニカのフォトシルキーです。PM2000Cはもう5年くらい前のプリンタです。でも、ドライバの設定とペーパーの選択で、さながらベルビアのようなプリントができることがわかりました。元データの情報量の豊富さが前提条件ですけどね。
■カメラバッグは国内某メーカーのMatinを使っています。これってドンケF-2のコピーじゃないの? 素材は本家ドンケの勝ち。だけど、AF-SLRに必要なサイズやメインコンパートメントのショックアブソーバーはMatinの勝ちです。使っていて安心感があります。毎日かついでいるとデニム素材がほどよくこなれてとてもいい感じです。グッズを無理に入れていびつにふくらんでいるのもいい。D30、縦位置グリップ、バッテリー2個、FE50mmF1.4、EF20~35mm、EF28~135mmIS、SIGMA2Xコンバータ、バッテリーチャージャー、PC接続コードやCFカード類で5キロと少し。これにSIGMA70~200mmF2.8を加えると7キロ近くになります。重い! だけど高画質には代えられない。こんな機材といっしょに“戦場”を走り回ることが“夢”かも知れません。
■これも仕事上のことですが、パソコンの見積もりを2社の直販サイトに電話で依頼したところ、N社の対応があまりにひどかったのであきれるやら腹立たしいやらで、値段も納得がいかなかったのでやめることにしました。DELLの対応は素早くて質問にもすぐ答えてくれて見積もりもすぐFaxしてくれて満足です。さすがに電話で商売をしているだけのことはあります。DELLのデスクトップは私自身自宅で使っていて不満はありません。大企業でも個々のコンシューマとのインタフェイスは一人です。一人一人がプロフェッショナルとしての自覚をもって仕事をするべきです。学校も同じです。