月別アーカイブ: 2006年2月

『誰も寝てはならぬ』

■寒暖の差が大きくて体調管理に気を遣うこの頃です。先々週の雨の帰り道ではカエルが跳ねていて驚きました。まだ2月だよ!
■12日、2月の日曜日のポコ・ア・ポコは9家族のみなさんに来ていただきました。子どもたちもお母さん方も場の文脈をよくわかってくださり、とても整理された空間のセッションでした。私にとってもひとりひとりにていねいにメッセージを送ることができました。みなさんに感謝しています。
■先週の木曜日と金曜日は四日市市消防本部で防火管理講習でした。座学ばかりでストレスが溜まりましたが、2日目の実習、とりわけ消防署屋上からの垂直型避難シュート体験は初めてでわくわくしました。座学ばかりといっても防火管理は人命を守るノウハウです。防火管理者の社会貢献のパラダイムをいつも意識していたいものです。
■講習の間にも消防署では救急車と消防車の出動があって緊迫した空間でした。そんな消防署の片隅にsaecoのエスプレッソマシンがありました。命懸けの職場とエスプレッソコーヒーになぜか腑に落ちるマッチングを感じて私の目は釘付けになりました。
■金曜日の朝、支度をしていたらテレビの速報で荒川静香がフィギアシングルで金メダルを獲得とのテロップが映りました。曲はバイオリンの『誰も寝てはならぬ』が印象的でした。開会式のパヴァロッティの歌もこの曲でした。いつもながらいい曲だと思います。パヴァロッティもいいけどバイオリンもいい。
■来週、バイオリンを弾くことがあって、先週、ケースから出したら弓の毛が何本か切れていました。張ったらまたパラパラと切れてしまいました。毛替えをして5年くらいになるでしょうか。ほとんど使わないままだったから弱くなってしまったのでしょう。弦は切れてなくて、チューニングをしたらバイオリンならではの鋭い反応の音がやたら大きく聴こえました。ところで、バイオリンを弾くといっても何を弾いたものだろう。そんな一思案がちょっとうれしいノイズです。
■仕事で使っているパソコンが昨年12月末に更新されて“生産性”が納得のレベルになりました。でも、机上の配置と使い勝手がうまくいかず、キーボードを別に買うことにしました。PFUのHappy Hacking Keyboard Lite2の日本語配列かな無刻印モデルの白です。キーのサイズはフルサイズのままテンキーどころかファンクションキーまで削ったモデルで、刻印はアルファベットと?な記号だけです。価格は5,800円とベーシックなキーボードにしては値が張りますが、キーの音は映画のシーンの“あの音”が思い当たる質感があって生理的に納得してしまいます。色は白といってもオフホワイトで、IBMのPCの旧き時代を彷彿とさせる味わいがあります。PFUは文字の刻印が全くないキーボードも作っています。キーボードに向かう度に神経衰弱のゲームをするみたい。これが2万円を超えるプレミアムで、カラーは“墨”もあって、モニタで見てもなかなか魅力的です。L2モデルはオプションのMac化キットでMacのキーボードに変わります。Mac miniのキーボードならこれがお似合いでしょう。

さまざまなミュージック

■昨日、3週間ぶりにいつもの勤務に戻りました。いつもの勤務とは12時間勤務(×_×)です。この3週間にいろいろなことがありました。入院していた身近な人が亡くなりました。寺の住職で、生前の法話を思い出しながら“命”そのものを思う日々です。
■今日、三重県療育研究会の多職種研修会でたいへん腑に落ちる話を聴いて、私自身の自分らしさを取り戻したように思いました。感覚統合の勉強をしたのは養護学校勤務1年目のこと、8年前です。脳幹網様体が覚醒水準に関係していることなど、前任校の狭い畳の部屋で勉強したことを思い出しました。あのときの研修がなかったら今の自分もなかったと思います。私の音楽療法と教育を支えているパラダイムのひとつは感覚統合です。
…ここからはメモ…
■人文系の仕事ばかりしているとコンピュータなど理科系テクノロジーで頭を使いたくなります。このところそんな状態ですがその時間もないと思っていたらコンピュータの方からアプローチされました。
■VAIOはHDDのクラッシュでした。最悪の結末でデータが取り出せません(×_×) データのバックアップは重要なリクスマネージメントなのに使用頻度が低いとついつい怠ってしまっていました。複数のマシンが常時稼働する環境を維持することもリクスマネージメントです。VAIOの後に来たのはEPSONのEndeavorNT350 White Editionです。画面の明るさはEndeavorが一枚上で、真っ白なボディと相俟って好印象です。CPUはCeleronMですがこのG4より速いかも知れません。動作の安定感はこのPowerBookと並ぶ印象です。ハードの造り込みもクオリティが高くてなかなかのものです。Windowsも悪くないと思わせてくれます。
■携帯のF902iにMacのアイコンを入れてみました。もともと“プラチナシルバー”のF902iはiPodと見紛うデザインですが、モニタを開けるとPowerBookライクで気に入っています。Appleが携帯を作ったらこうなるかも! 私のF902iはAFボタンのクリック感がなくて不良品かと思っていましたが、カメラモードの半押しAFロックと深押しシャッターの2段階ボタンの機能があって、そのために他のボタンのようなカチッとしたクリック感がないと判明。カメラモードでそのボタンを使うとすごく使いやすい。納得です。搭載受光素子、FUJIFILMのハニカムCCD400万記録画素の実力も相当なはずですが、取説を読む時間がなくてその真価を使いこなす術を知りません。きっと、デジカメいらずのはずです。携帯のモニタで見る限り、シャープで歪曲も少ないレンズです。F902iに組み込まれたテクノロジーは相当なものと思いますが、FOMAのアーキテクチャはやはりどこか脆弱です。電話なのに通話そのものが不安定に思います。
■FUJIFILMのデジタルの絵作りはFUJICHROMEライクで私は好感を持っていますが、CanonのEOSの絵作りもまた好きです。EOSデジタルの色は“あっさり”との評価が一般的ですが、その“あっさり”のニュートラル感は他にない優しさがあるように思います。“素材”としての懐の深さもあります。D30の絵作りから脈々と続くEOSデジタルの文脈にエールを送りたいと思うのです。20Dの後継モデルが出たらほしいけどD30も手放せない。このPowerBookのモニタの画像で目に優しいのはEOS D30のデータです。今では気難しいD30ですが、その気難しさもまた私は愛おしいと思わしめるのだ。
■ピニンファリーナ社を取材した「デザインルームの6か月」(NHK)のノーカット版の再放送がありました。どこか物足りなかった部分が埋め合わされていてこの番組の制作意図が伝わってくるように思いました。トリノオリンピックでテレビの番組表にはイタリア特集が増えてきました。
…今日に戻って…
■テレビのトリノオリンピックの開会式を横目で観ていたらフェラーリのF-1マシンとルチアーノ・パヴァロッティ、そして、オノヨーコが出ていました。私の気になる存在です。F-1マシンのミュージックとパヴァロッティのミュージックは私にとって最高のミュージックです。スキーの滑降も!