月別アーカイブ: 2013年3月

NHKスペシャル「魂の旋律〜音を失った作曲家〜」

夕方、自宅がある団地のブロックをバイクで回って少しばかりリフレッシュしました。Marin Lombardはシクロクロスなのでどんなポジションでも安定して乗れるバイクで、今日は空気圧も規定+少々に抑えたのでクッション性もあって快適でした。ちょっと高めにセットしたミニエアロバーも上々の使い勝手で申し分ありません。ドロップハンドルのサイズも少々狭い方が全身でバイクを操る醍醐味があって、エアロバーも空力的にどうのこうのというのではなくバイクとのスリリングな一体感が誘う極上の感覚が文句なく最高です。セッティングはほぼ終わったのでもう少し暖かくなったら遠出もしましょう。

NHKスペシャル「魂の旋律〜音を失った作曲家〜」は佐村河内守の壮絶な創作の姿と音楽の奥深さ、そして、音楽を視覚的に伝える制作手法が相俟って圧倒的な密度でした。「交響曲第1番HIROSHIMA」はここしばらく忘れていた音楽の感性を思い出させる構成のように思いました。そして、こうして身を呈して音楽を創作する人が同時代にいることに驚きもしました。今、この時に作曲するということはどういう行為でどういう意味があるのか、深く問いかけられていると受け止めています。音楽を行為とすること、例えば、私にとっては音楽療法がいかほどの意味や価値を有するのか、そうした事象が根源ともいえるところまで追求されているのかどうか、いささか懐疑的だからです。音楽に謙虚であること、すべての人に謙虚であること、そのスタンスを自らのありのままにとれること、それがすべてに大切なこと。佐村河内守の音楽はそう教えてくれる。

「ビブリア古書堂の事件手帖」

昨日は今年度ウィークデー最終日で慌ただしい1日でしたがいよいよ新年度が明日明後日となると新しい安定に向けた空気感が漂ってきました。風が急に暖かくなったように感じる1日でした。一夜明けて今日は桜が満開の所もあってどこかしらゆったりとした時間の流れも感じました。

今日、出勤前に実家に寄って持って来た本があります。ジャック・フィニティの『ゲイズルバーグの春を愛す』(福島正実訳 ハヤカワ文庫 1980)です。この本は8刷、1987年刊なので30歳のときのものです。今頃どうしてこの本かというと、テレビドラマ「ビブリア古書堂の事件手帖」で登場したロバート・F・ヤングの「たんぽぽ娘」が縁のとりもち役になったからです。「ビブリア古書堂の事件手帖」は最終回が“月9”の視聴率最低記録更新であらぬ話題となっていますが、私にとっては2回以降毎回録画しては小間切れながらも本が好きなひとりとして共感をもって観ていました。画面の構成もネガフィルムのような暖かい色調と本を心から愛する人たちが全編にわたって登場する密度の高さがたまらない。でも、どこか単調になぎがちな展開を機会音の音楽が緊張感を際立たせる。総じて本の魅力をしっかりアピールするドラマ、と思うのですが、視聴率が最低とはどういうことかと訝しいばかりです。

「国語を学習する目的」

平成18年度全国高等学校教頭会総会及び研究協議会でのお茶の水大学教授藤原正彦氏の講演「祖国とは国語」の要旨に「『学問』とは、語彙の習得であり、思考を言語化することである。国語を学習する目的は次の3点である。①読書を通して国語力をつけることにより教養を身につける。②国語力をつけることで、論理的な思考ができる。③論理の出発点となる仮説を選択する力である情緒を養う。」とあったことが時々甦ってきます。「選択する力」とは「決断する力」でもある。自分の選択、決定にどれだけ耐えられるかという心の営みは意識するしないにかかわらず必ず付いてくるもの。支えるのは情緒だと思う。情緒を養うことの大切さを説く氏の言葉は歳を重ねるたびに深い共感を覚える。パソコンのモニタに言葉を書き連ねて検討に検討を加える日々が続きます。

昨日は所用の途中で自宅からいちばん近いトラベラーズノートの取扱店に寄りました。そこで先週発売されて至る所で売り切れとなっているパスポートサイズスターエディションが3冊もあって驚きました。慌てふためいて通販で取り寄せたのにこんな近くにあったとは! 昨日は23日という「文(ふみ)の日」で全品20%引きとなっていて、スターエディションのブラスボールペンを買ったところほんとに20%引きでした。もしやと思ってレジで聞いてみました。「トラベラーズノートも20%引きなんですか?」「はい! よろしくお願いします」この一言には参った! かといって買い増しする理由はさらさらなく遠方から宅配で届いた1冊を大切に使うのみです。スターエディションなどトラベラーズノートのキャメルは使わないと乾燥して硬化や変質がしやすいように思っています。スタンダードサイズはブラックとキャメルを時々交代させて使っています。革は使ってこそ品質を保って長く活きる素材の代表格でしょう。生産国のタイでは家内制手工業のように1つ1つ造られているとか。簡単な造りですが不思議な魅力があって熱心なファンも多く、イベント会場の密度感は老若男女を問わずすぐ共有できるところが驚きでもあります。トラベラーズノートはどこでどうやって知ったのか覚えていませんがスタンンダードサイズのバーチカルスケジュールは使い始めて3年目で使い勝手はますますよくなっています。

ふと気づけばあと数日で新年度です。新年度1年間の全体像を把握するべくスケジュールの整理を始めました。暴走老人となってしまいそうな危惧もあってスケジュールをどうコントロールするか、例年になく慎重になりますが立ち止まってはそこで終わりという危機感だけは年々募ります。

春先の憂鬱

ここしばらくの生産性の低さは杉花粉が原因で、先週末までがピークだったように思います。この前の土日は法事で出かけたところ、杉花粉と黄砂、そして、大きな寒暖の差で言い様のない疲れが残りました。黄砂はウィンドウォッシャーを使わないと走り出せないほどで、パラつく雨で黄砂がボディに紋をつくるなどPM2.5のことも気になりつつ、まるで春本番のような陽気の昨日も意気揚々とはほど遠い気分でした。外で思いっきり活動ができないことのストレスは体験しないとわからないもの。

今日はインプレッサの夏タイヤのパンク修理に行ってそのプロセスをつぶさに見る機会がありました。スタッドレスに交換して物置に入れようとした夏タイヤに釘の頭らしき丸い金属を見つけてドライバーを差し込んだところ空気が抜ける音がしたというもの。近くのガソリンスタンドに持ち込んで抜いてもらうと2cmほどのネジでした。ネジ山があるのにタイヤに垂直に頭まで刺さっていて驚きました。パンクの修理は穴を整形して棒状のゴムを差し込んで余分な部分を切り取るという少々アバウト感がある方法ですが直後に規定の空気を入れても大丈夫でした。修理の時間はわずか2〜3分でこれにも驚いた次第。かくしてインプレッサの夏タイヤは3年目を迎えることになりますがアルミホイールへの交換とタイヤ交換の時期をどう持っていこうかと少しばかり考える。車が小さくエンジンも非力ということからかアルミホイールのアドバンテージは日々実感するように思う。もちろんタイヤのキャラクターも関係しているのだが。それはそれとして、いつ、どのタイミングでスタッドレスから夏タイヤに交換しようかと時々思い出したように考えます。