月別アーカイブ: 2006年9月

オランダの育児書

■「オランダで32万部のベストセラー育児書!」『0歳児の心の秘密がわかる本』(H.ヴァン・デ・リート、F.ブローイュ著、川本英明訳、PHP研究所 2004)を買いました。0歳児の12か月の成長をこんな言葉でとらえた育児書は初めてです。
・約1カ月「感覚の世界」
・約2カ月「様式(タイプ)の世界」
・約3カ月「移り変わる世界」
・約4カ月半「出来事の世界」
・約6カ月「つながりのある世界」
・約8カ月「分類(カテゴリー)の世界」
・約10カ月「組み合わせの世界」
・約12カ月半「計画(プログラム)の世界」
ここには発達障害がある子どもの発達課題のステップがその言葉のまま並べられています。認知発達のステップです。だから私にはたいへんイメージしやすいものとなっています。こんな言葉で子どもの発達をとらえる文化圏だと発達障害の子どもへの理解も容易なのだろうかと考えてしまいます。
■先週の木曜日から金曜日まで、高等部の修学旅行で神戸と大阪に行っていました。交通機関や行く先々で一行のニーズに応える対応がなされ、ホテルやレストランでペースト食が当たり前のように用意されるようになってきています。もちろん職員による事前の十分なリサーチとオーダーはありますが、それに応えるべく旅行代理店がリソースリストを予め用意しているのも心強い。ユニバーサルデザインが企業価値を高める時が来ていることを実感する修学旅行でした。
■USJはやはり音と音楽が気になる空間でした。映画の世界を求めると音も付いてくる。ディズニーリゾートとはそこがちがうように思います。今、同時代、コンテンポラリーの音楽があるのもUSJです。アメリカのストリートミュージシャンも実に楽しい。アトラクションのパラダイムも五感に響くものがあるように思います。今回もまた「脳で楽しむUSJ」と思いました。
■ゲート付近で流れていた曲、聴き覚えのあるその曲はチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲第1楽章のテーマでした。思い出せなくて小1時間悶々としていました。
■いつの間にかデジタルSLR(一眼レフ)が出そろっていて近くの店で触ってきました。コンパクトSLRもキャノンのEOS Kiss Digital Xが一枚上の出来だと思いました。AFのスピード、シャッターの反応、ミラーショックの処理など、カメラとしての基本性能がしっかりしていて身体が納得する出来です。上位機種の30DはKissを更に洗練させたフィーリングで申し分ありませんでした。1Dシリーズに至ってはまるで人工知能を持ったロボットみたいで、それぞれにシャッターを切る文脈に隙がないという印象でした。

2か月ぶりのポコ・ア・ポコ

■9月の日曜日のポコ・ア・ポコは16家族のみなさんに来ていただきました。久しぶりの子、初めての子もいて、2か月ぶりのセッションに私の五感は感度が上がりっぱなしでした。バチのプログラムの頃には一体感がはっきりしてきて、「静」をともに享受することができました。2か月のブランクを感じさせないあの空間がそこにはありました。夏の疲れからか、フラップバルーンの動きがずいぶんおとなしかったのがちょっとおかしかったです。それにしても2か月で子どもはこんなに大きくなるのかと驚きました。

夏の終わりに(06/9/5)

■松阪は日中は暑さが残るものの、自宅近くの田んぼはほとんど稲刈りが終わっていてすっかり秋の気配です。わずか2週間でしたが季節の移り変わりに驚いています。夏の終わりのcoffeetimeです。
■つくば市の宿舎の私の部屋は最上階の7階でした。いつしか朝夕は部屋のエアコンをつけなくても涼しくなって、網戸を通して虫の声が聞こえるようになっていました。三重に帰る前夜、荷物を段ボール箱に入れましたが、本や講義資料の分だけしっかり増えて、ギターアンプの中にも小物を詰めてやっとのことで入りました。1回もマラソンに使わなかったマラソンシューズのスペースがもったいない。マラソンをする時間はありませんでした。研修成果のアカンタビリティは理解できますがハードなプログラムでした。(画像は宿舎の屋上から望む筑波山です)
■今回の研修は法令も主な内容で、法の趣旨や精神、解釈について勉強をすることができました。リーガルマインドとコンプライアンスの概念についても考えさせられました。今、この時期にこのテーマの研修はタイムリーでした。
■独立行政法人教員研修センターのスタッフと講師の先生方に感謝しています。そして、ここで演習をともに進めた班のみなさんには格別の感謝の思いです。
■イギリスで学校改革を成し遂げた校長先生に、学校の校長に必要なものは何かと聞いたところ、「強い志、子どもを愛する気持ち、そして、ユーモア!」と返って来たというエピソードをふたりの方から聞きました。思わずうなずいてしまいました。シャロン・ホローズさんの言葉だと思います。今回の研修生のみなさんもユーモアのセンスが抜群でした。慌ただしく多忙な毎日、ときにはユーモアで気持ちに余裕をもちたいものです。
■研修プログラムで、先週木曜日には歌とピアノのコンサートがありました。歌はソプラノの家田紀子さん、ピアノは金井紀子さんでした。私にしてはめずらしく、日本歌曲の方が楽しむことができました。「ふるさと」は編曲が斬新でよかったです。テンションが入った和音や2コーラスを無伴奏で入るなど展開が楽しみでした。
■2回の土曜日は東京まで音楽療法の勉強に行きました。朝5時半起床、6時23分発の東京行高速バスにギターとアンプを持って乗り込むという、これもハードでした。でも、大滝昌之先生からマンツーマンでギターを教えていただくというまたとない機会でした。ギターの歌い回しというのか、ギターの構造から生まれる歌い回しというのか、ギターの常套句の構造が少しわかったように思いました。午後は2日間ともレインボーハウス明石でのセッションに参加させていただいて多くを学ぶことができました。私の研修期間と大滝先生の研修会とが同じ期間に重なって、これもタイムリーですがちょっと出来過ぎの感もあります。
■タイムリーといえば、東京駅八重洲口発筑波山行の高速バス、ニューつくばね号は今月いっぱいで廃線とのこと、今日、教員研修センターのホームページで知りました。ほとんど空車で走っていたからこうなるのも遠くないと思っていましたが、こんなに早いとは、けっこうさみしいものがあります。私が乗り降りしたバス停は大穂支所前といいます。ポコ・ア・ポコのご案内を投函した郵便局はバス停近くの大穂局で、ここ、大穂局の消印です。
■研修から帰った翌日は9月1日、2学期の始業式でした。子どもたちが登校して学校が学校らしくなりました。私には2週間ぶりの出勤で、とてもなつかしく、うれしく思いました。
■Macでもサイトの更新ができるようにソフトをインストールして行ったのですが、思いの外細かなレイアウトができなくて断念しました。「freeway4 express」はソースのテキスト編集もできないのだろうか? これは想定外! ピュア・テキストだとFTPさえあれば他に何もいらないからいちばんいいのですが・・・