月別アーカイブ: 2005年6月

リーダーの条件

■名古屋でレーザポインタを調達してきました。パワーポイントを使うときレーザポインタは必須アイテムです。地元の電気店の取り寄せ価格の1/5で在庫がある大須はやっぱりありがたい。名古屋ではアップルストアも寄りました。仕事で自分のPCをほとんど使わなくなったのでマックは身近になってきているのかも知れません。PCはPersonal Computerの頭文字です。コンピュータはパーソナルなもの、このネーミングの文脈はコンピュータのヒストリーを紡いできた人たちの想いそのものだと思う。
■大都市に行くと“豊かさ”ということに思いを巡らしてしまいます。高層ビルや溢れる商品、道を行く高級車…大都市の“顔”はそうだけど、でも、日本は今もそればかりじゃない。一本“裏道”に入ってみると…大須、アメ横は私の気になる空間です。
■平原彩香のアルバム「the voice」を聴いていて、ふと、ジャニス・イアンを思い浮かべました。心の内を歌っているのに普遍性を感じる広がりと社会派のメッセージ性を感じます。「the voice」は管のソロが入る曲があります。ソプラノサックスとオーボエです。これがとてもいい。
■アメリカでBSEの2例目の確認がアメリカ政府によってなされました。台湾はアメリカからの牛肉輸入を即日停止しました。日本は…日本は誰も決断をしないのか! 国民の安全に責任を持とうとするリーダーはいないのか! 求められるのはその時その時の反応の資質だ。

アテンザ

■今朝、東名阪を走っているときカローラ・フィールダーのオドメーターが10万㎞を越えました。そして、今夜、次の車が東京荻窪を旅立ちました。今頃はカーキャリアで東名を走っているのでしょうか。新しい車はアテンザ・ステーションワゴン23Sです。新しいといってもディーラーの展示車でした。それにしては、色はシルバーコントレールメタリックで全然売れ筋ではありません。しかもMT(マニュアル・ミッション)で、あってもよさそうなリアスポイラーは逆になくて、なぜかBOSEがついています。ちょっと???な車です。でも、すべて私の狙い目です。価格も…
■これでやっとMTに乗れます。MTは20年ぶりです。たっぷりなサイズのシートにおさまってMTのシフトを操作するのは悦楽かも知れません。マフラーとシートもスポーツタイプだったらいうことなしなんだけどね(^_^);;;

日常と非日常の両義性

■出張で木曜日に200㎞、金曜日に300㎞と走ってさすがに疲れました。県立学校の出張範囲は全県下となるのでたいへんです。今日は今日で伊勢と南島町に行ってまた150㎞走りました。南島町の港で白のミニを止めて海を見ている人がいました。絵になるシーンでした。
■夕方、書店で久しぶりに車の雑誌を見ました。その時間に“非日常”を感じていました。フェラーリは夢のまた夢だけど、こんな車を作ろうと脈々と続く熱い想いを受け継ぐ人たちの時間と私の時間はちがうのだろうなと、ふと、思いました。こんな車に乗ったらどこに行くのだろう…胸騒ぎがする!
■金曜日は伊賀つばさ学園に行きました。開校10年目の養護学校でとても落ち着いた学校でした。そこでの会議…私が所属する県立学校教頭会研究委員会学校教育部会は高等学校における特別支援教育を研究テーマに取り上げることになりました。生きにくさや勉強のしずらさでしんどい思いをしている生徒への支援のステップのひとつにしてもらえたらと切に願うところです。軽度発達障害は決して“軽度”ではありません。適切な支援がないとしんどさは生涯続きます。LDやADHD、高機能自閉症等への国家的レベルの支援はまだまだこれからです。支援のための社会的な資源があまりに少ない。だから学校の先生ひとりひとりができるところから始めなければならない。
■夜、久しぶりに夕食を作りました。何でもないレシピだけど朝からずっと考えていました。こんなことってほんとに楽しい。料理の盛りつけやテーブルのメイキングといってもただ料理や箸を並べるだけですが、そのときがいちばん充実感を覚えます。土日しか料理をすることができなくなってしまって、でも、通勤のドライブがその代わりをしてくれているのかも知れないと思っています。日常と非日常の行き来、自分の中にある日常と非日常の両義性の意味の大きさを思う。

6月のポコ・ア・ポコ

■6月の日曜日のポコ・ア・ポコをしました。20家族のみなさんに来ていただいて、なんと、カップが足りないという初めての出来事がありました。この4月から久しぶりに来ていただくお子さんが何人かいて、今日も、1年ぶりかというお子さんが来てくれました。うれしいことです。長く続けていると、といってもまだ2年ですが、出会いにドラマを感じることも出てきました。子どもはすぐ大きくなります。ほんの2~3か月会わないだけで印象が大きくちがうことがあって、私が知らない時の流れを思うのです。
■セッションの後は庭木の剪定をしました。肥料をやってないのにどうしてすくすくと育つのか! 30分くらい切っただけでゴミ袋10個分にもなりました。この土日も慌ただしく過ぎました。

スピードの美学

■9日木曜日10日金曜日と中部地区肢体不自由養護学校教頭研究会で静岡に行って来ました。養護学校は今、特別支援教育や障害者自立支援法への対応、そして、何よりも、誰もが自分の意思で生きることができる社会の機能の構造化に向けて何ができるかに懸命です。今、文明国家としての日本の在り方が問われています。2日間の研究会は他県の情報を得るだけでなくこれから自分に何ができるかを問われる厳しい場でした。
■静岡に着いて昼食はスターバックスにしました。真っ黒な大きなタンブラーに「私はあなたのもの!」というアフォーダンスを感じて購入。いつものカプチーノにシナモンスコーンとチーズデニッシュというリッチなランチとなりました。(FinePix4800Z WB:DL)
■CDウォークマンは持って行ったけどソフトを忘れてしまい、静岡で買ったのはマーラーの「千人の交響曲」です。松阪では見つけられなくて、これは!と購入した次第です。「死を予感した…」というこの曲に私は特別な思い入れはありません。来年、この曲の合唱にチャレンジしようかとあれこれ考えているところです。音楽的にどうなのか、そこにこだわる。レナード・バーンスタインのこだわりです。
■帰路の静岡駅で早めにプラットホームに上がって通過する新幹線を見ていました。200㎞で駆け抜ける新幹線は美しい。新幹線は乗って美学を感じます。加速の力強さ、カーブでの傾き、メリハリの効いた走りは私を覚醒する。私もきっとADHDだと思う。スピードに酔ってしまいます。
■新幹線で読んだ本は『セロトニン欠乏症~キレる脳・鬱の脳をきたえ直す』(有田秀穂 NHK出版 2003)です。セロトニン、ドーパミン、ノルアドレナリン、この3つの脳内情報伝達物質のバランスが今を生きる人の危ういバランスを支えていると思いました。
■この出張でどういうわけかとても不思議に感じたことがあります。静岡でも“日本語”が通じるということです。これって当たり前のこと。でも、私にとってはとても新鮮な体験でした。もしかしたら、今日、地元で誰かと話をして通じたら新鮮に思うかも知れません。
■出張から帰ったら麦畑のほとんどが刈り入れを終わっていました

マグナムの写真たち

■ミュージック・ケア初級総合研修三重会場が昨日から三重県いなば園で始まりました。昨日は出勤だったので私は今日から参加です。12人の研修生は連日の研修で少々お疲れのようす。ミュージック・ケアの研修は質の高い充実した空間です。私も基本を叩き込み直しました。一日たっぷりとミュージック・ケアの研修をして身体の固さがほぐれて目覚めたように感じます。心もリフレッシュです。
■夜、「NHKスペシャル」の「一瞬の戦後史~写真が記録した世界の60年」を観ました。第二次世界大戦後のキャパのソ連取材から今のイラクまで、写真の中の人々の姿に打ちのめされた思いがしました。激動の歴史に翻弄されるのはひとりひとりの人間です。その誰もが皆その人だけの人生がある。1時間にこれほどの写真を見ると胸が詰まります。なんという重い写真たち。マグナムのカメラマンの意識の高さがその一瞬一瞬を逃さずフィルムに焼き付けたのだ。フレーズが次から次へと押し寄せる吉田潔の音楽も繰り返される歴史の真実を強く印象付ける役回りをしていました。
■サザンのバラッドを聴き直そうとCD4枚をレンタルしてきました。茅ヶ崎市立浜之郷小学校初代校長 大瀬敏昭さんがICUで麻酔から覚めて聴いたバラッドの空間を知りたいと思ったからです。通勤ドライブでは先週から平原彩香の「明日」ばかり聴いています。