月別アーカイブ: 2006年8月

長期ロード

■明日から茨城県つくば市に2週間の研修に行きます。長期ロードですが、異なるパラダイムに浸ることは貴重な体験です。また、研修中の土曜日2日間は東京で大滝昌之さんの音楽療法の研修会もあって、これも貴重な研修です。このためにエレキギターを持参します。マラソンシューズとウエアも宅配便で送りました。脳が最高のパフォーマンスを発揮するには運動や“おいしい食べ物”も必要です(^_^)

千葉と東京で

■千葉淑徳大学の発達臨床研修セミナーはいつも新鮮で、自分の中のもやもやが整理されるように思います。発達の仕組みは自分の言葉で仮説として把握しておくこと、これは発達や障害児教育に限ったことではなく、世の中の様々な分野でのワークの進め方においてもっとも大切な事だ。宇佐川浩先生(淑徳大学)の発達論は同時代の仮説、リアルタイムの仮説として私にはたいへん腑に落ちる。とりわけ共感したのは発達論の概念図の中心に「姿勢・身体」と置かれたことだ。また、三次関数の1軸を「時系列の文脈」とされたところも私の考え方と通じるところである。「身体で聴く音楽」「四次元を構造化する音楽」をキーワードとする私の音楽機能論と照らし合わせながら私もステップアップしていきたいと思います。
■研究方法では、筑波大学附属久里浜養護学校の質の高さが印象的でした。発達障害児への指導支援に公的機関が真正面から価値ある研究として取り組む姿勢は社会の熟成にとって大事なことです。
■東京には帰路の乗り継ぎを少し延ばして、表参道の変貌を自分の目で確かめたくて山手線を原宿で降りました。表参道を初めて訪れたのは学生の頃でした。同潤会青山アパートをやはり自分の目で見たくて行きました。実際に目の当たりにすると、和洋折衷の古色蒼然としたアパート群はインパクトがありました。十数年前にはクリスマス前に訪れました。1階部分はブティックなど店舗にも使われており、クリスマスデコレーションを施したショーケースはとてもおしゃれでした。その同潤会青山アパートが表参道ヒルズに生まれ変わり、ヴィトンやラルフ・ローレンなど名立たるファッションブランドが店舗を構える通りとなっていました。黄昏時にしばし立ち止まってはその空気感に浸りました。表参道ヒルズの向こう側には神宮小学校が沿うようにあって、ここの研究発表会に来たこともあります。神宮小学校の先生はジャージでは絶対通勤しないと思います。
■クレヨンハウスでセッションに使うシャボン玉の液を調達してKAWAIのショールームに行こうとしましたが見当たりません。もしかして店じまいと焦って行き来していたら工事中でした。「カワイ表参道9月23日(祝)グランドオープン」の小さな張り紙にほっとしました。そこは横須賀で研修中にピアノの試弾に何度も訪れた思い出多いショールームです。
■上の写真は、左から、ソニープラザのプロデュースのファッションコンビニ“ミニプラ”の袋、表参道ヒルズ、クレヨンハウス、蘇我港の夕日です。
■2日間iPodで私が聴き続けたのはSPEEDでした。MALTAのサックスと通じるのはテンションの高さだと思っています。テンション・・・この言葉の解題もしなくては!
■全国高等学校教頭会総会及び研究協議会の報告で講演の要旨を読んでたいへん共感するところがありました。お茶の水大学教授藤原正彦先生の「祖国とは国語」の要旨です。「『学問』とは、語彙の習得であり、思考を言語化することである。国語を学習する目的は次の3点である。①読書を通して国語力をつけることにより教養を身につける。②国語力をつけることで、論理的な思考ができる。③論理の出発点となる仮説を選択する力である情緒を養う。」彼は数学者です。だからなのだろうか、この透徹さは!
■ポコ・ア・ポコのご案内葉書をプリントしようとしたらブラックインクが出なくてグレー設定の文字が緑がかってしまうし、ブラックインクが出たらイエローインクが出なくなってポコ・ア・ポコのロゴが白抜きになってしまうしでちょっとうんざり(×_×)猛暑でプリンタも調子が出ないのかも知れません。

夏本番!

■あっという間に7月も終わって8月です。夏休み早々の出張を終えての土日はちょっと一息つけることができました。思い立って海に行きました。リフレッシュと日焼けが目的です。わざわざ二見まで行ったので海に着いたのは2時過ぎでした。大雨が続くためか、海水は暗い緑色に濁り、水温は低めに感じました。ゴーグルを忘れてしまい、トライアスロンで感じる海との一体感、大海原に漂うあのなんともいえない感覚はありませんでしたが、リフレッシュには絶好の機会となりました。私の肌は記憶にないくらいの“白さ”で、砂浜に寝転がって日焼けを試みました。
■ふと見ると、欠けた巻貝の貝殻がありました。ここで私のあさましさが出て写真に撮ることにしました。20枚くらい撮った中からセレクトしたのがこれです。カメラはFujiFilm FinePix4800z、デフォルト設定で、PhotoShopLEで船などを消してトリミングをしました。構図に私のオリジナリティーはありません。でも、この1枚のために、暑い砂浜に右肩を押し付けてずっとシャッターチャンスを待った事で、作品は意図して作られるものであることを身体で思い知りました。夜、直射日光にさらされた左肩が熱を持っていました。ピントがないのはわかっています。海面が歪んでいるのもわかります。FinePix4800zと私のレタッチテクニックではこれが限界です。子どもの下の砂の黒いすじは消し忘れですが、デジタルだと画面の整理もいとも簡単にできます。それを潔いとしないならデジタルを使わないまで。だけど、“作品”制作はそれなりにしたい。とりあえずデジタルで、そして、たぶん、ずっとデジタルで、ということになります。EOS D30をもっと使ってあげないと!
■8月のポコ・ア・ポコは私のスケジュールが詰まって開催できなくなりました。8月は半分以上県外に出張です。明日明後日は千葉淑徳大学の発達臨床研究セミナーに行きます。私が淑徳大学に行くときはいつも台風が来ますが今回は台風の心配はなさそうです。今回のセミナーは土野研治さんの音楽療法やスヌーズレンを取り入れた自立活動など、今日的なホットなテーマが詰まっています。道中はiPodを持って音楽漬けです。