月別アーカイブ: 2007年10月

自閉症支援・服巻智子

昨日のNHK-TV「プロフェッショナル 仕事の流儀」は「自閉症支援・服巻(はらまき)智子」でした。彼女の支援の核心は障がいがある子どもの自己形成を高めることにあると私は捉えています。自分を理解して大切にできること、このことは障がいのあるなしに係わらずとても大事なことだ。番組で紹介されたスキルはそのためのツールであり、ツールは使いようでなんとでもなることを肝に銘じて彼女の仕事の哲学を理解してほしいのです。彼女のスキルとセンスは特別支援教育の実現に欠かせないものだ。
今夜も老眼鏡なるもののデザインをネットであれこれ見ていました。老眼鏡は値段もほどほどでいろんなデザインが楽しめそうです。

「このゆびとーまれ」のメッセージ

第26回社会参加と自立・就学啓発推進会議三重県大会が四日市市で開催されました。講演の講師はNPO法人このゆびとーまれ理事長、惣万佳代子さんです。惣万さんは「富山型デイサービス」のさきがけとなったデイケアハウス「このゆびとーまれ」を立ち上げ、乳幼児、障がい者、高齢者の誰もが利用できる小規模、多機能、地域密着型の地域共生ホームを実現させました。平成5年の開所当時は制度の壁を越えての立ち上げでしたが、実績を積むことでその後は制度が「このゆびとーまれ」を追いかけるように変わってきています。惣万さんは今日の講演で「障がいのある子どものお母さんを元気づけたい」と言われていましたが、保護者のみならず、教員、行政の誰もが元気を分けてもらった胸のすくような講演でした。講演の最後に好きな言葉を紹介されました。「明日の100人より今日のひとりを救いなさい」と「国家があなたに何をしてくれるかを聞くのではなく、あなたが国家に対して何ができるのかを考えなさい」です。前者は赤十字の理念とのこと。後者はジョン・F・ケネディの言葉です。明日を切り拓くのはひとりひとりの意志と行動です。
地元の発表は障がいのある子どもの家族のサークルの活動で、駄菓子屋を開くことで地域とのつながりの場を広げている取り組みでした。駄菓子屋という発想も面白いし、地域での活動が支援の輪を広げているリアルタイムの発表で、これも元気を分けてくれました。
このところ近くのものが見えにくくなってきて、老眼なのですが、いよいよ老眼鏡なるものを持とうと思うようになってきました。どんな眼鏡がいいだろうと聞くと百均で売ってるよと言う人が多い。私はデザインを云々したいのだ!
今夜からNHK-BSで「東京JAZZ2007」の放送が始まります。平日深夜の放送なのでひたすら録画するのみです。連休にゆっくり楽しみたい。

EOS Kiss D-X の使い勝手

この2週間で変わったことのひとつに庭に草が生え始めたことがあります。すでに数センチです。その対策に柄の長い“草けずり”を調達しました。草は小さなときに根こそぎ取ってしまうわけです。あと、クリサンセマムの苗を植えて、麦の種を蒔いて、そして、アメリカハナミズキを1本植えたいと考えています。ハナミズキは自宅前の通りのシンボルツリーで、今、紅葉がとてもきれいです。
昨日、雨上がりにそのハナミズキ並木をkiss D-Xで撮りましたが、雨に濡れたアスファルトの路面が光って飛んでしまいました。デジカメでも偏光フィルターは必需品です。レタッチよりもシャッターを切るときに決まってしまうファクターははるかに大きい。
今日は所用でスーツにネクタイ、手にはkiss D-Xという出で立ちでした。レンズはTAMRON XR DiⅡ17-50mm F2.8 A16を着けました。F2.8のレンズとASA1600まで実用になるkiss D-Xは暗い寺の本堂でも機動的でした。手振れを云々するよりも被写体振れをクリアすることが優先されるシチュエーションは多々あります。今日はこちらでした。kiss D-Xの設定はA-mood & P-mood、ASA1600 Picture Mood : standardで、評価測光も今日は実用になりました。フィルム以上の写真が撮れました。ただ、露出補正はやはりサブダイヤルが欲しい。D30に慣れているので右手の親指が無意識のうちにサブダイヤルを探してしまいました。撮った写真はLarge-Fine 70枚で326MBという大容量になりました。Windows Vista とXPのパソコンにデータをコピーしましたがどちらも8分余もかかってしまいました。ところがPowerBookG4はコピーの進捗度を示すブルーのバーが右に伸びるのを見ているうちに終わってしまいました。このちがいは何なのか!?
Mac OS-Xも先週Leopardがリリースされました。いよいよ、です。
夜、「The Piano Songs」の2と3、「ドライヴィン」の1と2をiTunesに入れました。どちらもアテンザで聴くためのものです。「The Piano Songs」はピアノを軸にチョイスされたアルバムです。ピアノのテーマ・コミュニティということもできるでしょう。

本・本・本

出張続きの2週間が終わって、夜、書店に出かけて久しぶりにしばし立ち読みをしました。新潮社の新潮クレスト・ブックスの本たちが私にアイコンタクトを求めてきました。アンドレイ・クレコフの『ペンギンの憂鬱』は表題からして気になる1冊で、今日も大阪の海遊館でペンギンたちを見ていてこの本を思い出しました。VIPの死亡記事を生前に書く仕事の依頼を引き受けて書き始めたら取り上げたVIPたちが次々と死んで行くところから話が始まるとのこと。気になる1冊ですが今日も買いませんでした。
家に帰って『アメリカ青春小説特集』(新潮社『小説新潮』3月号臨時増刊 1989)を引っ張りだしました。この本は読む小説を選ぶときに思い出します。私と同年代のアメリカの作家たちの特集で、彼らの本はこの本以上に気になります。読書の秋かな!?

水・水・水

明日から2泊3日の修学旅行の引率で、バッグに2リットルのミネラルウォーターのボトルを入れました。仕事柄出張中にペットボトルの水を買うのもままならないことが多く、2リットルのボトルを持って行くアイデアを同僚から教えてもらいました。なるほど! ところで、このところ飲む水の量が減ってきています。忙しいこともありますが、気温が高くないとどうしても飲む水の量が減ってきます。身体の水分が減ってきているのに気温が低いと気づかない。喉が渇いてからでは遅い。身体の水不足は要注意だ。不足というと野菜不足も気がかりで、今夜は野菜沢山のみそ汁を作って出張中の野菜不足を予め補った、つもりです!? ウォーター・ローディングならぬベジタブル・ローディングです(^_^)//

地域共生ホーム全国セミナー

富山から帰ってきました。地域共生ホーム全国セミナーはちょっとしたカルチャーショックでした。メディアではある程度知っていたつもりですが、地域共生ホームに共感した人たち数百人が集まった会場はリベラルで前向きな情熱に包まれていて、これは自分の肌で感じるまでわかりませんでした。必ず社会現象につながっていくと思いました。学校関係者は懇親会でも私の他に一人しかいないように思いましたが、地域共生ホームの理念は地域と密接な関係にある学校教育を同時に支えてくれるものです。
1日目は“当事者”たちが登壇して自らを語るセッションが半分を占めました。地域共生ホームの毎日が楽しいというメッセージです。続いて北海道の“浦河べてるの家”の“当事者”の二人が自らを語って、これが私にはすごく不思議な話でした。幻覚妄想のことです。二人とも“精神障害者”で日々生き辛さを感じながらも、という言い方がすでに的確ではないのですが、自分の全てに向き合い、且つ、自分を客観的に捉えて“研究”して、これが自分を受け入れて日々を送る大切な行為となっています。ユーモアもあって実に興味深い面白いセッションでした。セッションの終わりで“当事者”が語った「人とのつながりの中で人は生かされていく」という言葉のなんと美しく重いことか! そして、浦河町は現代の岩倉かも知れません。これもメディアでは伝わらないことです。
千葉県の障害者差別禁止条例の案文をまとめた元千葉県障害者差別をなくす研究会座長、野沢和弘さんの基調講演も素晴らしいものでした。立場、スタンスのちがいがぶつかる同会のメンバーたちが相互に気づき合い、理解を深めながら合意形成するプロセスはこれからの社会で求められるいちばん重要なスキルではないのだろうか。野沢さんは毎日新聞夕刊編集部長のポストにあります。「記者の顔が見える」といわれる毎日新聞のリベラルな側面がそこかしこに感じられる話と人となりでした。
地域共生ホームを支援する制度を自治体で作り上げた行政マンもそうですが、こうした人材が一堂に会して熱く語り、その言葉に拍手を贈る参加者たちの熱意もすごいものだ。近未来の社会に明るい展望を実感する2日間でした。あまりに情報量が多かった2日間でした。少しずつ自分の言葉にしていきたいと考えています。
富山への往復は東海北陸道を走りました。東海北陸道は荘川〜白川郷が建設中で、また、対向2車線のところもあって所々渋滞、5時間以上かかってしまいました。行きはナビを疑って道を間違えて高山方面に行ってしまいましたが、標高1000mの紅葉が始まった木々の葉が逆光の陽光に輝いてなんときれいだったことか! また、ペンション・モーツァルトに行きたいと思いました。
自宅近くのスーパーでカレーの材料をそれなりにちょっとこだわって調達、帰宅して土曜日深夜に録画予約したNHK-TVの「SONGS ベストセレクション」のDVDを観ながら聴きながら大量のカレーを作って明日からのハードな毎日に備えたのでした。

週末の予定

今夜はハヤシライスを作りました。ハヤシライスは玉ねぎと茸もの、牛肉しか使わないから早く作れるのですが、そもそもハヤシライスとは何なのか!? 柳生博さんの八ヶ岳倶楽部でハヤシライスはこだわりの一品とのこと、賞味してマイレシピにつなげたいところです。
明日明後日と第3回地域共生ホーム全国セミナー出席で富山に行きます。アテンザでドライブです。およそ320Km、4時間くらいの行程です。途中、御母衣ダムや白川村を通ります。このルートを走るのは10年ぶりでしょうか。楽しみです。

教育は何を成すべきか

今夜のNHK「プロフェッショナル」は京都市立堀川高等学校の校長でした。7人に1人が京都大学に合格するという公立校で、この実績はわずか10年足らずでのこととのことです。特別な受験体制をとらず、自由闊達な校風の中で行われて来た「学校改革」は腑に落ちるものでした。くわしくは後日、少しずつ、私自身の言葉で、ということになりますが、私の出身校も似たところがありました。当時は「学校改革」という発想はなかったはずです。でも、どこか旧制高校の薫りを求めればないということはないというリベラルな校風は少なくとも私自身のアイデンティティーの相当な幾分かを支えてくれています。今夜の「プロフェッショナル」は生徒の目線に想いを馳せてしまう懐かしさがありました。もちろん、その懐かしさは「懐古主義」ではありません。「知りたい」という言葉に象徴される人の知的な営みそのものが息づいている高校の日常でした。誤解がないようにしておきたいが、これは大学の合格実績が云々ということではない。純粋に人づくりということだ。教育は何を成すべきかを示す番組でした。
昨夜、食材を買いに行ったスーパーで種を買いました。寒咲きの菜の花とスイートピーです。春の訪れを知らせてくれる花たちです。

10月の日曜日のポコ・ア・ポコ

10月の日曜日のポコ・ア・ポコは10家族のみなさんに来ていただきました。初めてのお子さんは楽しくてしようがないのでしょう、輪の中に入ったりたまごマラカスを転がしたりですが、そこはポコ・ア・ポコ常連のみなさんのこと、あたたかく見守ってくれました。プログラム最後のボールのやりとりもすっとできて拍手拍手でした。できてしまうと何でもないことかも知れません。でも、それまでのプロセスを自分で見つける道のりはとても大切な宝物となります。焦る気持ちもわかりますが、ときには子どもが自らを育む営みを見守っていきたいものです。
夕方、ジャズのアルバムばかり5枚をレンタルしてきました。矢野沙織「SAKURA STAMP」、キース・ジャレット「星影のステラ」「メロディ・アット・ナイト・ウイズ・ユー」、エディ・ヒギンズ&スコット・ハミルトン「煙が目にしみる」「イッツ・マジック」です。どれもこれもジャズの薫りたっぷりの秋の夜長の音楽です。とりわけエディ・ヒギンズは心穏やかに聴けます。
明日からの2週間は出張と研修で半分以上県外に出ることになります。次の土日はNPO法人コミュニティライフサポートセンター(CLC)の第3回地域共生ホーム全国セミナーで富山に行きます。今年、やっと行けることになりました。きっと私が知らない世界があると思います。

ハーブの植え付け

昨日、アテンザのFMから血が沸き立つようなフルートの曲が流れてきました。NHKのサイトで調べるとジョリヴェ作曲「リノスの歌」でした。次はクロノス・クァルテットのグレツキ、その次は武満と、ただごとではない曲が続きました。心が落ち着かない曲たちですが、ときとしてそんな音楽を身近に感じるときがあるものです。コンピュータミュージックの対極にある音楽といえるでしょうか。
午前中は地元の療育サークルのムーブメントでピアノを弾いてきました。何曲かある中で「おつかいありさん」がいちばん弾き応えがあります。譜面上は簡単です。でも、シンプルなだけに1音1音の出し方が難しいのです。作曲は團伊玖磨で理に適った音楽的構造です。贅肉を削ぎ落とした音しか譜面に残っていません。ちょっとしたタッチのちがいで印象が変わってきます。だから音楽はおもしろいのですけどね!
午後は寄ったスーパーの園芸店でハーブの苗を買って来て早速植えました。ブルーの花のローズマリー、ワイルドストロベリー、チャイブ、ダスティーミラー、フェンネル、クレソンです。フェンネルのことはよく知らなくてローズマリーの前に植えたのですが、調べると背丈ほどに伸びる大型のハーブだとか! 広い場所に植え替えないといけない。苗を植えた後は花壇の前の草取りです。すすきの根がたくさんあって移植ごてで掘り起こして取りました。小1時間ほどでごみ袋がほぼいっぱになりました。庭仕事をしていると不思議にいろんなことが頭にうかんで来て考え事をしてしまいます。それを負担に感じないところがまた不思議です。