月別アーカイブ: 2001年9月

DELLで“ページ違反”のXGworks

■XGworksがDELLのDIMENSIONでエラーが出ます。ステップ入力のノートパレットが真っ白で、そこをクリックするとページ違反なのです。さっそくNIFTYのMIDIフォーラムで質問をしました。ヤマハからの回答をいただきましたが解決していません。ThinkPadは全く問題なしです。デスクトップのDELLはライブには持って行けませんからもともと入力用として考えていました。だから大きな影響はありません。DELLにはいろいろ無理をしてしまっているので仕方ないかな、と思っています。PCカードスロットも使えない状態で、HDD増設で電源をショートさせてしまったことがひびいているのかも知れません。HDDはそこで逝きましたが、PCカードスロットもまた認識されなくなってしまいました。OSの入れ直しを考えています。
■XGworksはたぶんノートパレットがらみで“MIDI in ドライバ”もエラーが出て、あれこれしているうちにMIDI接続の仕組みがなんとなくわかってきました。Singer Song Writerもからんでいるようで、これもひとまずクリアしましたが、実際はThinkPadですることになるでしょう。
■打ち込みはXGworksのテキストから松田聖子の『会いたくて』を練習にしてみることにしました。

須川展也のアルトサックス

■昨日、ヤマト運輸とCBC放送が主催する『おしゃべり好きなコンサート』に行ってきました。指揮:三石精一、司会:宮崎美子、サクソフォーン:須川展也、演奏:名古屋フィルハーモニー交響楽団という豪華な顔ぶれです。私のおめあては須川展也のサックスです。 須川展也のアルトサックスは私のサックスという楽器の概念を一から書き直してしまうくらいでした。CDではわからない生の音、そして音楽でした。サックスの考案者アドルフ・サックスも自分が作った楽器が100年後にこんな音を出すなんて想像もしなかったのでは?と思うほど。
■彼はヤマハのサックスを使っています。ヤマハのサックスの音は個性がないといわれています。ですからプレーヤーの実力が真正面に出ます。須川展也の演奏はカルチャーショックですらありました。音がきれいとか豊かとか、そんな形容が陳腐に思えるほどのものでした。彼の表現方法というか“アーテキュレーション”はダイナミックかつ繊細であまりに洗練されていて魅了されてしまいました。耳を澄まさないときこえないくらいのピアニッシモからフォルティッシモまで音が全然くずれない。そうですね、まろやかな音という形容がいいかな。スペインの情熱的な『グラナダ』とディズニー映画の『星に願いを』の2曲をききました。
■須川展也の音は、どこかシンセサイザーの音に似ているところがあると思いました。絶対に破綻をきたさない印象です。生の楽器の音がいちばんいいのはわかっていても、シンセサイザーの音も不思議な魅力があります。癒し系の音楽もシンセサイザーの演奏が多いですね。もちろんシンセサイザーの音楽作りも楽器の演奏と同じセンスで生きた音楽となります。
■司会の宮崎美子もまたテレビや雑誌ではわからない魅力を感じました。きれいで語りもすてきで知的な印象がよかった。もう40歳くらいだけどほんと上手に歳を重ねています。音楽物語『魔法使いの弟子』もすてきな語りでした。
■アンコールは『ラデツキー行進曲』で、会場のみんなが手をたたいて盛り上がりました。クラシックで手拍子で楽しめる曲はこれだけです。ウィーンの“ニューイヤーコンサート”みたい。指揮者は客席に向かって手拍子の大きさをリードしてくれます。だけど、クラシックの指揮は半拍早いのでちょっとおもしろいタイムラグがありました。
■会場もプログラムもネコだらけでおもしろかったです。ネコオーケストラのイラストはなんだかなごみます。 オーケストラのコンサートはほんとに久しぶりでした。CDなど録音では絶対わからない音でした。

HELLO! MUSIC!

■ヤマハのDTMパッケージ“HELLO! MUSIC! 500”を購入しました。“XGworks Ver.4”でEOS-B2000をドライブしようと考えていましたが、20キロ超のヘビーなボディはふだんEOSを出しておけない狭い我が家ではほとんど箱入り状態で実用にならず、音源MU500とセットになったパッケージの購入を決断したわけです。
■“XGworks Ver.4”はまだ少ししかさわっていませんが、“SingerSongWriter”よりもわかりやすいように思いました。できることはほとんど同じはずなのに、画面の見た目で印象が大きくちがいます。デザインは大事だ!
■“MU500”は電源スイッチと音量兼用のつまみが1つあるだけで軽いボディはなんだか頼りなさそう。でも音はいいはず…もう買ってしまったからそうでないと困る。
■やっとDTMの機材がそろったわけで、これは20年来の夢でした。初めて“モーグ”をきいたときのインパクトは今も忘れられません。冨田勲もジャン・ミシェル・ジャールも! まずは仕事で使えるようになることが当面の目標で、写真と音楽とのコラボレーションはそれから!

sunset & DTM

■sunset、夕日、夕陽、夕焼け、いろんな言い方がありますね。英語の“sunset”は夕日とか夕焼けとかいう言葉とはちがう意味です。辞典では「日没、日暮れ」です。でも、sunsetという言葉からはいろんなイメージがふくらみます。時間的には日没です。あと、夕日、夕焼けだけでなく、太陽が“set”するといっているのです。これは何なんだろう。辞典では自動詞として「(太陽や月が)沈む」とありますが、そもそもそんなシチュエーションに“set”を使ったワケは何なのでしょうね。
■私が住んでいる三重県松阪市の西部ではきれいな夕日を見た記憶がありません。ここではきれいな夕焼けが見えないのだろうか、そんことをけっこうまじめに考えています。伊勢に住んでいた頃はため息が出るくらいきれいな夕焼けをたくさん見ました。伊勢と、ここ、松阪の西の丘とのちがいは、西の空がひらけているか、ということかも知れません。ここは堀坂山から連なる山並みがじゃまをしているのかな?
■DTMはヤマハのハード音源“MU500”とシーケンサーソフト“XGworks ver.4”のセット、“HELLO! MUSIC! 500W”を購入しました。XGのベーシックキットです。プラグインに対応していないのは残念ですがXGの音が全部使えるということで手を打ちました。さっそくDELLにUSBで接続しました。ThinkPadにはシリアル接続です。EOS-B2000にはMIDIケーブルでつなぐことになります。
■肝心の音はSMF(スタンダード・ミディ・ファイル)のピアノソロをMDプレーヤー付属のヘッドホンで聴いただけなのでなんともいえませんが、XGの音を信じて使い切るしかありません。そして自分のセンスですね。これがいちばんの???ものです。
■セットアップは順調に終わって、これからの秋の夜長はシンセサイザーがパートナーです。ポップスもいいけどクラシック系のオーケストレーションが楽しみです。
■“DTM”のページを新しく加えました。

禁断の・・・

■9月は週末毎に連休が続きますが私には落ち着いて仕事ができる貴重な時間です。秋空の丘の写真を撮りに行きたいのですが、先週まで天気もいまひとつでカメラを持って出かけるほどでもなく、あきらめもついて家にいました。
■この前の日曜日は思いがけなく晴れてきたので昼から気分転換にと車を洗いました。1か月半ぶりです。左フェンダーを洗っているとき、ふと、青い斑点がいくつかあるのを発見。なんだろうとよく見たら、ウッドデッキやゴミボックスに塗った浸透性防腐剤なのです。1週間前、ウッドデッキの板を1枚張り替えて塗ったカントリーブルーの浸透性防腐剤があまったのでカーポート横のゴミボックスに塗って、そのとき飛んだのです。斑点は大きいもので直径5ミリくらい、小さいものは直径1ミリくらい、ボンネットやフェンダー、ドア、フロントガラスや左ウインドウに数十か所も着いていました。ペイント・シーラント用専用研磨剤では落ちないので、仕方なくホルツのリキッドコンパウンド極細を使いました。必要最小限の量でピンポイントに使いました。落ちました。まさに禁断のコンパウンドです。汚れや少しのこすれ傷は完璧に落ちるけど塗装も削ってしまいます。できたら使いたくないけどこれに頼らざるを得ないときもあるのです。
■ここのところ、仕事で『Sound it! 3.0』という音編集ソフトを使っています。音楽などのスピードを変えたり、アフレコ、エフェクトと、音に関して何でもありというソフトです。かつて、複数のテープデッキをつないで編集していた頃の苦労がウソみたいな、これも禁断のソフトです。ビデオ編集はよく宣伝されていますが『Sound it 3.0』のような音編集ソフトはあまり知られていないように思います。というか、あんまり需要がないのでしょうね。こうして音の編集をしていると、『XGworks』などでオーケストレーションをしたくなってきます。これも禁断の…
■禁断といえば、D30など高画質デジタルカメラも禁断モノですが、中判はもっと禁断のカメラです。そして高画質コンパクトカメラも。フジフィルムの“ティアラ”もそのひとつ。フジフィルムの“ティアラ”はミノルタの“TC-1”などの路線とはちょっとちがったほどほどの価格の一味ちがうコンパクトカメラです。先日、近くのカメラ店のバーゲンで“エピオン1010 ティアラix”を購入しました。APSはこれまで画質の点でどうも手が出なかったのですが、“LOMO”で撮った写真をいろんなサイトで見て、“with LOMO”という感覚で写真を撮りたくなって使ってみることにしました。これも禁断の“with me”のバッグ、“ARTIZAN & ARTIST”の“ACAM 1000”にはフジフィルムの“FinePiz 4700Z”と“TIARAix”が並んで収まることになりました。
■しばら晴天基調の天気が続くようですね。登山シューズの出番かな?

夏の終わりに…

■夏が終わろうとしています。夏の終わりはいつもちょっとした感慨があります。自然の圧倒的なパワーを感じる夏、その夏が終わるといっても“凋落”という感じではありません。これから秋ですからね。秋は実り、彩り、そして落ち着き…カメラを持って飛び出そう!
■8月26日のファイン・アート・フォトグラファー講座は今まで知らなかったアート・フォトの世界を肌で感じる機会でした。いちばん驚いたのはオリジナル・プリントです。印刷やガラス越しでなくこの目で直に見たのは初めてです。モノクロのプリントがこんなにも美しいものだったのかと、印刷ではわからない質感に圧倒されました。黒という色、白という色がこんなにも豊かな色だったのか、そして、黒と白の間にはこんなんもたくさんの階調があったのか! カラーリバーサルからのダイレクトプリントも同じくらいインパクトがありました。写真の力をあらためて思い知りました。講座はカルチャーショックですらありました。毎日少しずつ思い出しては自分なりの受け止め方を模索しています。
■夏の終わりに、もうひとつ、『EVITA』(エビータ)のサウンドトラックをきいて目が醒める思いがしました。映画『EVITA』は同名のミュージカルの映画化で、作曲はアンドリュー・ロイド・ウェッパー、エビータ役はマドンナです。たまたま中古のCDを見つけてわずか580円で買いました。エビータへのレクイエムで始まるCDはただならぬ緊張感があります。どの曲も痛いほどの鋭いリズムの刻み方で、歌のもつエネルギーがすごい。自分はなんというぬるま湯につかっているのだと一瞬で自覚してしまう。ファイン・アート・フォトグラファー講座できいた“情熱”という言葉を思い出していました。