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子どもの内面世界の成長を支える教育という視点

昨年まで2年続けて担当していた研修講座を退職後も継続することになり、今日が資料送付の締め切りでした。特別支援教育の担任経験はわずか1校7年しかありませんが濃厚な学びがあり、今の自分の基礎とすることができたと考えています。今年度は非常勤ながら13年ぶりに担任として教育の第一線に携わることになって新たな学びの機会となっています。子どもたちと過ごす一瞬一瞬に心が動く。何ものにも替え難い実体験です。そして講義の内容も自ずから更新することになりました。考え方のよりどころとしたのは「発達障害のある子どもの自己を育てる―内面世界の成長を支える教育・支援」(ナカニシヤ出版 2007/4)です。筆者は13人で、その中のひとり、当時、三重大学教育学部特別支援教育講座で教鞭をとられていた赤木和重先生からサインをいただいた本が手元にあります。発達障害のある子どもの内面世界の成長を支える教育という視点は、特別支援教育にまさに移行せんとするときに子ども主体の教育の方向性を明確に示した書物として今も存在感があります。この存在感は年々増してきているというべきでしょうか。新学習指導要領の「学びを人生に生かそうとする 学びに向かう力・人間性の涵養」というフレーズは一見「所作なし」のお手上げ状態のように思えますが、子どもの心を育てるという教育本来の営みであることを再考する必要性をこの本は示唆している。講義でも強調して伝えたい一点です。

 

資料は紙ベースのものがあったので教育センターに持参しました。バイクで行きました。GIVIのトップボックスは大柄なBANDIT 1250SAとよくマッチして使い勝手も上々でした。リアボックスをつけるとバイクの操作に影響があるとのことで最大積載量はかなり低く抑えられていますが、今日乗った印象ではとくに影響はありませんでした。むしろ安定した走りだったように感じたのは私自身がバイクに慣れてきているからなのでしょう。今日は主に市街地の幹線道路を走りましたが、ときに4速まで使うものの主に3速までで走りました。1250cc100psはやはりダテではないということです。バイクに乗る時間がそうそう取れないのが残念!

BANDIT 1250SA ツアラー仕様化事始め

朝からバイクにリアボックスを付けるためのフィッティングとベースをセットしました。BANDIT 1250SA US 2016 にフィットするパーツの品番の確実な情報がなくて半分賭けのような買い物でしたが無事装着できました。メーカーはGIVI、フィッテングは「モノラック用フィッティング 539FZ 94033」で、ベースは「モノキー M5プレートセット 42179 90140」です。一昨日、梱包物を確かめたらボルトが1本足りなかったので販売店に連絡して送ってもらいました。電話対応を含めて迅速でよかったのですが「さすがイタリア」とコメントされそうなエピソードです。製品そのものは「さすがGIVI」で、精度も剛性もデザインも申し分ないと思っています。慎重に作業をしたので1時間ほどかかりました。

バイクのボルト類はさすがに強度も精度も高いと実感しました。手持ちのアーレンキでは精度も強度も物足りないと感じました。これは車も同じでしょう。プロ用のツールが欲しくなります。私のバイクはアメリカからの逆輸入車で取説は英語ですが、パラパラと拾い読みをすると、なんと、燃料タンクの外し方が載っていて驚きました。自動車では考えられないことです。バイクはそもそも趣味性が高く、カスタマイズや自分で修理などをする文化があるからなのでしょう。かくいう私もマフラーは交換したいと思っています。

作業はアクリルの屋根のカーポートでしたのですがたいへんな暑さでした。しばらくしてジーンズの太ももの前が大きく濡れているのに気づいて何だろうと思ったのですがそれは汗でした。作業が終わったときは全身シャワーを浴びたようになりました。作業終了後は本物のシャワーを浴びてクーラーの前でひたすら身体を冷やしました。

フィッテングとベースが確実に装着できたのでリアボックスと対応するバックレストを注文しました。明日届くとのことです。品番は「V47NN 未塗装ブラック カーボン調パネル 92471」で容量は47リットルです。相当な大きさですがそもそもバイクが大きいので全体のバランスはいいと思います。左右のパニアケースもいつか揃えたいと考えています。ツアラー仕様となります。

京都にて

今日は京都に行っていました。先日の大雨のときは祇園祭への影響も心配しましたが今日から宵山が始まりました。山鉾巡行の鉾引きは私も大学生のときアルバイトで参加しました。40年も前のことですがその日のことは今も思い出します。担当した月鉾はいちばん大きくて重くて、四条河原町の交差点で1回では方向転換ができずに観光客のみなさんから応援をいただいたのは格好悪かったです。今日の京都もその日のように猛烈な暑さでした。

今回の京都行は大学院の修士論文中間発表会で私は聴講で出席しました。昨年度、退職前は肝心の仕事の時間すら足りなくてレポートもろくろく書けず、修了は来年度に持ち越しです。ある程度納得できる修士論文が書けなかったらさらに延長もありと考えています。今日は聴講でしたが私の脳の再起動を完了させてくれました。学校が夏休みに入ると仕事も一休みなので研究に多くの時間を当てたいと思っています。

在籍する大学に行ったのは昨年のスクーリング以来8か月ぶりです。今日は脳の再起動にとどまらず命の洗濯に来た思いがしました。修士論文中間発表会に出席して大学の研究は面白いとつくづく思いました。私が質問した博士課程のふたりの“学生”と名刺交換をしたらふたりとも他の大学の准教授でした。私の関心テーマと重なるところの情報交換ができて貴重な出会いとなりました。また、終わってから30歳年下の“同級生”と場所を替えつつ延々3時間半も話し続けました。フリーランスを選んだ今は素の自分で道を切り開き進むのみで、そうして得られた出会いや交わした言葉、ともにした時間と空間が私に新たなエネルギーを与えてくれる。この感覚が私を支える。記憶に刻まれる一日となりました。

この社会が向かう先は?

丸一日、日曜日の講演の準備をしていました。テーマは「医療的ケア児に対する就学・学校生活支援」です。セラピストが中心の研修会なので教育の説明と思っていたのですが、資料に当たれば当たるほど医療的ケアの子どもの支援を巡る動きのダイナミックさがわかってきて病弱校勤務時の情報も手繰り寄せることになりました。病気の子どもの支援も同様で国が何歩も先に進んでいて自治体レベルの現場が追い付かない状況です。また、資料を作っていてこの4月に参加した日本在宅医学会で得た知見がたいへん役立ったことも不思議な縁です。医療的ケアの子どもの支援を巡るダイナミックな動きも然り、社会の変化を現役の頃以上に感じるのはどうしてだろうと思います

先月は某エネルギー関連会社の株主総会に出席してみました。株主総会を始めて経験しました。会場入り口には原発の再稼働に反対する運動団体がのぼりを立ててビラを配り、テレビカメラも何台か見かけました。総会では原発を再稼働することへの賛否の意見を聴きながらふたつのことを考えました。ひとつは、大企業といえども市民レベルの個々の賛同を得られないときは方針転換せざるを得なくなるだろうということ。もうひとつは、日本の現状を高齢化と人口減少を切り口としてシビアに検討しなければ取り返しのつかない事態を招くのではないかということでした。終わって会場の外に出たとき、自分なりに広い視野をもち、様々な情報をできる限り思い込みなく正面から考えていきたいと思いました。この社会はどこに向かおうとしているのか・・・