月別アーカイブ: 2002年10月

3拍子の不思議な世界

■この日曜日、ミュージック・ケアの総合研修第2回は加賀谷哲郎先生の記録ビデオから始まりました。加賀谷先生は昭和一桁の頃から音楽療法をされていました。水上小学校や山谷の子どもたちとの毎日に私の目は釘付けになりました。この頃から音楽を療法的に使うことをこれだけ実践してきた加賀谷先生の凄さに圧倒されました。そのすぐ後で日本ミュージック・ケア協会の宮本啓子先生の理論の講義があって充実した半日でした。午後は課題曲の復習でこれも気の抜けない研修でした。
■ミュージック・ケアの「アリサ」シリーズは3拍子が大きな役割を担っています。体と音楽がほんとに心地よく対話するとき、気づけば3拍子なのです。乗馬のリズムからきているという3拍子ですが、「アリサ」シリーズの3拍子はちょっとちがうように思います。加古隆も3拍子にこだわる作曲家です。彼も乗馬のそれとはちがうリズム感で3拍子を使っています。4拍子の中の3連符がまるで話言葉のように響くのはなぜでしょうか。1も2も割り切れない3という不思議な数字と人間との関係はいかに! DTMのシーケンスソフトもどこか3連符をごまかしている、そんな気がしています。
■地元の(財)中小企業勤労者福祉サービスセンター主催の「秋のイタリア料理教室」の申し込みに行ってきました。講師は地元の有名イタリア料理店のシェフとあって25人の定員に46人が集まりました。抽選の結果、私は見事当選! うれしい! しかし、集まったのは私の他はみんな女性でした。それでひるむ私ではありませんが、どこか緊張しているのも確か! でも、ただただあの店の味を盗みたいと虎視眈々としています。料理教室は今月29日です。頭に巻くバンダナの色は何にしようか…
■今夜はなぜかADSLがつながりません。ADSLと同じTCP/IP設定のauのPacketOneもつながらないからniftyのDNSサーバが怪しい。「プロキシの設定」でつまずいています。急遽、アナログのダイヤルアップを再度設定してインターネットにつなげています。こんなとき、ADSLしか知らない人はどうするんだろうとしなくてもいい心配をしてしまいます。コンピュータとはそんなもの!?

アートフォーラム三重展2002

■三重県総合文化センターのアートフォーラム三重展2002に行ってきました。今日はコンサート「北住淳とその仲間達」とアーティストとのコラボレーションがありました。「現代美術」と「現代音楽」のコラボレーションです。その中で今村幸生らが創作します。ギャラリーには数十人の「鑑賞者」が見つめていました。
■この鑑賞者たちがアートフォーラム三重展にプラスαの活力を加えていました。こんな体験は初めてで私にはカルチャーショックといえるほどでした。鑑賞者たちは実に生き生きとした何かを発しながらギャラリーを回っていました。音楽とのコラボレーションでは鑑賞者のひとりひとりがコラボレーションの第三者として参加していました。私はその空間にどっぷりはまって戦慄してしまいました。こんな「展覧会」はちょっとない。
■音楽はシンセと竹笛など素朴な楽器たち、そして、声です。即興演奏は今その時だけのもの。「調性」も「リズム」も「メロディー」も伝統的な音楽とはかけ離れています。でも、その空間の表情は音楽療法のそれと似ているように感じました。音と自分、自分の音と他者の音、そして音空間と自分、それらが相乗して生まれる文脈は私の覚醒レベルをものすごい力で引き上げる。その「きわどさ」は音楽療法のセッションとなんら変わりないもの。
■NHK-TVで9月26日放送の「にんげんドキュメント~アートで“人生”に輝きを~」は、アートが人の心を活性化することを見せてくれました。NHKのサイトは、「奇抜な空間の中で行う作品づくりは痴呆症の母親に刺激を与える独特の介護の形だ。」と番組の紹介をしています。非日常の体験を日常のものとしてくれるアートは私たちの感性にカルチャーショックともいえるほどのゆさぶりを与えてくれる。その時の「目ざめ」は測り知れないパワーを秘めているのではないでしょうか。
■今年は清里現代美術館に行く機会がなかなかなくてフラストレーションを感じていただけに今日はほっとするひと時でした。

冬支度

■いろいろしなければならないことがあるものの、なんとも穏やかな連休です。天気がいいので家の冬支度に忙しい。
■家のそうじはどういうわけか新聞の切り抜きから始めてしまいます。これがいちばん時間がかかるけどいちばん充実している時間だから困ったもの。
■昨日は写真家セバスチャン・サルガドの番組(NHK BS2)をつけたまま新聞の切り抜きをしていたらちょうどサルガド作品展「EXODUS 国境を越えて」の記事を見つけました。言うまでもなく難民ということ自体が不条理で、人間の愚かさを目の当たりにする思いです。
■昨日の午前中は写真を撮ることがあって、EOS630にEF28~135mmISとSIGMA70~200mmF2.8を付けました。EOS630は15年も前のカメラですが、ISシステムもきちんと動いてちょっと大きめのボディが手になじみます。そしてISレンズとフルタイム・マニュアルフォーカスの使い勝手はやっぱり手放せません。FinePixにEFレンズが使えたら最高なんだけどな!
■先週、家のインターネット接続をADSLにしました。局から4キロと少しあって速度は900k前後しか出ません。ブロードバンドとしてはいちばん遅いとはいうものの、それでもこれまでのダイヤルアップ接続と比べると30~40倍です。快適です。そのスピードと定額料金に気をよくして一気に無線LANまで行ってしまいました。家中どこでもワイヤレス高速?インターネットでしばらくはまってしまいそうです。
■今日の午前中はずっとインターネットで調べものをしていました。自閉症スペクトラム障害の子どもの発達のどの時点でどんな指導支援をすべきなのか、ということです。TBSのドラマ「君が教えてくれたこと」のサイトはテレビドラマが故に自閉症スペクトラム障害の人たちのどこかドラマティックなのかがよくわかります。時々見るべきですね。
■夜はF1日本グランプリの番組をずっと見ました。やっぱりカーレースはF1が好きだ! 研ぎ澄まされた感性がF1マシンを創り、ドライブし、あのサウンドを奏でる。何でも窮めようとする姿は

忙しい連休!

■ミュージック・ケアの総合研修に行ってきました。全5回中の第1回目です。講師は日本ミュージック・ケア協会認定指導者で私にとって初めての先生でした。8月の全国セミナーでヨーグルトのカップで作った楽器で不思議な音空間を体験させてくれました。同じミュージック・ケアでもセラピストによって雰囲気がちがいます。認定指導者ともなると持ち味十分ですね。
■ミュージック・ケアの研修は曲の使い方を覚えるだけでなく、ひとつひとつの曲を自分のものにするための場です。「音楽療法は療法士の数だけある」「音楽療法士になるための道は自己形成の道でもある」という言葉が研修のシステムに位置づけられているわけです。ハードですが楽しみな研修です。
■大阪には車で2時間でした。ずっと「おかあさんといっしょ」をきいていました。『ゆめ ゆき あめ』と『にじのいろとおほしさま』、『ちいさなおふね』ばかりきいていた。『にじのいろとおほしさま』では電子ピアノ、ローズの音が聞こえます。それがなんともノスタルジックでいい。『ちいさなおふね』はキーボードのバッキンブとアドリブっぽいフレーズがいい。堪能しましたが、帰りは高速道路を使わなかったので4時間余かかって往復6時間、それでも時間が足りないくらいでした。
■久しぶりにモノクロ・フィルムの現像をしました。腕は落ちている。フィルムの巻きむらがあって1コマ失敗しました。夏場はやはり現像液の温度管理が難しく今日は現像液が22度前後で現像が進むものと判断して、プレスト400をミクロファイン1:1希釈で9分ジャストで現像しました。大きな破綻もなく仕上がりました。モノクロは暗室で焼き付けをしたいのですがその設備はなく、フィルム・スキャナとパソコン、インクジェッタ・プリンタでプリントします。
■この頃デジタルカメラで撮った写真をパソコンで加工することが煩わしくなってきました。FUJIFILMのコンシューマー・モデルFinePix4700zで撮った写真がFUJIFILMのスーパー・デジタル・プリントで驚くほどのクオリティで仕上がってくると、パソコンでの加工は一体何なのだろうと考えてしまいます。銀塩はフィルムを意図的に使い分けて仕上がりにつなげていきます。デジタルはRAWデータで記録してシャッターを切るそのときまでさかのぼって画像を操作できます。デジタルの方が融通が利くわけ。だけど、jpegでさえコンシューマーが1枚1枚加工するなどちょっと考えられない。それなら銀塩フィルムの個性化、差別化と同じような加工システムをカメラに組み込む方が仕上がりのクオリティから見ても現実的な対応です。このベクトルを当初から明確にしてきたのがFUJIFILMの路線です。カメラでかなり加工してしまうからパソコンで加工すると色調もコントラストもシャープネスも破綻をきたしてしまう。だけどカメラでの加工がかなり高い次元での魅せる写真を提供しれくれるから加工の必要をそれほど感じさせない。FUJIFILMの卓見はその尺度として肌の表現性をとっている点です。FUJIFILMのFinePixの肌の表現のクオリティを見ると文句のつけようがない。納得してしまう。もちろんこれは人によってちがうわけですが、この頃の雑誌はFinePixの肌の表現性を高く評価するようになってきているように思っています。フィルムメーカーとして蓄積してきたノウハウの凄さを思う。S2proがニコン・マウントなのが残念ですが、FinePixの肌の表現が手に入るなら別システムを組んでもいいと思うほどです。1200万画素はダテじゃない!
■贔屓にしてきた近所のミニ・ラボがとうとうデジタルシステムになってしまいました。銀塩フィルムがこのシステムで処理されてしまうとデジカメ以下のクオリティになってしまうように思います。残念!
■先週、知人からバジルの苗というか引っこ抜いたバジルをもらって自宅の庭に植えました。今頃植えてどうなるものかと思いますが、来年は庭中バジルになってほしい!