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Xperia 10 III Lite

昨日、自社回線最後発の携帯事業のキャンペーン期間中に手続きをして1年余そのままだったプランをやっと開通させました。手持ちの端末が対応しているかどうか怪しかったのですが液晶画面が全体黄色っぽくなる不具合が出るようになってきたのでそのキャリア専用の端末を購入して乗り換えたわけです。MVNOと一見同じブランドなのにMNP扱いで、1年余前に届いたSIMカードを再発行の手続きをしたMNPナンバーを使って自分で開通するという経験をしました。これまで店頭で物々しく手続きされてきたのはこんなに簡単だったのかとこれは驚きでした。

新しい端末=スマートフォンは「lite」とあって「light」ではないのですが「軽い」という意味合いのようで、実際、端末が届いたときはこれまでのものから二回りくらい小さかったのでこんなはずではなかったと思いました。当然ながら字(フォント)が小さいのです。使っていけるのだろうかと一抹の不安がよぎりました。ところが、いろいろ設定していくうちに軽いので手や腕に負担が少ないことがわかってきました。また、縦に細長いので画面のキーボードの端から端まで指が楽に届きます。解像度はFHDですが小さい字もくっきりしていて視認性はすこぶる良い。また、スクロールが高級万年筆のような“ぬらぬら”で生理的に馴染む感覚があります。そして、自社回線だとデータ通信が速いのか表示を待つストレスがかなり減りました。地方都市だと縁がありませんが5Gにも対応しています。まだ使い始めて1日ですが身体に馴染みます。大きなスマホのメリットは使ってわかっていますがしばらくこの“軽さ”を愉しみたいと思っています。一点、懸念しているのはROMが64GBということで256GBのmicrosdカードを使うことにしました。ポケットに入れても“重い”感じはなく軽快です。

私がスマートフォンを使い始めたのは2009年リリースのiPhone 3GSで、当時は「どうしてそんなものを」と懐疑的に見られていました。それから13年、NTTdocomo誕生の1992年からちょうど30年の歴史で最大のエポックは料金の値下げではなかったのかと思っています。携帯料金の高さが若者の他の消費意欲を削いで経済全般が沈む原因のひとつになったのではなかったのかと考えています。契約時の「オプション」の抱き合わせ商法も罪深い。「これはすぐ解約してください」と販売員が説明することの何という不条理か。その解約はウェブ上で手続きをするので簡単ではなく、それができない人は少なくないと思われる。生活困難な人たちが情報と職と収入を得るために支出を切り詰めて携帯をもつことは残酷ですらある。iPhone 3GSのように小さく軽いXperia 10 III Liteをジーンズのポケットに入れていろんな風景のなかを歩きたいと思うのです。