月別アーカイブ: 2018年11月

サイレンサー交換後の実走

サイレンサーを交換したBANDIT1250SAで走りました。音は予想通りの低く太く鼓動のはっきりしたもので回転を上げると咆哮のように聞こえました。ミュージックと呼ぶにはもっと回転を上げないとその領域に達しないように思いましたがいい音でした。もっと驚いたのはバイクの挙動がよくわかるようになって軽く感じられたことです。挙動については音の情報も大きいのですが、軽く、というのはサイレンサーそのものの重量が約半分になったこと、そして、パワーがカタログ上で13ps上がったことの効果だと思います。260kgのBANDIT1250SAに舞うような印象が加わりました。大型トラックなどとすれ違ったときの安定感は変わりません。要はとても乗りやすくなったということです。ルックスも申し分ありません。今度は47リットルもあるGIVIのトップボックスを外して乗って身軽に走ってみたいと思います。

今朝はバイクで出勤したのですが、前述のような心地よさだけでなく秋の朝の風景の美しさにも驚きました。朝日が黄色く色づいた木々の葉を透かすように差して青い空とやわらかな色のシーンを作っていました。路肩に続く苔も朝日のスポットライトに鮮やかな黄緑色に光っていました。空気は冷たかったものの気温が上がる前の朝のなごりのようでした。風景はいつも美しいはずですが、昨日の朝のように感じたのは久しぶりでした。

また、仕事が午前中で終わったので飯高道の駅まで走りました。平日にもかかわわらず思いの外バイクとすれ違いました。道の駅ではトライアンフのヴィンテージ風のバイクやシングルに乗った同じ年代の男性といっしょにバイクを並べて止めました。

アイキャッチ画像は昨日の鈴鹿の空です。

チタンドラッグブルーの色と音

一雨ごとに秋の深まりを感じる頃となりました。雨で静かな日は読書をしていたいのですが毎週火曜日は講義の準備で一日が過ぎていきます。今日も然り。未整理の本や資料、パソコンのハードディスクのアーカイブの中から記憶をたどりながら目的のものを探すのは面倒ですが一興です。いろんな発見がある。そしてネットでまた探し、本を注文する・・・そうして秋の一日が過ぎました。

先日、BANDIT1250SAのマフラーをアールズギアのスリップオン、ソニック・チタンドラッグブルーに交換しました。調達から2か月、調べながら試行しながらのやっとの交換でした。終わってみるとこんなことだったのかというあっ気なさもありましたが、オリジナルのサイレンサーが外れない、固着したガスケットの外し方がわからない、液体ガスケットがない、液体ガスケットの塗り方がわからない、等々のハードルがありました。すべてをクリアしての今回の交換でした。取り付けが終わるとチタンブルーの焼き色のグラデーションはますます美しい。さてさてとエンジンをかけるとなんともいえない低音の響きが心地よい。身体が納得する音と響きです。これはすごいとスロットルを回すと思いがけない大音量ですぐにエンジンを切りました。住宅地でははばかる音量でほんとに車検対応かと思いました。天気と予定が合わなくて実走はしていませんがその音はきっと“ミュージック”として聴こえてくることと思います。この音、そしてこの色を求め作り出した感性は人間の不思議さに思いを馳せさせます。耳だけではない身体の感性です。(写真はスマホで撮った暫定のもので後日入れ替えます)

病弱の特別支援学校の文化祭で

昨年度まで勤務していた病弱の特別支援学校の分校祭でした。先月は本校の文化祭で、両日とも開会式に続いて校歌が披露されました。曲は私が手がけたのですが伴奏は躊躇するところがあって付けずに渡しました。果たして、伴奏は各校の音楽の先生が付けるところなって、両日ともそのセンスに脱帽してしまいました。披露なので先生が歌って子どもたちに紹介する形で、それぞれの伴奏と先生方の歌がいっしょになってこの校歌ありと心に響きました。歌はこうして歌われ歌い継がれて命が吹き込まれながら残っていくのだと身をもって知ったというのは決して大げさではありません。そして、それは、子どもたちがいて、先生がいて、学校という空間ゆえに紡ぎだされる営みに他ならない。子どもたちの発表も入院というネガティブな背景を感じさせない力強さが伝わってきました。どうか、どうか、退院後もこの日の経験を活かして、大切にしてしっかり歩んで行ってほしいと心から祈るばかりでした。