京都府立東陵高等学校校歌

昭和54年9月1日校歌制定とのこと。この日、校歌のお披露目の伴奏は京都教育大学管弦楽団で私もセカンドヴァイオリンでその場にいました。昭和54年、1979年当時、私は大学3年でした。作曲は広瀬量平で、高校のときNHKコンクールの課題曲で歌った「海の詩」の作曲家です。初めての練習の光景は今も思い出します。その頃の京都教育大学管弦楽団の練習場はキャンパスの奥まったところにあった古い建物でした。そこで入り口を背にした広瀬量平は曲想を口にするのももどかしいといった指揮ぶりで文字通り音楽に命を吹き込みました。音楽が生気を吹き込まれ、音が躍動したようでした。その密度感に包まれて、私も一音一音自分なりに心をこめて弾きました。校歌らしくなく斬新でとてもすてきな曲だと感動しながら弾きました。校歌のお披露目は京都会館だったように覚えています。そのときの録音はレコードとしていただいて今も大切にしていますが同校のホームページで聴くことができることを知ってあの頃のことが鮮明に思い出されてしばし感慨に耽ってしまいました。34年前の録音です。広瀬量平は2008年に78歳で亡くなっていたことを知って私の記憶はさらに鮮明になりました。音楽には王道があるということを教えてくれる曲であり、編曲であり、演奏だと思います。

京都府立東陵高等学校校歌」への4件のフィードバック

  1. コージ

    東稜高校第4期卒業生です。
    ふと校歌をフルコーラスで聴きたくなって検索をしていましたらこちらのブログに辿り着きました。
    フルコーラスの校歌は見つけていないのですが、大変懐かしさを感じながら読ませていただきました。
    そうですよね、おっしゃるとおり校歌らしくなく、感動的で王道を行くという表現がぴったりの歌だと思います。
    入学式で初めて聴いた時、感動しました。
    それは同じく母校である立命館大学の校歌には感じなかったものでした。
    バイクに乗られるんですね。
    私も年甲斐もなく1000ccのスーパースポーツに乗っております。レースが好きで若い頃は鈴鹿サーキットによく8耐なんかを見に行ってました。今も趣味で筑波サーキットを走ったりしております。お話から想像すると私より7歳くらい人生の先輩でいらっしゃるのでしょうか。
    お互い安全運転で長くバイクに乗り続けられる体でいられるといいですね。
    お邪魔いたしました。
    失礼いたします。
    本名をフルネームで書いてない旨ご容赦ください。

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    1. YUKIO IIDA 投稿作成者

      コージさま
      南の風と申します。コメントをありがとうございます。
      この記事を書いたのは2013年らしく、もう9年前のことです。東稜高校の校歌制定に至っては43年も前のことになります。でも、不思議と学生オーケストラの練習場で指揮をしてくださった広瀬量平さんの姿は鮮明に覚えています。この校歌を自分の学校の校歌として歌える生徒はなんと幸せなんだろうと今も思っています。
      さて、コージさまも現役ライダーなのですね。サーキット走行とは素晴らしい。私はもっぱら観戦派です。三重県に住んでいますので鈴鹿サーキットは身近で、この夏は3年ぶりに開催の8耐に行きました。いつまでリッターバイクに乗れるのか体力次第ですがお互い安全走行で楽しみましょう。

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  2. コージ

    2019年は8耐観に行ったのですが、今年はなんとなく行きそびれてしまいました。
    夏の風さまに負けないように元気に乗り続けようと思います。夏の風っていいお名前ですね。
    私たちの世代ですと、太田裕美さんの南風とか、あだち充さんのタッチに出てくる喫茶店、南風とか、島田紳助さんの映画、風や鈴鹿へとか、なんか青春って感じがしますねー。いい歳してお恥ずかしいですが。笑
    では、お元気で!
    失礼いたします。

    返信
    1. 南の風

      このたびのコメント、ほんとにありがとうございました。
      コージさまもお元気でお過ごしください。
      失礼いたします。

      返信

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