月別アーカイブ: 2023年12月

夕刊

朝から2~3週間分の新聞の切り抜きをしました。紙面をていねいに見ると何時間もかかってしまうので早朝から取りかかりました。切り抜いた記事は30くらいでしたが結構セレクトしての数です。新聞は紙1社、デジタル2社と契約をしていますがデジタルであっても紙面で読むビューアーをよく使います。テキストの見出しだけでなく紙面全体を見るほうが私にとって大事な記事を見つけやすい。不思議なものです。

8月頃にずっと夕刊を見てないことに気づいて新聞販売店に電話で聞いたところ、なんと、私が住んでいる地域は夕刊の配達がなくなったということでした。5月に。そうか、その頃は右足首を骨折していて新聞の切り抜きどころではなく新聞そのものもほとんど見ずにいたので夕刊が配達されなくなったことに気づかなかったわけです。知らずに新聞販売店に電話で尋ねたことが恥ずかしいやらおかしいやらでした。

夕刊は前々から文化関係の記事が多くてそれが楽しみでした。今、紙面ビューアーで夕刊の紙面を見るとやたら懐かしい。文芸や美術、哲学、映画、演劇、社会学系の記事が織り込まれたように並んでいるのを見ると落ち着きます。インターネットもない頃、地方で育った私には新聞はまたとない情報源でした。とりわけ夕刊の文化関係の記事は文字通り文化の香りをふんだんに伝えるものでした。本の広告は今もそうですが1面下に縦書きで並んでいて時には切り抜きもしました。大学生のときも新聞を購読していて友人もやはり何人か購読していました。そういう時代だったのでしょう。

伊那毎日新聞の54年間の全発行紙面はアーカイブとなっていて閲覧を申し込むと無料でインターネット上で読むことができます。上伊那地域の教育も研究の対象となっているのでこれがとてもありがたく役立てています。管理している会社には感謝しています。こちらです。

北総門山ヒメシャラの森

先月末に論文を提出してここしばらくのつっかえが取れて身軽になったので今日は大台町の北総門山ヒメシャラの森に行って思う存分写真を撮ってきました。早朝5時半過ぎに自宅を出てヒメシャラの森の前の駐車場に着いたのは7時でした。途中、コンビニに寄ったり展望台まで行って戻ったりしてロスはありましたがなんとか最高の光の時に間に合いました。

第3駐車場に車を止めて登山靴と雪山用のダウンパーカーという出で立ちで遊歩道に向かいました。そこは車いすやベビーカーで回ることができるようにコンクリートと木道(樹脂)がしっかり整備されていました。ヒメシャラの紅葉は終わっていましたが滑らかな幹の肌が朝のやわらかな日差しで橙色のグラデーションともみじの紅葉が絶妙なシーンとなっていました。私はシャッターを押し続けて撮った写真は300枚余になりました。かわいた落ち葉に仰向けに寝てその弾力を感じながらヒメシャラの幹や葉を落とした白い枝、もみじの紅葉を青空の下で眺めるのは至福のひとときでした。

今回使った機材はCANON EOS RP+アダプターEF-EOSR+タムロン Model A010 28-300mm F/3.5-6.3 Di VC PZDでした。これ1本と絞ったわけではありませんが交換する時間もレンズを選ぶ逡巡も惜しんで森にただただ浸っていました。信州も鈴鹿も大高も魅力的ですが北総門山ヒメシャラの森だけでなく道中の景色も時間をかけて歩きたいと思ったところがあって大台町はまた訪れたいと思いました。

あと、今回初めて使ったのはモンベルのベビーケアバッグというショルダーバッグでした。カメラバッグとしてです。モンベルオンラインショップではアウトレット扱いになっていてフリマでは出産祝いに贈られて使われなかったものが手頃な値段で複数出品されていてそこからの調達です。贈り物ということで値札は切り取られていましたが未使用品でした。袋から出して生地に触れた瞬間、その上質さに驚きました。色はハニーという深みがあるオレンジ色でベルトは黒です。おむつを換えるとき赤ちゃんを寝かすためのクッションが収納されていてノートパソコンをそこに挟むとプロテクターになると思いました。果たして、そうやってメッセンジャーバッグとして使っている人がいるようでした。ベルトの肩当を端にずらすとたすき掛けしたときにバッグをするすると移動させてアクセスしやすくなったり、そもそも生地が適度に滑るので体の動きのじゃまになりません。いわゆるマザーバッグとしてはやや小さいのではないかと思いますがインナーボックスを入れるとカメラバッグとして秀逸で私の使い勝手によく合っています。