日別アーカイブ: 2000-05-14

久里浜だより3

■久里浜の週末は曇り時々雨でした。それでも釣をする人、ウインドサーフィンをする人、ジョギングをする人たちがいます。それを「趣味」という言い方もしますが、私はもっとちがう言葉を使う方がいいように思うことがあります。私も金曜日の夕方小雨の中を走ってきましたが「趣味」ではないように思っています。だったら何なのでしょうね。
■この土日は東京の姉の家に行って来ました。相模原市の麻溝公園のクレマチス展も行きました。とてもきれいでした。帰りに淡い黄色のリーガルベゴニアの鉢植えを買って来ました。
■さて、先週の各研修部からのオリエンテーションの嵐をどう自分で消化しようかとずっとずっと考えています。各研究部の講義のテーマは全部「障害児教育~その課題」で同じでした。視覚障害研究室、情緒障害研究室、言語機能障害研究室、知的障害研究室、肢体不自由教育研究室、病弱教育研究室、聾教育研究室、重複障害研究室、教育工学研究室、附属教育相談施設、特殊教育情報センター研究開発部門、全部で11のセクションの講義を50分ずつ何日間も続けて聴くのですから頭の整理がつきかねます。
■各研究室からのオリエンテーションでよく聞かれた言葉に“inclusion”があります。“integration”は子どもたちを障害の有る無しでまず分けてからもう一度いっしょにして教育をすることで、“inclusion”は最初から分けずに教育していくこと、という定義の仕方があります。ユネスコは1994年に“inclusiveeducation”という言葉を使い始めたのかな? でも定義はとくにされていない。“SEN”(special educational needs)という考え方では“gifted”(優秀過ぎる子ども)にもspecial educationを、となります。
■OHPシートや資料には英語がたくさん出てきます。どうして英語なんだろうと不思議に思うくらい英語が多いのです。日本語の訳語があってもわざわざ英語が併記されていたりします。障害児教育に限ったことではないのですが、こうした理念なり概念、原理は欧米生まれが多いように思いますがどうしてでしょうね。
■いよいよ明日から「研究協議」が始まります。研究討議は「テーマに基いて7班ほどのグループに分かれ、約30時間の協議」をするものです。その研究の成果を最終的なレポート(A4版約1000字を10枚程度)とします。
■前以て研究協議のグループ分けの資料とすべくレポートの提出を求められました。「現在課題としているテーマ、特に関心のあるテーマなど1つないし2つに絞って、A4版1枚程度にまとめて4月末までに」郵送するというものでした。私は『養護学校において音楽療法のよさを活かすには』というテーマで書きました。でも音楽をテーマとする人は少ないだろうと思って、幅広く子どもたちと音楽や音楽的要素とのかかわりを考えていきたいという内容のレポートとしました。
■自己紹介で各自のテーマを発表する機会がありました。音楽は私を含めて4人いました。実際のグループ分けは明日行います。研究部の原案のメンバーで集まって各自が意見交換をして、これでやっていけるかどうかを確認し合います。もし自分と合わないと思ったら他のグループに移ることができます。おもしろいシステムです。
■では、また…