ウェーベルン

週末のしばしの音楽三昧、今夜はアクアのテレビCMのブロンディの曲名を確かめたくてiTunesのプレイリストからBlondieを探したらプレイリストの作成ミスでウェーベルンのピアノ三重奏曲が流れてそのまま聴いています。ウェーベルンを初めて知ったのはNHK-FMの「現代音楽の時間」のテーマ曲となっていたバッハの「音楽の贈り物」でした。学生の頃ですから30年以上も前のことです。当時の私はその曲がバッハとは知らずに聴いていました。あふれるようなロマンティシズムに心身とも浸ろうとしていたことを覚えています。そう、現代音楽の作曲家たちはかなりの割合でロマン主義の系譜につながる創作のベースをもっているのではないだろうか。武満徹はその最たるひとりだと思う。それは形式にとらわれない、しかし、音楽がもっているプリミティブな機能に忠実でありたいがために伝統的と思しき楽曲を紡ぐ人たちなのだと思う。ウェーベルンの音楽は視覚的な透明感に誘う音空間があるように思う。

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