日別アーカイブ: 2013-02-10

京都府立東陵高等学校校歌

昭和54年9月1日校歌制定とのこと。この日、校歌のお披露目の伴奏は京都教育大学管弦楽団で私もセカンドヴァイオリンでその場にいました。昭和54年、1979年当時、私は大学3年でした。作曲は広瀬量平で、高校のときNHKコンクールの課題曲で歌った「海の詩」の作曲家です。初めての練習の光景は今も思い出します。その頃の京都教育大学管弦楽団の練習場はキャンパスの奥まったところにあった古い建物でした。そこで入り口を背にした広瀬量平は曲想を口にするのももどかしいといった指揮ぶりで文字通り音楽に命を吹き込みました。音楽が生気を吹き込まれ、音が躍動したようでした。その密度感に包まれて、私も一音一音自分なりに心をこめて弾きました。校歌らしくなく斬新でとてもすてきな曲だと感動しながら弾きました。校歌のお披露目は京都会館だったように覚えています。そのときの録音はレコードとしていただいて今も大切にしていますが同校のホームページで聴くことができることを知ってあの頃のことが鮮明に思い出されてしばし感慨に耽ってしまいました。34年前の録音です。広瀬量平は2008年に78歳で亡くなっていたことを知って私の記憶はさらに鮮明になりました。音楽には王道があるということを教えてくれる曲であり、編曲であり、演奏だと思います。

週末の収穫

週末は小雪が舞う寒い夜でした。iTunesのライブラリーを渡り歩く音楽三昧の夜、ふと思い立ってレナード・バーンスタインのマーラーの交響曲全曲集のCDと精神科医療の本2冊を注文しました。思いつくものを追い続けるのは性分で、この冬の間に八ヶ岳高原に行くことを計画していてほぼ見通しがついたこともちょっとしたはずみになっています。自分を追い込んで出たもので正面突破。だからオフはオフとしてしっかり過ごす。この土日は私的なネットワークのイベントがあって新しい出会いがありました。昨夜はイギリスからのゲストを囲んでお酒を飲む機会がありました。日常会話はなんとか通じるものの精神科医療の話になると専門用語が出てわからない(>_<)今日はそのドクターの講演会でした。イギリスでの少年犯罪への対応等、日本とのちがいに驚くことがたくさんありましたが更生の機会があるべきとする考え方は洋の東西を問わず大事なことです。そして、英語はやっぱり勉強しておくべきと痛感した昨日今日でした。精神科医療は言語によって表現するところのちがいが小さくないように思うからです。

今夜はジョン・ルイスの平均律を聴きながら。静かだけど心も身体も揺さぶられる演奏。何でもないように思えてこのスウィング感はすごい。