カウンター・メロディー

今夜はカレーと朝から決めていました。肉は豚肉であっさりヘルシーです。そして、野菜がレアなこだわりのカレーです。時間がないときに作るカレーは素材を思いっきりレアにしてしまうのです。仕上げは賞味期限から5年を過ぎたカレーのピュアパウダーです。今夜はそのどれもがうまくいって、手前味噌ながらなかなかの仕上がりでした。
音楽用語のオブリガートはイタリア語です。英語ではカウンター・メロディーというとのこと。私はカウンター・メロディーの方がしっくりきます。思えば小学生の頃から主旋律以外の音をよく聴いていました。ベース音や内声部といわれる音や旋律を聴き分けることが好きでした。こんな聴き方をする人はそうそういないだろうと思っていたのですが、前任校の開校10周年記念行事のコンサートで私が鍵盤ハーモニカの生音で奏する音をしっかり聴いていてくださった方がいて驚いたことがあります。音楽の聴き方、楽しみ方は様々だと思います。ずっとずっと前のこと、歌曲の伴奏で名を馳せたピアニストがいました。ジェラルド・ムーアです。彼を知ったのは高校生の頃です。伴奏、伴って奏でるというポジションを生業とすることに私は惹かれたことがあります。彼が弾くシューベルトの歌曲は伴って弾くという文脈でした。でも、シューマンの歌曲はちがいました。ピアノが歌手と対等に音楽を奏でるのです。だからエッシェンバッハが弾くシューマンの歌曲の伴奏が私の好みでした。危ういほどの緊張感があります。だからカウンター・メロディーでも主旋律との対等のやりとりを理想としてしまいます。私が作るカレーに最後に加えるピュアパウダーもカウンター・メロディーなのでしょう。
ブログデザインを早々と晩秋の落ち葉にしました。

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