映画「母べえ」

夜、映画「母べえ」を観に行きました。ピアノの音がたまらなくきれいでした。音は少なめで、澄んでいて、おだやかに揺れて、それが哀しくもありました。みんな生きることが少しずつ不器用で、でも、戦争の渦に巻き込まれながらも自分を見失わない真っ直ぐな思いをつないでいく姿に心を打たれました。ラストシーンは“今”でしたが、その“今”がいちばんさみしく思えることがほんとに悲しいことかも知れない。この映画でいちばん不器用だった山ちゃんに私は自分を見る思いがしました。きっと多くの人がそうかも知れません。

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