教育は何を成すべきか

今夜のNHK「プロフェッショナル」は京都市立堀川高等学校の校長でした。7人に1人が京都大学に合格するという公立校で、この実績はわずか10年足らずでのこととのことです。特別な受験体制をとらず、自由闊達な校風の中で行われて来た「学校改革」は腑に落ちるものでした。くわしくは後日、少しずつ、私自身の言葉で、ということになりますが、私の出身校も似たところがありました。当時は「学校改革」という発想はなかったはずです。でも、どこか旧制高校の薫りを求めればないということはないというリベラルな校風は少なくとも私自身のアイデンティティーの相当な幾分かを支えてくれています。今夜の「プロフェッショナル」は生徒の目線に想いを馳せてしまう懐かしさがありました。もちろん、その懐かしさは「懐古主義」ではありません。「知りたい」という言葉に象徴される人の知的な営みそのものが息づいている高校の日常でした。誤解がないようにしておきたいが、これは大学の合格実績が云々ということではない。純粋に人づくりということだ。教育は何を成すべきかを示す番組でした。
昨夜、食材を買いに行ったスーパーで種を買いました。寒咲きの菜の花とスイートピーです。春の訪れを知らせてくれる花たちです。

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