身体を意識するとき

■寒波が峠を越して雪の心配をしなくてもいい朝がきたときはほっとしました。木曜日のことでした。毎日は短かったけど長い1週間でした。緊張が続いてかなりバテています(>_<) 夏は台風と洪水、崖崩れ、冬は雪と凍結、そして、交通事故…今年度スクールバスはいろいろありました。でも、なんとか乗り切っているのはマンパワーがあるからこそと思っています。それぞれのポジションで最善を尽くそうと踏ん張るスタッフがいます。感謝しています。
■この土日はほっと一息。用事の合間に書店で本を探したりイオンSCの専門店フロアを誰よりもゆっくり歩いて見て回ったりして、家では気になる音楽を聴いたり気になる本を拾い読みしたりしていました。昨日はイオンSCのVILLAGE VANGURDという店に初めて行きました。ここの書籍に興味津々です。そのほとんどがいわゆるビジュアル系で写真やイラストが満載です。面白い。こんな本の制作にかかわりたいと、ふと、思いました。
■別の書店でデューク更家のウォーキングの本が目に止まりました。彼のウォーキングの考え方は腑に落ちるものがあります。私も歩くとき自分の身体を意識しています。「モオツァルトは歩き方の達人であった。」と書いたのは小林秀雄でした。視線を落としたモーツァルトのデッサン風の肖像画は鼻が印象的で、彼は鼻に引っ張られて歩いていたのだと私は思いました。誰でも歩くときは鼻が先頭で風を切るのだが彼の場合その歩きがすでに音楽であったのではないだろうか。彼の音楽は彼の歩きそのものだ。どこへ行くかは身体が教えてくれる。歩き方も身体が教えてくれる。彼の音楽が天衣無縫といわれる所以だと思います。
■今、子どもたちの育ちの諸課題に対して確かな応えとなっていると考えられる教育実践は子どもたちの育ちに果たす身体の役割をとても大切なものとして位置づけています。佐藤学さん(東京大学大学院教育学研究科・教育学部教授)はそのことを学校教育の空間で展開しようと現場でメッセージを伝え続けています。冬休みに勤務先の養護学校で行った音楽療法の勉強会のキーワードは「身体で聴く音楽」としました。音楽や体育だけでなく他のパラダイムでももっともっと身体を意識することが子どもたちの育ちにとって最高のサポートにつながるものと私は考えています。
■そんなことを考えていたらパフォーマーたちと会いたくなってビデオを探しました。「DAIDOUGEI(大道芸) WORLDCUP IN SHIZUOKA 1992」(NHK)と「モントリオール コメディ大会」(NHK「ショータイム」)です。どちらも10年も前のものですがその楽しさはいつも新鮮です。欧米のパフォーマーは身体のキレが気持ちいい。
■そのビデオに続いて録画したあったのはステファン・グラッペリのライブ(NHK「ショータイム」)でした。そのときすでに70歳とか。エレキギターとベースとのトリオ、そして、ラリー・コリエルを招いてのクァルテットは至福の空間です。大学の頃ステファン・グラッペリが好きなクラスメイトがいました。いつも何かを探し求めているような眼差しの彼女は彼のことを「グラッペリおじさん」とよんでいました。あとになって彼女の「詩と真実」がわかったように思ったのはそれから何年も後のことでした。
■ステファン・グラッペリのライブに続いてジョージ・シアリングのライブもありました。彼のひとつひとつの音と音たちのつながりに自分の「詩と真実」を見つける人は少なくないでしょう。
■Excelの説明書を探していてデータベースだけのものを見つけました。『速効!図解 Excel 2003 データベース編』(木村幸子著 毎日コミュニケーションズ 2004)です。ハードコピーのデジタル化はPDFファイル化することにしました。変換ソフトはフリーのPrimoPDFをインストールして快調です。

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