ブラックモアズ・ナイト

■元ディープ・パープルのギタリスト、リッチー・ブラックモアの新ユニットのアルバムを聴きました。Blackmore’s Nightの『Under A Violet Moon』です。「ロシア民謡から中世ルネッサンス風の音楽まで…」と帯にあるようにディープ・パープルとはかなり趣きが異なるアルバムです。発売元のポニーキャニオンではクラシックのカテゴリーです。リッチー・ブラックモアはギター、マンドリン、ベース、ルネサンス・ドラム、タンバリンを奏しているとか。ギターはアコースティックです。これがすごくいい。「緑の風のような音楽」という帯の言葉のとおりだと思う。「ミンストレル(吟遊詩人)」というたとえもそうだと思う。生活に根ざした民謡を取り上げているのも音楽におけるモードの力を感じます。リズムもテンポも打ち込みでは表現し得ない人間臭さがあっていいし、私の感覚を覚醒するだけでなくホッとする。そして聴いていると胸騒ぎがします。わくわくする。不思議な音楽です。

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