another mind

■上原ひろみのアルバム『another mind』がAmazonから届きました。ボビー・エンリケスを思わせるエネルギッシュなピアノに堪能しています。ドラムもギターもアルトサックスもベースもみんなものすごくエネルギッシュで斬新だ。リズムのキレが秀逸だ。そして、溢れるリリシズムがあるからいい。CDウォークマン持って家の中を歩いてます。ここ何年かこんな音楽聴いたことがなかったと思わせる演奏です。ジャズファンでなくても必聴盤だと思います。
■コンテンポラリーという概念にこだわった頃がありました。今もそうです。同時代ということです。クラシック音楽とか現代音楽とかいうカテゴリーではなく、今、この瞬間、刹那を生きる音楽です。そして、前衛にはもっとこだわっている自分がある。
■北極星という概念が好きです。ずっと見える。今日一日、なんだかんだとあってもそこに必ずある。2000年度だからもう3年前になりますが、横須賀市の国立特殊教育総合研究所で聴いた熊本大学の干川隆先生の講義は今も私の心に焼き付いています。(以下、★印は勤務校の「個別の指導計画」の研修用に作ったレジュメからのコピーです。2002.2)
★IEPミーティングが大事。「IEPの作成過程の中心は、IEPミーティングです。ミーティングを通じて親と教師は、共に子どもの教育のプログラムに関する決定を行います。IEPミーティングの一つの成果は、IEPの記録です。この成果は、IEPチームによる関与とチームによって到達した結論について書いた記録です。」(ミネソタ州のIEP作成マニュアル)
★アメリカでは14歳以上の子どもにはITP(Individualized Transition Plans「個別移行計画」)が作成される。将来、地域でどういう生活をしていくことを目指すか、ということ。コミュニティーで、仕事で、レクレーションで。
★保護者の思いを生かすには、意見をきくだけではなく、親にビジョンをもってミーティングにのぞみましょうと呼びかけている。まず夢を語ろう。夢みたいなもの大事。PATH(Planning Alternative Tomorrow with Hope「パス」)という考え方。PATHとは夢を絶えず持ちながらなんとかしていこうとグループで考えること。みんなで夢を語っている。かなうかも知れないがかなわないかも知れない。
★北極星は見えているけど手が届かない。誰が、何がいいとか悪いとかじゃない。
★「1.夢に触れること-北極星。2.ゴールを感じること。3.いまに根ざすこと。4.参加する人を明らかにすること。5.力をつける方法を見つけること。6.次の数ヶ月の作戦を描くこと。7.次の1ヶ月を計画すること。8.最初の一歩を踏み出すこと。」(http://www.inclusion.com)
★IEPの課題は2つ。保護者の意見を取り入れることと、どう授業に活かすかということ。
■そう、夢見ることが大事だと思う。野田燎先生の「今までのことはええやん、明日からのこと考えよ」ということに通じると思う。上原ひろみの『another mind』はちがうバックボーンですが、「本心はちょっとちがうんだよ!」という自分に正直な気持ちがこのアルバムの魅力なのだと思うのです。目の前のことはこれ…でも、みんな、ちがう世界を持ってるでしょ! another mind…それを大事にして語らなくちゃ!
■睡眠十分でもけっこう疲れている、かも…それにしても上原ひろみのピアノがこれだけ書かせるのは、やっぱり、彼女はただ者ではない!

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