武蔵野の面影が残る秩父学園にて

台風が近づく中、今日は埼玉県所沢市の国立障害者リハビリテーションセンター自立支援局秩父学園に行っていました。初めて訪れた秩父学園は土曜日で休みでした。広大な敷地には点在する建物は人気がなく静まり返っていました。所々に残る武蔵野の自然林はそぼ降る雨に濡れて幹は黒く、葉は夏の名残の濃い緑色をしていました。作業はその中のひとつの建物の北向きの窓がひとつの部屋で行いました。病弱教育関係の本や資料はそもそも絶対数が少なく、古書店でもなかなか見かけない本や国立国会図書館でコピーしたものの著作権上20ページしか持ち帰れなかった雑誌が目の前にあることに心が躍りました。帰路の西武新宿線に揺られながら今日一緒だった大学の先生と学校や行政にある一次資料の保存の大切さやそうした貴重な資料が廃棄されつつあることについて言葉を交わしました。社会的責任を感じる作業です。

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