日別アーカイブ: 2013-08-22

東京

いつの間にか8月も下旬に入って稲穂も黄色く色づき始めました。空は高く青く澄んで暑さは厳しいものの秋が近いことを感じさせます。

先週末は東京で自転車に乗るという“夢”が叶いました。持って行った自転車は車のスペースの関係でKHSのフォールディングタイプとなり、これはロードバイク並のスピードで走れるものの輪行にはやはり重いことを痛感しました。輪行は水道橋から台場までで、台場からの帰路は自走です。夏休み中の土曜日のゆりかもめは新橋から満員状態で迷惑にならないように輪行袋は連結付近に置きました。

いよいよ台場で自転車を組み立てて走り出すと爽快そのもの! サンダーバード博に行ってから船乗り場や公園、国際展示場前、豊洲大橋を経て築地、銀座から有楽町、丸の内、神田神保町と走りました。暑さは厳しかったものの空は遠くまで青く澄んでほどよい風もあって絶好のサイクリング日和でした。台場はだいたい思っていた通りの走行感でした。とにかく広かった。銀座はさすがに押して歩くこともありましたが、晴海通りからザ・ペニンシュラ東京の角を昭和通りに入ると時間の流れが突然ゆっくりになったような錯覚に陥りました。人通りは少なく、道の両側にはオープンカフェがテーブルとパラソルを並べてゆったりとした午後のひとときを演出する様は日本とは思えないほどでした。私もアイスコーヒーを前にしばしその光景に見入っていました。

その後は丸の内から神田神保町へ。神保町では古書店に寄りました。神保町の古書店を回っていると本の魅力というかパワーを直に感じて圧倒されるようでもあり、酔いしれるようでもありました。自分はやっぱり本が好きだということをあらためて認識しました。至福の時間の中にいるように思えてきました。智内兄助の画集とアール・ブリュットの本、そしてクラシックの中古CDショップではコリン・デイビスとLSOのシベリウスの交響曲全集を買いました。学生の頃の自分に戻ったようなひとときでした。休日の丸の内界隈は人も車も少ないのでロードバイクにはもってこいのコースでした。

帰路に寄った新東名の浜松SAにはローランドのショールームがあって久しぶりにピアノを弾きました。音はヘッドホンで聴きますが今の電子楽器はほんとによくできていて堪能しました。弾いたのは10分足らずでしたが左腕がムズムズして神経が目覚めたかのようでした。この感覚はずっと忘れていたものでした。

Toyosu20130817_3