哲学の時代

A4サイズがビジネスで一般的になっていますがノートはB5サイズが根強い人気を保っているといっていいでしょう。私の周りにもB5サイズのノートを毎日のメモや記録に使う人がけっこういます。学生が使うノートもB5が主流でしょう。私も出張のときは薄いB5サイズのノートを1冊バッグに入れていきます。今日もそうして京都に向かいました。ノートと会議の書類を見ていて気づいたのですが、A4サイズといってもワープロや表計算などパソコンを使って作成した文書は上下左右に2〜3cmの余白を残すことが一般的です。すると文字などの印字がある部分はちょうどB5サイズくらいになります。ノートは上下はともかく左右は余白を残すような使い方はあまりしないように思います。だからA4サイズのノートは情報量が多過ぎて感覚的に使いにくいと感じるように思います。B5サイズだと書き込んでも一目で全体を把握することができるように思います。見開きでもB4でほどよい大きさです。でも、この感覚は体格によるところが大きいのではないでしょうか。体格が大きい欧米の人たちが15インチのパソコンを日常的に持ち歩いていたりするのを見ると物の大きさの感覚がちがうのだろうと思います。普段使いのノートでもっとB5サイズを使ってみようかと思いました。
大暑の京都は梅雨空でもやはり大暑でした。会議場は学生の頃住んでいた近くだったので地図で確かめないで歩いていたら道に迷ってしまって大汗をかいてしまいました。京都の街は大きく変わっていました。大通りなのに記憶にない道ができていてまるで初めて来た街みたいでした。大学を卒業して30年近くになりますから当然ですね。学生と思しき若者がたくさん見られるのは京都らしくてただただなつかしい。
帰りに書店に寄って地方ではなかなか出会えない本を見て回りました。本に囲まれていると幸福感と同時に勉強不足を痛感してハングリーを感じます。原典は時間的になかなか読めないので構造主義を俯瞰的にまとめた本を買いました。小野功生監修『図解雑学 構造主義』(ナツメ社)です。タイトルから哲学も雑学扱いかと思いましたが、雑学のように普段は身近にあっても気づかないけど私たちのものの考え方や社会の枠組みとなっている暗黙の仕組みこそ哲学といえるでしょう。とりわけ構造主義は世界観が一変するくらいのインパクトがあります。そのことをこの本はわかりやすく教えてくれます。初版以来5年で8刷という売れ行きも心強い。哲学の時代といってもいいかも知れない。

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