社会起業家とヒューマニズム

昨日今日と夕方に時間があって食材をゆっくり見て回りました。今日のNHK「食彩浪漫」は茂木健一郎さんで、彼の料理は???と思いましたが、彼のコメントや自身のエピソードがよかった。高校の頃、月に2〜3回フルーツゼリーを作って冷蔵庫に入れておいて家族が食べるのを楽しみにしていたとのこと。それが親とのコミュニケーションだったとのこと。ティーンエイジャーのエピソードとして小説になります。

短いUSBコードを自宅近くの大型電気専門店に探しに行きましたが今日はリサーチだけにしました。PCパーツは見ていて飽きません。でも、Macがなくなっていたことはショックでした。新しいiMacが見たかった。さて、デジカメ売り場ではCanon EOS 40Dが置いてありました。見た目は30Dと大きなちがいはありませんが、40Dのカタログを見て「そうか!」と思ったことがありました。40Dで撮影したサンプル画像がかつてのFDレンズのそれと印象があまりに似ているからです。FDそのものといってもいいかも知れない。EFレンズで撮っているのにEFのパステル調ではない。FDレンズはCanonのアイデンティティーなのかも知れないと思うのは私の考え過ぎだろうか。他社がデジタルの先進性をアピールして生き残りの道を探っている中、Canonの技術者はほんとにしたかった絵作りをする余裕が出て来たのだろうか。40Dのサンプル画像の深い緑がそれを私に告げているようです。撮影が立木義浩であることが私のノスタルジーを目覚めさせているのだろうか。40Dのカタログを見たらFDを知るおじさんたちが欲しがるだろうな…

昼過ぎに届いた本はこの2冊です。

デービッド・ボーンステイン著 井上英之監訳 有賀裕子訳『世界を変える人たち〜社会起業家たちの勇気をアイデアの力〜』(ダイヤモンド社 2007)
神座保彦著『概論 ソーシャル・ベンチャー』(ファーストプレス 2006)

前者から読み始めています。読んでいくと社会起業家たちの真っ直ぐさに心を打たれます。私は“太平洋戦争”後、いわゆる終戦後の混乱した日本で才覚を現していく人たちに羨望を感じた頃がありました。少し前に同じことを高校生がもらして共感したことがあります。既存のシステム、価値観に反抗することこそ若者を若者たらしめている精神ではないのか。終戦後の混乱した何でもありの日本はそれこそ何でもありだった。自らの才覚で生き甲斐がいくらでも見つけることができた。少なくともそう思えた。社会状況は異なりますが、今、このときを混乱期と認識して活動する社会起業家たちのエネルギーはすごいものだ。彼らを支えているのはヒューマニズムだと思う。

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