「斬新」

■慌ただしい一日の終わりに古本屋に行きました。2時間あまり、ずっと本を見ていました。ほんとに読みたい本は小説。だけど今は時間がありません。今日買ったのは仕事の本ばかり。『輝け!いのちの授業』(大瀬敏昭 小学館 2004)、『子どもへのまなざし』(佐々木正美 福音館書店 1998)、『ビジュアル版 脳と心の地形図 思考・感情・意識の深淵に向かって』(リタ・カーター 原書房 1999)の3冊です。小説はがまんしました。
■この3冊にはそれぞれ思い入れがあります。『輝け!いのちの授業』は茅ヶ崎市浜之郷小学校初代校長大瀬敏昭さんの授業実践の記録です。NHK-TVで特集番組もありました。教育は人だと思う。『子どもへのまなざし』はTEACCHプログラムの児童精神科医佐々木正美さんの著書です。発達心理学+医学バックボーンの納得の話です。『ビジュアル版 脳と心の地形図 思考・感情・意識の深淵に向かって』は脳科学の本です。でも、ほんとの主人公は心という考え方です。原題は『Mapping The Mind』 心を語るとき知っておくとクールになれる本です。監修は養老孟司さんです。どれも納得の1冊です。
■「斬新」という言葉が好きです。英語ではどんな言葉だろうとネットで検索したところ「novel」とありました。そう、小説は斬新であることが大事だ。読む人にあなたの知らない文脈、生き方を教えてくれるのが小説だと思います。「リートを聴く前と聴いた後ではその人の人生は変わっていなくてはなりません」と言ったのは、ソプラノ歌手エリーザベト・シュヴァルツコップフです。ドイツ・リートと小説は私にとって同じものかも知れません。今日、外国文学の棚の前にいる時間がいちばん長かった!
■本を見ているとき、書店のとなりの消防署から救急車が出動しました。私が古本屋で夢中になって本を見ているとき救急車で運ばれる人もいるのだ。もしかしたら、その人は、私が知っている人かも知れないと、ふと、思いました。

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