日別アーカイブ: 2004-12-01

スヌーズレン再び

■県内の養護学校のスヌーズレンの研修会に行って来ました。講師は日本スヌーズレン協会理事小菅秀泰さんで、一言一言が腑に落ちる話を聴くことができました。何よりも本人の意思を大切にすること、人的環境がスヌーズレンの質に最も影響するファクターであること、介助者の気づきが利用者のQOLを高めるサポートにつながること、などなど。私はスヌーズレンの空間で私自身が感じる豊かさ、この子たちといっしょにいるからこそ感じる豊かさから説明し得るその子の育ちや評価の“言葉”について質問しました。「どんなにいい実践もそのそのよさを伝える言葉がないとそのよさを伝えることができない」と私は考えています。でも、「その豊かさこそ全て」という小菅さんの言葉は自分の感じ方を大切にすることそのものの価値の大きさを教えてくれたように感じました。スヌーズレンの空間はそのままのあなたを無条件に受け止めます。今日の研修会は私の仕事の質を必ず高めてくれると思いました。(スヌーズレンの画像は11/13勤務校の文化祭のものです)
■4年前、横須賀に単身赴任していたとき、長野新幹線に乗って軽井沢に行ったことがあります。アナウンスで「あんなかはるな」と聞いてその響きがとても心地いいものでした。夜であたりは真っ暗でしたが安中榛名を発車した新幹線は急勾配をぐいぐいと上っていくのがわかりました。軽井沢からの帰りは在来線に乗りました。安中という駅に停車した車窓の風景は私の目を釘付けにしました。山の斜面を覆ってそびえ立つ東邦亜鉛安中精錬所です。この工場は私だけでなく見る人に強い印象を与えるようです。そこには生きとし生けるものの懸命さと逃れられないものの大きさを感じました。何かに似ている…宮崎駿の絵かも知れない。ブリューゲルの絵かも知れない。今、安中精錬所はそんな想像とはちがうパラダイムにいます。でも、やっぱりあの景観はただものではないと思う。
■先週土曜日の夕方、車で押尾コータローのギターをFMで聴きました。演奏テクニックもすごいがチューニングを曲によって自在に変えるのもすごい。よく頭の中がこんがらないなと思う。番組の最後はラヴェルの「ボレロ」でした。ギターと言われればギターと思うけど今まで聴いたことがない「ボレロ」でした。