日別アーカイブ: 2004-09-12

『愛と同じくらい孤独』

■名古屋に行って一太郎とバッグを調達してきました。今になって一太郎を使うことになるとは想像もしませんでしたが仕事のファイルが一太郎で送られてくることが少なくありません。スプレッドシートはエクセルなのにワープロはどうして一太郎なのか!? 一太郎をインストールしたらATOKが優先されてしまってまたややこしい。だけどこの際どちらも使えるようになっておくこともいいかと、今、ATOKで打っています。使い心地はなかなかのもの! 一太郎は“12”のキャンペーン版が半額以下でした。オンライン登録のとき思い出した。私はジャストシステムのIDを持っていた! IBMのAptivaのプレインストールソフトが一太郎でした。そのIDはジャストシステムにキープされていて、これは当たり前だけど感心してしまいました。
■バッグはまたノーマディックのWISE-WALKERにしました。色は黒です。サイズはA4からB4とひとまわり大きなもの(WW14)にしました。これだとカメラも入る! このバッグは縦長のトートだけど2段に使うことができるので物が底に“堆積”することもなくて使いやすいのです。500ccのペットボトルポケットも便利。素材は強くて3年間毎日使っても擦り傷ひとつない。縫い目もまったく破綻なし。それだけにファスナーのへたりは残念でなりません。今回はファスナーのタブを別に買ってポイントにしました。ショルダーストラップも肩に負担の少ないパッドのモンベルを調達…これが意外に長くて考えものですがすごく楽です。
■名古屋に行ってホームレスの人たちと会うとフランソワーズ・サガンの『愛と同じくらい孤独』を思い出します。「毎週金曜日の朝七時のミサに行く途中で夜遊びの人たち、ベリ街とポンチュ街の飲みさわぐ人たちに出会うわけです。皆ごみ箱の上に半分のっかっていて、シャンペンの壜を抱えてタキシードを着ていて、スコット・フィッツジェラルド風で、わたしは《ああ、この人たちは皆わたしよりも楽しい思いをしているわ!》と思ったものです。彼らは大声で笑っていて、翌日の計画、競馬などについて話しているのに、わたしはこれから四時間の宗教の授業に出るところでしたから! 《不公平だわ》と思っていました。」(サガン『愛と同じくらい孤独』 新潮文庫 朝吹由紀子訳) 価値観のひとつがたぶん180度ちがうであろう人たちとの出会いは私の価値観へのアンチテーゼです。
■反語的だけど大都市であればあるほどマイノリティー(少数派)がひとつのマジョリティー(多数派)に成り得ると思う。絶対的な人口が多いから。では地方都市ではどうなのか!? “地域”というパラダイム(枠組み)も大事だけど世界というパラダイムのないパラダイムを見据えて自分たちの価値観を問うべきではないのだろうか…