高山で山を見る

一昨日から昨日にかけて高山に行っていました。昨年から新型コロナが落ち着いたら富士山とアルプスに登りたいとあれこれ計画してたところ私が右足首を骨折したので山を見るという計画に変更してのことです。新穂高ロープウェイの標高2000m超の西穂高口駅の屋上展望台で同行の山仲間と小一時間山を眺めていました。西穂高岳山頂付近は雲がかかっていましたが続く稜線上のジャンダルムや槍ヶ岳などははっきり見えました。

山に登ることができないのは残念でなりませんがアルプスの山々を目の当たりにするとそれだけで満たされるものがありました。山を見るというのはどういうことなのだろうか。直接山の恵みで生活しているわけではないのに山を身近に感じてじっと見つめてしまいます。頂や稜線、重なる岩、崩れた山肌、等々、様々な様相が山にはあります。山をそうして見ることでを山の姿に重ね、ときに懼れから信仰の対象とするのだろうか。昨日、アルプスの山々を見る私に登頂したいという気持ちはありませんでした。ただただ歩きたいということでした。ロープウェイで見かけた登山客の装いもいいものだと思いました。使い込まれた山道具は美しい。しっかり足を治したいと思いました。

その足ですが、今回は高山市街の散策を含めて長時間歩くのでそれ自体がちょっとしたチャレンジでした。靴はミッドカットのトレッキングシューズを履いて行きました。患部に違和感はあるものの歩くこと自体は負担ではないのですが立ち止まると足が腫れてくるような感覚があって気が気ではありませんでした。スロープや階段は昇りはスムーズですが下りで反対の足を先に下ろす恰好になると足首から甲にかけてつっぱってときに痛みがありました。それもリハビリとあちころ歩き回りました。温泉では足首を持って関節が馴染むようにいろんな方向に曲げました。そして、一日の終わり、ホテルと家に帰って足首を見ると腫れはさほどではなく一晩休ませると左右に大きなちがいがなくほっとしました。そして、やせ我慢ですが、このけがのおかげで学んだことは少なくないと思っています。いずれふり返りたいと思います。

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