オンライン最終講義

今日、東京大学教授沼野充義先生の最終講義をYouTubeのライブで視聴しました。質問の時間を含めて2時間はあっという間でした。面白かった。知的好奇心を掻き立てられるとはこういうことかと身をもって経験しました。テーマは「チェーホフとサハリンの美しいニヴフ人――村上春樹、大江健三郎からサンギまで」でした。チェーホフと村上春樹、大江健三郎、そしてサンギを結ぶのは何か。「周縁」「周縁性」「周縁文学」がキーワードでした。地理的にも文学上も周縁の存在であるところの人々と彼らの営みです。社会的にも政治的にも周縁どころか虐げられてきた人々が豊かな文学上の営みをしていたことを知って血が騒ぐ思いがしました。チャットでの「水脈が次々につながっていく感じが沼野さんの講義の醍醐味!」とはまさに言い当て妙と思いました。そして、文学の魅力をあらためて思いました。

今回の最終講義のライブ配信は新型コロナウィルスの影響ですがこれは他人事ではなくなってきました。私の大学の授業は後期ですがオンラインのシステムは大学の指示によるにしてもどんな構成、伝え方がいいのかと情報を集めています。オンラインならかえって双方向のやりとりが増えるのではないかと、そんな気もしています。Twitterでは大学の教員らが情報交換をしていて参考になっています。

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