日別アーカイブ: 2013-11-11

日本音楽即興学会大会

先週の3連休はある音楽ファンにはたまらないテレビ番組がいくつかありした。どれもNHKで、「NHKスペシャル」はストラディヴァリウス、「らららクラシック」はモーツァルトの交響曲第40番、「スーパープレゼン」はショパンのプレリュード、「ハートネットTV」は即興音楽、等々です。この中で「ハートネットTV」の第2夜ではノードフ・ロビンズ音楽療法のセッションの一部を観ることができました。第1夜とあわせて即興がたいへん身近なものに感じました。若尾裕氏の研究の系譜だと思うのですが「音遊びの会」や即興についてこの機会にもっと知りたいと思って日本音楽即興学会大会に参加の申し込みをしました。9日土曜日と10日日曜日の全2日の日程のうち土曜日は勤務があって日曜日だけの参加でしたが久しぶりに五感が研ぎ澄まされる体験をすることになりました。

冒頭のワークショップ「映像楽譜を読む~一つの同じ映像楽譜でさまざまな演奏を試みる」ではビデオ映像を楽譜としてさまざまな演奏が行われ、それだけでも刺激的でしたが、「音楽はなぜ始ってなぜ終わるのか、それもわかっていない」という一言にはガツンとやられました。音楽の明確な終始感こそ障がいのある子どもたちにとって安心できる構造であるとして音楽療法の説明をしてきたのですが抗えないほどの命題を突きつけられたわけです。しかし、同時にそうした音楽感に魅力を感じるのも確かです。即興は今後かかわりが深くなりそうです。

会場は東広島市で東京と同じだけの距離がありました。土曜日の5時に勤務先を出て東広島市のホテルに着いたのが11時過ぎでした。途中、東名阪が事故渋滞のため国道1号線鈴鹿峠経由となりましたが30分弱の休憩1回をとってほぼ予定通りでした。山陽新幹線東広島駅前のホテルは「あたりは闇」との口コミがあってどんな所かと思いましたが、ホテルとマンション、そして駐車場が広がっていました。新幹線の駅前で1日200円という駐車料金には驚きましたが。

運転中は「NHKスペシャル 至高のバイオリン ストラディバリウスの謎」をDVDにしてずっと聴き続けていました。バイオリンを弾かなくなって20年になりますがバイオリンを聴いていると血が沸き立つようなときがあります。今回のNHKスペシャルもまさにそれで、音を聴いているだけで数時間の運転もいつになくテンションをキープできました。この番組の音楽は千住明担当とのこと。