「国語を学習する目的」

平成18年度全国高等学校教頭会総会及び研究協議会でのお茶の水大学教授藤原正彦氏の講演「祖国とは国語」の要旨に「『学問』とは、語彙の習得であり、思考を言語化することである。国語を学習する目的は次の3点である。①読書を通して国語力をつけることにより教養を身につける。②国語力をつけることで、論理的な思考ができる。③論理の出発点となる仮説を選択する力である情緒を養う。」とあったことが時々甦ってきます。「選択する力」とは「決断する力」でもある。自分の選択、決定にどれだけ耐えられるかという心の営みは意識するしないにかかわらず必ず付いてくるもの。支えるのは情緒だと思う。情緒を養うことの大切さを説く氏の言葉は歳を重ねるたびに深い共感を覚える。パソコンのモニタに言葉を書き連ねて検討に検討を加える日々が続きます。

昨日は所用の途中で自宅からいちばん近いトラベラーズノートの取扱店に寄りました。そこで先週発売されて至る所で売り切れとなっているパスポートサイズスターエディションが3冊もあって驚きました。慌てふためいて通販で取り寄せたのにこんな近くにあったとは! 昨日は23日という「文(ふみ)の日」で全品20%引きとなっていて、スターエディションのブラスボールペンを買ったところほんとに20%引きでした。もしやと思ってレジで聞いてみました。「トラベラーズノートも20%引きなんですか?」「はい! よろしくお願いします」この一言には参った! かといって買い増しする理由はさらさらなく遠方から宅配で届いた1冊を大切に使うのみです。スターエディションなどトラベラーズノートのキャメルは使わないと乾燥して硬化や変質がしやすいように思っています。スタンダードサイズはブラックとキャメルを時々交代させて使っています。革は使ってこそ品質を保って長く活きる素材の代表格でしょう。生産国のタイでは家内制手工業のように1つ1つ造られているとか。簡単な造りですが不思議な魅力があって熱心なファンも多く、イベント会場の密度感は老若男女を問わずすぐ共有できるところが驚きでもあります。トラベラーズノートはどこでどうやって知ったのか覚えていませんがスタンンダードサイズのバーチカルスケジュールは使い始めて3年目で使い勝手はますますよくなっています。

ふと気づけばあと数日で新年度です。新年度1年間の全体像を把握するべくスケジュールの整理を始めました。暴走老人となってしまいそうな危惧もあってスケジュールをどうコントロールするか、例年になく慎重になりますが立ち止まってはそこで終わりという危機感だけは年々募ります。

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