日別アーカイブ: 2010-10-24

テレビ・テレビ・ラジオ

今日のNHK-ETV「日曜美術館」はブリューゲルの特集でした。小学生の頃、家にあった小さな画集でとりわけブリューゲルは強烈な印象がありました。やせ細った馬に乗った鎧を纏った骸骨の兵士が鎌で人を追い立てたり、村の宴の足下で小人が踊っていたりと、小学生が目にするには刺激が強いものでした。それらは見たくないもののはずですが、たくましさや生命の確かな力強さが伝わる不思議な絵でした。今週の朝日新聞には鴨居玲の展覧会と代表作「私の村の酔っぱらい」が紹介されていました。ブリューゲルの絵も想起される絵です。絵の力も大きい。今日の番組は録画したものの全部を観たわけではありませんがあらためて思いました。中野孝次の『ブリューゲルへの旅』も記憶に残る1冊ですが、書棚を探しましたが見つかりませんでした。
フィギュアスケートNHK杯で村上佳菜子の演技を初めてしっかり見て、指先まで形がきれいで、その指先が演技を何倍も大きく、また、饒舌にしていると思いました。ミュージック・ケアの動作と共通するところが少なからずありました。この1年ほど、ポコ・ア・ポコのセッションで私は自分自身の身体の細かなところまで気にするようになってきています。身体で語り、伝えることの大切さです。ミュージック・ケアは極め尽くせないほどの奥深さと高みがあります。
この週末は信州碌山美術館を特集した「日曜美術館」やNHK ETV特集「シンドラーとユダヤ人 発見されたトランク」、フレンチの鬼才のソロモン流など、次々と録画しながらも1本もしっかり観る時間もなく過ぎました。車で移動中はNHK-FMの「トーキング ウィズ 松尾堂」で赤瀬川原平(画家・作家)と梅佳代(写真家)のトークを楽しみました。NHKの受信料の元はしっかり取っています。