白花豆と紫花豆

大掃除の締めくくりは網戸の網の張り替えでした。以前あれほど苦労した張り替えが今日はおもしろいくらいにはかどりました。といっても所詮は日曜大工の域ですからほどほどですがピンと張った網が冬の日差しにマトリクスに光るのを見るとすがすがしい心持ちになりました。今日は場所によってグレーと黒の網を使いわけてその視覚的効果を確かめることができました。黒は黒光りして見通すこともできてちょっとリッチですが意外に安価で新発見です。
夕方は白花豆(しろいんげん)と紫花豆(べにばないんげん)を圧力鍋で煮てみました。朝から水につけておいた豆たちを2分間沸騰させて水を替え、水を加えて圧力鍋で3分間加熱して自然冷却で蒸らした後、煮汁をひたひたになるまで捨てて砂糖を加え、弱火で煮汁が半分くらいになるまで煮て火を止めました。いちばん困ったのは加圧時間と砂糖の量です。加圧時間はいろんなサイトで調べてティファールの圧力鍋にほどよいと思う3分にしました。砂糖は計りがないので勘で決めました。120gの砂糖ってどれくらいなのだろう。けっこう多い。薄味が好みなので大さじ5杯にしてみました。砂糖は三温糖を買うのを忘れたのですが、そもそも我が家には砂糖そのものがなくてヨーグルトに付いていたグラニュー糖がたまりにたまっていたので代用しました。豆は煮崩れもせずに歯触りもさくっとして味も満足でした。圧力鍋は爆発するかも知れない!こわい!という思い込みがあるので戦々恐々の料理でした。でも、便利だし理路整然としたプロセスは新鮮です。お菓子を作らないので計りなどはいらないと思っていましたがそろえることにしましょう。料理はおもしろい!
録画してあったNHK-TVの「音楽探偵 アマデウス」のフォーレ「レクイエム」を観てたいへん興味深いことがいくつかわかりました。とりわけフォーレの作曲意図を知ってこの曲に対する自分の印象が作曲者の意図と大きくはずれていないかったことがわかったことがいちばんの収穫でしょうか。フォーレのレクイエムは「死者のためのミサ曲」という役割だけでなく、というよりもその役割以上に今を生きる人たちのための心の平穏によりシフトした作品といっていいでしょう。この番組では和声進行などの楽曲分析もあってたいへんおもしろく観ました。また、演奏の映像はシャルル・デュトワ指揮のNHK交響楽団で、デュトワの紳士然とした指揮ややわらかい音の演奏は素敵でした。私が持っているこの曲のCDはソプラノパートをアラン・クレマンがボーイソプラノで歌ったミシェル・コルボ指揮のもので、これはこれで透明感と音楽的なピュア感が素晴らしいのですが、シャルル・デュトワのおしゃれな演奏も素敵だ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です