映画「ヒトラーの贋札」

映画「ヒトラーの贋札」をDVDで観ました。物語はもちろんよくできていますが、音楽がまたいい。これがすごくいい。なんと、タンゴなのだ。よく聴くとハーモニカです。ウーゴ・ディアズとのこと。息遣いのまま奏でるところがアドバンテージだ。そして、贋札工場に流れるBGMはオペラのアリアだ。“囚人”が謝肉祭でアカペラで歌う「トスカ」の「月は光りぬ」も文化の長さと深さを思わせる。第二次世界大戦の悲劇とタンゴという組み合わせは誰がどう考えたのだろう。こんな作品に接すると文化力に圧倒されてしまいます。自分がそんなふうに捕虜になったとき、祖国日本のアイデンティティーをどうやって持ち続けられるのだろうとも考えてしまう。
先々週の日曜日のNHK-FMの「トーキング ウイズ 松尾堂」は「自転車を極める」で、ゲストのなぎら健壱と高千穂遙が語る自転車トークをとても楽しく聴きました。その少し前から始めていた普段乗りの自転車探しが加速して、今は自転車が届くのを待っています。かつては自転車店がほどほどのクロモリフレームとシマノの105のセットを組んでコストパフォーマンスがすこぶる高いモデルがいくつかあったものですが、今や『サイクルスポーツ』を隈なく探しても1台もありません。ショップオリジナル自体が高級化してしまってマスプロメーカーの方がむしろ買いやすいという逆転状態です。だからトーキョーバイクのコンセプトが注目されるのでしょう。でも、今の私にはこれでもいささか躊躇してしまい、同様のコンセプトながらも数量限定市場調査モデルともいえるバイクをチョイスしました。クロモリの前シングル、色はブラウンというちょっと売れにくいモデルです。全天候型の普段乗りにするべくフェンダーも注文しました。これにバイク用トレーラーを引かせることも考えています。市内の移動は自転車にしてフィットネスもねらいです。ところで、自転車探しでわかったことは、エコブームもあってか自転車自体がすごくよく売れているらしいということです。この時期、手頃な2009年モデルはすでに売り切れが多い。自転車の時代はもう始まっているのかも知れない。

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