山田一雄の指揮と小学生

元旦からよく冷えます。ハイネックのセーターで首筋も暖かくして過ごしています。静かな年明けです。
大晦日の午後、アテンザで移動中にNHK-TVで小沢征爾のチャイコフスキーの「悲愴」を少し聴きました。オーケストラはベルリンフィルでした。すごく懐かしく聴きました。小澤が振る「悲愴」を初めて聴いたのは学生のとき、NHK-FMのライブ放送だったように覚えています。オーケストラがたいへんな音量で鳴り切っていた印象があって驚きました。これがあの「悲愴」なのかと思いました。でも、チャイコフスキーのスコアに忠実な演奏だという印象もまたありました。そう、小澤が振ると、演奏家と楽器が最高のパフォーマンスを発揮するように思えてなりません。その上で楽譜通りに奏でる。こんな曲だったのかと驚き、感動します。ラフマニノフのピアノ協奏曲第3番もその最たる印象がありました。オーケストラの団員ひとりひとりが最高のパフォーマンスを発揮する指揮、それが小澤のマジックともいえるでしょう。
かつて市民オーケストラでヴァイオリンを弾いていたとき、山田一雄の客演指揮を仰ぐことがありました。彼が亡くなる前の年のことでした。山田一雄の指揮は全身をダイナミックに動かすスタイルで、一見、斬新な音楽作りと思えますが、録音を聴くとヨーロッパの伝統を受け継ぐ正統かつ生き生きとした音楽を自分たちが奏でていたことにたいへん驚きました。そして、聴きに来ていただいた方のアンケートの記述に私はまた驚きました。「山田一雄という人はきっといい人だと思います」そう書いたのは小学校4年生の子どもでした。山田一雄の指揮もすごいが彼の音楽に彼の人となりを聴いた小学生もまたすごいと私は思いました。指揮者の力はほんとにすごいものだと思う。
年末年始の休暇はコンピュータのメンテナンスにあてることが続いています。この年末年始は今のところ必要に迫られてモニタを調達したくらいですが、SCSI接続のフィルムスキャナ Canon FS2710をMacに繋げるための技術的な課題を解決すべく情報を集めています。方法は2つあるようです。1つは、SCSI→USBのコンバータとMacにインストールしたWindowsXP対応のドライバを使う方法です。もう1つは、SCSI→IEEE1394のコンバータとMacOSX対応のFS2710のドライバをサードパーティーから購入してMacOSX上で直接スキャナをドライブする方法です。接続例は検索できなかったのですが後者の方が確実なようです。同じことを考えている人は少なくないようで、コンバータが商品化されていたりガイドのサイトがあったりと、これからも繋いでいってほしいものと願っています。そうそう旧いものは捨てられない。
旧いといえばこれも旧いもので、音楽関係ではYAMAHAのSOL2を使えるようにしたいと考えています。インストールするだけですがその時間がないまま1年が過ぎて年越しをしてしまいました。昨年の今日はIntel Mac+Parallels+WindowsXPにインストールしたXGworksでMU500を初めてドライブした日です。しかし、今となってはMUシリーズの音源モジュールはMU500だけがラインナップ残るだけで、MU500とMU2000を何とか1台ずつ確保した次第です。綱渡りですね…

山田一雄の指揮と小学生” に1件のフィードバックがあります

  1. ヤーマン

    Google アラートで「山田一雄」を登録しているため、発見しました。
    はじめまして。1973年以降の山田一雄オタクです。
    小学生のコメントがなかなか素敵です。
    見えない人には見えない。ヤマカズはそんなヒトですね。

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