月別アーカイブ: 2007年11月

『冷血』の文脈

朝から細々した用事を済ませてその間に洗濯やら草取りやらHDDレコーダからDVDへのコピーをしていました。2年前に購入したHDDレコーダのHDDは160Gで、LP(Long Play)モードで録画しているのに半年くらい前に空き容量が0になってしまい、データを削除しても容量が0のままでした。空き容量の認識も不具合があったようで、昨夜、リモコンで録画モードを変えていたらLPモードで40時間余の空き容量が認識されました。でも、かなりの満腹状態でDVDへの保存をせっせとすることにしました。DVDへの保存は1タイトル1枚が原則ですね。
昨夜、映画「カポーティ」を観ました。『冷血』の取材から執筆、脱稿までの6年間を映画化した作品です。『冷血』は写真を説明しているかのような描写で、写真を読んでいるかのような錯覚がある作品です。どうしてそのような作品が生まれたのか、その秘密がわかったように思いました。カポーティは“事実”を追い求め続けたのだ。ただ、いささか我が身をその“事実”に置き過ぎた。そのことは『冷血』を斬新かつ緻密な作品成らしめているのだが、彼はその後「筆を断つ」ことになってしまう。皮肉なものだ。ところで、この映画、ピアノとテナーサックスの音がとてもきれいだった。(映画「カポーティ」はDVDをPowerBookG4+iPodのイヤホンで視聴)
ブログのデザインを「落ち葉」に変えました。落ち葉の季節というわけではなく、白のバックがきれいなデザインを選んだまでです。リンクの「うちの食卓」「今夜もeat it」「一日一膳」はすべてExciteのブログです。どのブログも写真がすごくきれいで白のバックに映える。その雰囲気を入れたくて、でも、cocologでは携帯対応でそんなデザインはなくて、どうにか「落ち葉」を探した次第です。

ウィークデーの音楽談義

昨日は財団法人地域創造の公共ホール音楽活性化事業でヴァイオリンとピアノの演奏会に行きました。エルガーの「愛のあいさつ」で始まり、モンティの「チャルダーシュ」で終わりました。「チャルダーシュ」を生演奏で聴くのは初めてで深く聴き入りました。まさに明晰な演奏で曲の構造感が浮かび上がるような印象がありました。
ヴァイオリンといえば、NHK-FM「ミュージックプラザ」第1部クラシックのオープニング・エンディングテーマ曲はヴァイオリンの旋律がとても魅力的です。調べるとジーツィンスキーの「わが夢の都ウィーン」とのこと。ヴァイオリンソロの旋律がいつ終わるともわからないような上下を繰り返す曲で、そのある意味フレーズ感のなさが揺れ動く心の切なさを奏でるのだ。ディズニーの「A Whole New World」も似た旋律構造を持つ曲で、これも魅力的だ。それにしてもこのヴァイオリンは誰が弾いているのだろう。そして、選曲したのは誰なのだろう。
昨夜、寝る前にテレビをつけたらNHK-BS2の「東京JAZZ2007」で“あんみつ”が「TRUTH」を演奏していました。生ギターで「TRUTH」です。眠いこともあって始めは何の曲だかすぐにはわからなかったのですが、あのF-1のテーマの「TRUTH」だとわかると目と耳が冴えて最後まで聴いてしまいました。すごくおしゃれでインテリジェンスが見え隠れする品のよさがあります。今夜の放送で今年の東京JAZZは4枚のDVDに収まります。宝物です。