日別アーカイブ: 2005-06-11

スピードの美学

■9日木曜日10日金曜日と中部地区肢体不自由養護学校教頭研究会で静岡に行って来ました。養護学校は今、特別支援教育や障害者自立支援法への対応、そして、何よりも、誰もが自分の意思で生きることができる社会の機能の構造化に向けて何ができるかに懸命です。今、文明国家としての日本の在り方が問われています。2日間の研究会は他県の情報を得るだけでなくこれから自分に何ができるかを問われる厳しい場でした。
■静岡に着いて昼食はスターバックスにしました。真っ黒な大きなタンブラーに「私はあなたのもの!」というアフォーダンスを感じて購入。いつものカプチーノにシナモンスコーンとチーズデニッシュというリッチなランチとなりました。(FinePix4800Z WB:DL)
■CDウォークマンは持って行ったけどソフトを忘れてしまい、静岡で買ったのはマーラーの「千人の交響曲」です。松阪では見つけられなくて、これは!と購入した次第です。「死を予感した…」というこの曲に私は特別な思い入れはありません。来年、この曲の合唱にチャレンジしようかとあれこれ考えているところです。音楽的にどうなのか、そこにこだわる。レナード・バーンスタインのこだわりです。
■帰路の静岡駅で早めにプラットホームに上がって通過する新幹線を見ていました。200㎞で駆け抜ける新幹線は美しい。新幹線は乗って美学を感じます。加速の力強さ、カーブでの傾き、メリハリの効いた走りは私を覚醒する。私もきっとADHDだと思う。スピードに酔ってしまいます。
■新幹線で読んだ本は『セロトニン欠乏症~キレる脳・鬱の脳をきたえ直す』(有田秀穂 NHK出版 2003)です。セロトニン、ドーパミン、ノルアドレナリン、この3つの脳内情報伝達物質のバランスが今を生きる人の危ういバランスを支えていると思いました。
■この出張でどういうわけかとても不思議に感じたことがあります。静岡でも“日本語”が通じるということです。これって当たり前のこと。でも、私にとってはとても新鮮な体験でした。もしかしたら、今日、地元で誰かと話をして通じたら新鮮に思うかも知れません。
■出張から帰ったら麦畑のほとんどが刈り入れを終わっていました