『アヴェ・マリア』

■今日は音楽療法のセッションで使う楽器を名古屋まで調達に行きました。メルヘンクーゲルという金属の球状の楽器というかおもちゃです。ヤマハの横浜支店のホームページで見たので名古屋支店にもあるだろうと思ったらありませんでした。取り寄せて送ってもらうことにしました。あと、タンバリンとか他にもいい楽器がありましたがいいものはやっぱり値もいい。それこそ少しずつ、ポコ・ア・ポコでそろえていきましょう。
■往復のドライブでミュージック・ケアの復習をしようとCDを聴いていました。ところが悪い癖が出て、また同じ曲ばかり聴き続けることになってしまいました。それは『アヴェ・マリア』です。名古屋に着く頃には楽譜がほしくなって買ってしまいました。
■作曲はカッチーニ(G.Caccini)で、16~17世紀のイタリアの作曲家です。500年近くも前の歌に心を奪われてしまったわけです。帰りに寄った実家のピアノで弾いたらピアノ伴奏など編曲がちがっているので印象もちがっていました。どうしても最初に聴いた感じにとらわれてしまうので違和感があります。編曲のちがいは店で楽譜を見たときにわかっていましたが、この楽譜は『アヴェ・マリア』という題の歌ばかり21曲も集めた楽譜集で、そのあたりの興味もあって買いました。『ヒーリング・ソングス アヴェ・マリア』(音楽之友社 2001)です。初版が2年で3刷ですからクラシックの歌曲の楽譜集としてはよく売れています。
■私はクリスチャンではないし、聖母マリアに対して特別な思い入れはないはずですが、歌詞の意味がわからないままにも『アヴェ・マリア』と題する曲にはめっぽう弱いのです。『レクイエム』にも弱い。モーツァルトのミサ曲は学生時代にスコアも買い込むほどでした。この楽譜集にもフォーレの『レクイエム』から『ピエ・イエス』が入っています。心にしみわたる。でも、だからといって、『アヴェ・マリア』を宗教曲ととらえると極東の異教徒が音楽療法と称したセッションで使っていいものかと真剣に悩んでしまいます。アメリカではクリスマスソングでさえ音楽療法で使わないようにしていると聞いています。クリスマスもウインター・ホリデーというようになってきているとか。そんなことが頭をよぎりながらも、『アヴェ・マリア』という曲はやっぱりいい曲が多いと思う。ちなみにカッチーニの『アヴェ・マリア』の歌詞は「Ave Maria」の繰り返しだけです。「めでたしマリア、めでたしマリア」(訳:教会祈祷文)
■久しぶりのヤマハでした。弦楽器の品揃えが増えていました。ヴァイオリンもまた弾きたいな…いや、時間はないぞ! DTMのコーナーにはiMacが並んでいました。本や楽譜を見始めるといくら時間があっても足りないくらい次々と見てしまいます。2階の鍵盤楽器フロアから子どもが弾くソナチネがきこえてきました。ピアノの音はいいものだと思いました。

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