日別アーカイブ: 2001-12-02

『FROM A DISTANCE』

■団地のそうじがありました。落ち葉拾いです。近くの公園は“かえで公園”という名前の通り、楓がたくさんあります。その前の歩道の並木はハナミズキで、楓とハナミズキと桜と、晩秋の紅葉はため息が出るくらいすてきです。少し残った葉っぱを見上げていると八ヶ岳高原を思い出しました。もう12月、この冬も八ヶ岳高原に行きたいと思っています。
■昨日、兵庫県三田市まで音楽療法の研修会に行きました。音楽療法と感覚運動学習を積極的に組み合わせた療育です。音楽療法にシフトしている私にとっては、音楽療法と感覚運動学習を効果的に組み合わせる例としていい勉強となりました。
■三田市との往復の電車ではCDwalkmanでリチャード、クレイダーマンの『From A Distance』をずっときいていました。この曲は2年前の横浜国立大学教育学部付属養護学校の公開セミナーで、ムーブメントのパフォーマンスで使われて魅了されました。体育館いっぱいの参加者が広げたプレイバルーンを会場の前から後ろ、後ろから前へと上に伸ばした手で送るときこの曲が流れました。私にとっては、リチャード・クレイダーマンのアレンジはこの『From A Distance』がナンバーワンです。オーボエのソロから始まって、ピアノとストリングスが綾なす音楽は、ときに高まりときにおだやかにモチーフ繰り返しながら流れます。ホルンの対旋律がかすかにきこるとコーダです。8小節にもおよるバイオリンのペダルポイントもコントロールし尽くされたアーティキュレーションも、シンプルな構成ながらその出来栄えはとても魅力的です。この曲ばかり4時間もきいていたことになります。
■大阪のなんばCITYの地下広場でLUNA(ルナ)という女性2人のバイオリンとクラビノーバの演奏をききました。クリスマスのYAMAHAのデモです。バイオリンはヤマハのサイレントバイオリンです。フロッピーに入れたXGデータをクラビノーバで演奏しながらバイオリンとクラビノーバの生演奏をつけるわけです。XGの打ち込みはそれほどでもありませんでしたが、生演奏がよかった。クラビノーバは液晶画面の楽譜を見ながら、ときにアドリブで弾きます。バイオリンもそうです。ジョージ・ハリソンを偲んで演奏した『イエスタディ』はバイオリンとナイロンアコギのクラビノーバでした。やっぱり生演奏がいちばんだと思いました。XGももうちょっと作り込んであったら印象もちがってきたのかも知れません。