山行とその支度

昨日は八ヶ岳に行く予定でしたが現地の天候が良くないので地元の香肌イレブンの烏岳に登ってきました。駐車場から山頂まで半分くらいは茶畑の中のアスファルト舗装の道路とコンクリート舗装の林道でしたがその林道が曲者でした。急坂で3か所ほど流れる水で苔むしているのです。登るときから下山は相当苦労することが予感どころか実感するものがありました。果たして、その坂を下るときは足を数センチずつ動かすのがやっとでほとほと疲れました。知人はここで登頂を断念した理由がわかりました。そんな下山の不安がありながらも山頂は南北に開けていて淹れたてのコーヒーをいただきながらしばしその爽快感に浸りました。

私が行く山は技術度も体力度も高くはありませんがその支度は私なりにあれこれ考えてそれもまた山行の楽しみです。昨日は今回の山行には使わないザックを丸洗いしました。5月に白駒の池の遊歩道で残雪に足を取られて転倒して骨折したときに背負っていたオスプレーのケストレル38です。色は赤で見た目は底に土が薄っすらと付いているくらいでしたがバスタブに15㎝くらい湯を入れて中性洗剤を少し垂らして浸けてもみ洗いをしていくと目に見えるゴミが無数というくらい出て湯は茶色になっていきました。シャワーですすぎをすると最後の最後に5㎝くらいのY字形の木の枝が出てきたのは驚きました。どこに潜んでいたのだろうと。朝洗ってサンルームに干しておくと昨日のうちに乾きました。ザックのファスナーは使っているうちにだんだん動きづらくなってくるものですが丸洗いの後はスムーズに動きました。ザックは1回の山行で汗と泥などですぐ汚れますが度々洗ってあげようと思いました。

また昨日は下山後に香肌イレブンの地元の温泉にコロナ前以来久しぶりに入ってきました。露天風呂一択でした。露天風呂のすぐ前の木々がずいぶん成長していて川の反対側の山の稜線が見づらくなっていました。湯はそう熱くはなく時々上半身だけ湯から出るように座りながらずいぶん長く入っていました。次第に灰色の雲が流れてきて雨が降り出すとなんだかわくわくしてきました。顔に冷たい雨粒があたることで今その時生きていることがストレートに嬉しく思われてきました。雲のまだら模様を見上げて湯に浸かっていると雨が止んで日差しが差し込んできました。雲が流れて青空も見えてきました。「エネルギーをためる」という表現はこんなとき当てはまるのだろうと思いました。

翌日の今日の朝、右足首は腫れも痛みもなくほっとしました。

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