大晦日のラジオ

知人が通勤ドライブでNHKラジオ第1を聴いていると知って私も聴くようになりました。ステップワゴンのAVナビはテレビがアナログ当時のものでラジオかCDを聴くしかなくて一時は更新も考えましたがそれはちょっとおもしろくないと思ってのAMラジオ回帰となりました。今日は実家への往復でAI関連の番組をたいへん興味深く聴きました。

「AIにできないこと、ないのは人間力である。」「AIの発達で脳は変わる。脳は可塑性がある。しかし、身体は追いつけない。今後、脳と身体は乖離が進むであろう。身体は狩猟農耕時代から大きく変わってはいない。」

次期学習指導要領のポイントを示すポンチ絵の「育成を目指す資質・能力の三つの柱」で三角形の図のいちばん上にあるのは「学びに向かう力/人間性等」です。人間性を教育でどうやって育成するのか。人間性の育成を学習指導要領で示し得るものなのか。私は疑問に思っていますが、今日、前述の放送を聴いていたとき、AIを巡る様々な想定の中からの発想ではないかと考えました。学習指導要領は10年に1回の改訂です。これからの10年はこれまでの何十年とはちがうスピードと局面をもって変化していくのではないか。想定できない変化がきっとあるはずと誰もが考えるような状況ではないか。半分苦し紛れかもしれませんが、これまでもそうだったように、でも、これからはさらに大切になってくること、それは人間力しかないという検討のプロセスがあったのではないかと考えます。人間性という言葉はちょっと楽観的過ぎるように思います。今日の番組で聴いた人間力という言葉はその文脈からしてリアリティがあり、私の腑に落ちるものでした。

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