日別アーカイブ: 2017-12-23

谷崎潤一郎原作「秘密」を聴く

今朝、出勤する車の中でNHKラジオ第1で谷崎潤一郎の「秘密」を聴いて思わず深く惹かれました。寺で隠遁生活をするうちに女装して出歩き、女と逢瀬を繰り返す、等々、どうころんでも縁がなさそうな物語の展開ですが、そういう世界を垣間見たいという衝動もまたあることがわかります。文学が文学たる所以は人の詩と真実を描くところにあると考えます。それが目を背けたくなるような内容であっても人が人である以上、否定することなどできない。どす黒い淵なるものも人が人たる所以だと思う。「秘密」を文字で読むと私には耽美的などとは思えないのですが、今日のラジオ文芸館では怪しくも美しく私の耳に届きました。

一昨日は仕事の帰りに地元のスタバで閉店前までThinkPadのモニタとにらめっこをしていました。8人掛けの大きなテーブルが私のお気に入りです。ここなら何時間でも仕事・・・ができそうです。その日は来年の仕事の準備でシラバスに頭をひねっていました。説明書に沿っての記述ですが、全体を見ると何かの取説のように思われて仕方がありません。「知」とはこんなものではない。コンテンツで質を高めたいと思っています。

昨日は勤務校の2学期の終業式でした。本校と分校、病院内教室と病室、大学病院内教室と病室で計7回の終業式を執り行いました。年末年始を病院で過ごす子どもも少なくありません。新しい年が子どもたちにとってよい一年となることを心から願っています。