This is Language.

山崎佳代子著「ベオグラード日記」を知ったのはあるツィートでの引用でした。これはただごとではないと思いました。Amazonの同書のレビューもまた私の言葉欲をそそりました。「熱く冷たい言葉の数々」とは言い当て妙だ。そして、今週届いた山崎佳代子の詩集「秘めやかな朝」はその研ぎ澄まされた言葉がさらに透明感を増して私の目に映りました。詩にこんなにも惹かれるのは久方ぶりでした。

言葉、といえば映画「13days」でマクマナラ国防長官が発する一言が意味することろに思い巡らします。「This is Language.」(これは言葉だ)ペンタゴンで直接指揮をとるマクマナラが軍の挑発とも受け取られかねない行動を激しく制し、この言葉で一喝します。それは文民統制を象徴する台詞であり、アメリカが言葉を大切にしてきた歴史の1コマでもあると思います。次の引用は私のサイトからです。

言葉(03/9/27)
■9月20日の朝日新聞の「天声人語」にたいへん共感するセンテンスを見つけました。それはアメリカ合衆国の独立宣言、憲法、権利の章典の原本が修復を終わり、ブッシュ大統領が出席して公文書館の式典が催されたことにまつわる記事です。
■「独立宣言などの建国文書について米紙が興味深い言い方をしている。『米国は言葉によって、その存在を高らかに宣言した』『これらの文書がなければ、この国は存在しなかったとさえいえよう』。そして『言葉が大切なのだ』。文書を収めるケースは『神殿』と称されるらしい。あの国にとって、建国文書がいわば、『三種の神器』なのだ。」(朝日新聞「天声人語」から 2003.9.20)
■このところ、言葉の大切さ、重みを実感するエピソードが数多くクローズアップされてきています。マニフェストもそのひとつです。インフォームドコンセントも個別の指導計画もそうです。こうした言葉たちはそのひとつひとつが具体的な姿あるものや数値を扱っています。同意だけでなく合意を目指しています。そして、人と人との関係性についてもこうした言葉で扱われようとしています。でも、関係性は直接確かめることはできません。だからこそ言葉で確かめ合うものなのです。“約束”という言葉が甦る。

1週間後の土曜日は勤務校の開校式です。言葉がキーです

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