がん対策基本法改正

今朝は何事もなく新幹線に乗り込みました。今日はドラマがないなと思っていたら先ほど新幹線の車内ニュースでがん対策基本法改正が伝えられ、「学業と両立」という言葉に目を見張りました。ニュース提供の産経ニュースはこちらですがおそらく間もなくリンク切れになると思うので一部を引用します。

「この10年でがん対策や治療は進み、闘病しながら仕事や学校などの社会生活を送る患者も増えた。改正案では企業などの事業主に対してがん患者の雇用継続に配慮するよう求め、患者が適切な医療だけでなく、福祉や教育などの必要な支援を受けられるようにすることを目指す。」

法令は次のとおり。

(がん患者における学業と治療との両立)
第二十一条
国及び地方公共団体は、小児がんの患者その他のがん患者が必要な教育と適切な治療とのいずれをも継続的かつ円滑に受けることができるよう、必要な環境の整備その他の必要な施策を講ずるものとする。

今週は一段と慌ただしかったのでニュースや新聞をゆっくり見る時間もなく1日のタイムラグで知りました。小児がん医療が進む中、小児がん経験者も増え続けています。晩期合併症などがある子どもたちも通常の学校にたくさん在籍しています。理解と支援の広がりと質的な向上のために病弱特別支援学校が果たす役割は大きいと考えます。また、今回はがんに係る法整備ですが、小児慢性特定疾患の医療費補助対象者数は704疾患、約15万人(平成27年度推計 厚生労働省)もいます。就学前の子どもを1/3としても小中学校、高校等年代は約10万人です。そして、特別支援学校及び特別支援学級の病弱教育対象児童生徒数は23,080人(重複含む)(平成27年度 文部科学省)で、その大部分は通常の学校に在籍しています。三重県では病弱特別支援学校が来年度から拡充されます。この機会に病気の子どもたちの理解と教育支援の充実に一層邁進することがミッションです。今回の出張もそのためのものです。「病気のときでも教育はできます 病気のときだからこそ行うべき教育があります」全国特別支援学校病弱教育校長会からのメッセージです。

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