ピアノ協奏曲第20番ニ短調K.466の呪縛

正確には「アンネローゼ・シュミットの呪縛」と書くべきかもしれません。モーツァルトのこのピアノ協奏曲を初めて聴いたのは高校生の頃か大学生の頃か、今では定かではありませんが、気がつけばスコアを買い求めて彼女の硬質なピアノの音を頭の中で再現していました。その演奏、音は、この曲の絶対価値の如く聴き続けてきました。最近、アンネローゼ・シュミットのモーツァルトピアノ協奏曲全集なるものまで買い求めました。ところが、なのです。ふとしたことでiTunes Storeでマウリッツィオ・ポリーニの「Mozort Concertos para piano」を知ってこの曲の世界観が一変してしまいました。まず、オーケストラの音が軽い。バルセロナのオーケストラらしい。もちろんいい意味で軽い。蝶が風に扇がれながらも軽やかに舞うような天衣無縫の如く流れる。ピアノを奏するマウリッツォ・ポリーニは何歳の頃の録音なのだろうか。彼らしく芯を押さえながらもそのオーケストラとのマッチングは何ら違和感がない。聴いていて肩がこらない。この歳?でこんな楽しみ方を知るのも新鮮でとてもいいと思うのだ。

勤務先隣接の国立三重病院のエントランスと前のロータリーにクリスマスのイルミネーションが備え付けられて点灯し始めました。シンプルですがとてもきれです。運がいいとロータリー横のタクシー駐車場に止まった3台のタクシーの赤とルーフの緑のライトもクリスマスカラーで映えます。今週末は東京に出張です。東京のクリスマスのイルミネーションも楽しみのひとつです

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